新連載「もう泣き寝入りはしない!」日本人による日本人のための法律相談

2017年6月、日本語で法律相談ができるリーガルサービスがトロントに誕生しました。 「アパートを出て行けと言われた」「突然クビになった」など理不尽な状況に戸惑っていた日本人が待ち望んでいた身近な「正義へのアクセス」の実現です。

◆オンタリオ州のパラリーガル

「パラリーガルって、弁護士のアシスタントだよね」と思っていませんか?実は、オンタリオ州のパラリーガルは、代理人や弁護人として定められた法廷に立つことができます。 パラリーガルは、専門知識を学び研修を受けた後にライセンス試験に合格し、弁護士協会(Law Society of Upper Canada)からライセンスを与えられた法律のプロフェッショナルなのです。 パラリーガルの存在は、日常の法のトラブル解決に欠かせません。 「もう泣き寝入りはしない!」この新連載を読めば、多くの人がそう感じるはずです。

◆パラリーガルに依頼できるトラブルの例

ところでどんな時にパラリーガルに相談すれば良いのでしょう。 民事、刑事の双方の案件でパラリーガルは頼りになります。 人身傷害(Personal Injury)などが民事訴訟の一例ですが、Small Claims Courtでの訴訟総額2万5千ドル以下の民事訴訟は、パラリーガルの独壇場と言ってよいでしょう。また、刑事事件のうちSummary Conviction Offencesと呼ばれる懲役6ヶ月以下、罰金5千ドル以下の軽犯罪の弁護もパラリーガルに依頼できます。

しかし、おそらく最も一般的なのは、行政審議法廷(Administrative Tribunals and Boards)での代理人かもしれません。冒頭の「アパートを出て行けと言われた」「突然クビになった」などのトラブルがこれですね。 Landlord & Tenant Board、 Ontario Labour Relations Board (OLRB)、 Workplace Safety & Insurance Board (WSIB)、Human Rights Tribunal、 Immigration Refugee Board (IRB)など、オンタリオ州の全ての行政審議法廷で、パラリーガルが活躍しています。 また、交通違反など、Ontario Court of Justice (OCJ) におけるオンタリオ州法違反を専門とするパラリーガルも大勢います。

◆パラリーガルと離婚案件

パラリーガルが弁護士協会によってライセンス化される2007年までは、パラリーガルも離婚案件を扱っていました。 近年、離婚に瀕する多くの人々が、パラリーガルのサポートを再度望んでいます。 また、2017年3月、法務省から委託されたJustice Bonkaloの研究リポートでも、パラリーガルも離婚案件を扱うべきであると報告しています。

◆離婚弁護士とのコラボレーション

2017年5月現在、パラリーガルは、単独で離婚案件など家庭法案件の代理人を引き受けることはできません。 しかし、弁護士とのコラボレーションによって、セパレーション・アグリーメントの作成などのファミリー・ロー案件を扱うことができます。 離婚弁護士と日本人パラリーガルのチームは、国際離婚に瀕する日本人たちが待ち望んでいた「日本人のための日本人による法律相談」を可能にしたのです。

◆リーズナブルなリーガルフィー

離婚弁護士の料金が高額であることはよく知られていますが、二種類の法律の専門職がタッグを組むことで、リーガルフィーを抑えることが可能となります。 弁護士がパラリーガルと仕事を分担することで、すべてのタスクを弁護士に依頼する場合と比べ、大幅なコストダウンにつながります。



野口ひろみ

日本語で法律相談ができるリーガルサービス
オンタリオ州公認パラリーガル

お問い合わせは noguchilegal@gmail.com までお気軽にお寄せください。初回面談は無料です

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