オンタリオ州の保険アレコレを知ろう #4 旅行中の事故・病気に備える

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新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。この季節、フロリダなど暖かい地域へご旅行される方やクルーズ旅行にお出かけの方も多いのではないでしょうか。旅行中の事故によるケガや突然の病気による高額治療費に備えましょう。

旅行保険の種類

旅先で不測のケガや病気に見舞われた時の治療費を補償するのが緊急医療保険。入院費、医師の診察料、救急搬送、検査代、投薬料などが主な補償項目です。健康診断や既往症治療、歯科治療費は除外されます。一方、オールインクルーシブは緊急医療費のほか、手荷物や旅行取消・中断保険なども含まれるパッケージ保険です。

■旅行取消(Cancellation)・旅行中断(Interruption)保険 補償項目の「事情」により、出発前に旅行をキャンセルする場合、返金不可の旅行代金を補償するのが旅行取消保険。また出発後に、旅行を中断して出発地に帰らざるを得ない時に、出発地に戻る費用を補償するのが旅行中断保険です。補償が認められる「事情」は本人や同伴家族の不測の病気などが一般的ですが、「事情」を問わず返金を認めるプランもあります。

■年間プラン(Annual Plan) 頻繁に旅行する方には年間プランの方が保険料がお得になります。日数上限(8日、15日、35日など)を選ぶことで、一年間に何度でも、その日数内の旅行をすることができます。所定日数を超える場合は不足分を買い足します。

■カナダ国内の旅行 オンタリオ州外へ旅行して緊急医療費が発生した場合、オンタリオ州政府の健康保険OHIPが負担する部分は限られます。対象となるのはPhysician Feeと Public Health Facility Servicesのみ、オンタリオ州のレートに基づいて支払うため、差額は自己負担となります。Private Health Facility Servicesや救急搬送費は全額自己負担です。カナダ国内旅行にも旅行保険は必須です。

医療費の例

医療費は実際どの程度かかるのでしょうか?実際の保険金請求の事例をもとに保険会社が試算した医療費をみてみましょう。

■ケースA 56才の旅行者が米国ウィスコンシン州の家族を訪ねた際に、頻尿を経験。2日後に受診検査結果、尿路感染症と診断。抗生物質を処方され予定通り帰国。合計医療費$2,693.73のうち、州政府の健康保険から支払われたのは$150。

■ケースB 72才の旅行者が米国アリゾナで休暇中、急に会話が困難になり救急搬送、救急治療室にて一過性脳虚血発作と診断され投薬。入院しないでそのまま予定通り帰国した。合計医療費$20,320.57のうち、州政府の健康保険から支払われたのは$353。

米国は特に医療費が高額なことで知られています。

旅行中の損害賠償補償

例としてホテルに滞在中、浴槽の水を誤って溢れさせ被害を及ぼした場合、賠償責任を追及されることがあります。自宅で加入している住宅総合保険の個人賠償責任保険が対応します。住宅を賃借している場合でもテナント保険に加入していることが重要です。

カナダ・ビジター用の補償

■ワーホリ保険 カナダ移民局は、「カナダ滞在期間を通じて遺体本国送還補償を含む民間医療保険に加入していること」をワーホリビザ発効要件と定めています。要件を満たさない場合、カナダ入国時にビザ発行が拒否される可能性があります。なお日本のクレジットカードに付随する旅行保険を利用する場合、英文保険加入証明の取り寄せが必要です。旅行のタイプや旅行代金をクレジットカードで支払う等の制約が課されていることがあります。約款を確認しましょう。

■スーパービザ保険 カナダ国籍者および永住権者が日本にいる親・祖父母を長期カナダに呼び寄せる場合、スーパービザと呼ばれる最長2年のビザを申請します。「カナダ入国日から1年以上、補償額$100,000以上の入院や遺体搬送を含む医療保険を、カナダの保険会社から購入すること」が申請要件です。

旅行保険スペシャリストがいる代理店を利用する

パッケージ型が主流の日本と異なり、カナダの旅行保険は種類が多く、自分に合うプランを見つけるのは大変です。旅行保険のスペシャリストがいる保険代理店にまず相談しましょう。

※上記はあくまでも参考資料です。個々の補償内容に関しては保険証書・約款を参照してください。

本文=ブリッジス・インターナショナル保険事務所

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