オンタリオ州の保険アレコレを知ろう #7 自動車保険について知ろう

自動車保険について知ろう

オンタリオ州はカナダで最も自動車保険が高いといわれています。賢い保険選びの第一歩は、まず、仕組みについて勉強することです。簡単に説明しましょう。

補償の種類

オンタリオ州で登録している車両はすべて、自動車保険への加入が義務付けられています。自動車保険には、加入が義務付けられている「強制保険」と、強制保険ではカバーしない部分を補う「任意保険」の2種類があります。

(1)強制保険

・賠償責任保険(Third Party Liability)
第三者を負傷させた、または器物を破損した場合の対人・対物損害賠償。補償上限は100万ドルまたは200万ドル(日本円で1億円または2億円程度)が一般的。

・傷害治療費(Accident Benefits)
交通事故により怪我をしたときの傷害補償。医療費、リハビリ費用、付添人費用、収入補填など。過失の有無に関わらず、被保険者と同乗者に支給される。2016年6月に補償上限が引き下げられた。逆に補償上限引き上げのオプションを選べる。

・無保険車保険(Uninsured Motorists)
交通事故の相手が、無保険、身元不明のときの補償。ひき逃げや当て逃げを含む。

・無過失保険(Direct Compensation Property Damage)
交通事故により受けた自分の車のダメージを修理するのに、加害者に対して賠償を請求せず、自分の保険会社に対して請求する。オンタリオ州で起きた事故で、かつ相手がオンタリオ州自動車保険加入者であることが条件。

(2)任意保険

・車両保険(Loss or Damage)
A. All Risks、B. Collision&Comprehensiveから選ぶ。Aは最も幅広く車両ダメージを補償する。車の修理中に盗まれたときなど、Bではカバーされない盗難もカバーする。Bは衝突や自損と、衝突以外による車両ダメージが補償される。免責は$500が一般的。

他にも、代車特約(OPCF20)、レンタカー特約(OPCF27)、新車特約(OPCF43)など数多くの特約がある。特約の必要性および詳細については保険エージェント・ブローカーから説明を受けること。

保険会社と保険代理店・ブローカーについて〜保険の選び方〜

オンタリオ州では、民間保険会社が自動車保険を提供しています。保険会社選びは、加入者の選択に任されます。保険会社のウェブサイトで入手する見積りは、入力項目が少なく、手間が省けて便利です。ただし細かい査定条件を省いているため実際に契約の段階になって見積価格が変更になる可能性があります。また、一度に入手できるのは該当する保険会社の見積りのみです。一方保険代理店・ブローカーに依頼すると、取引のある複数保険会社から見積りを取り寄せ、一番条件のよい保険会社をすすめてもらえます。

保険料の仕組み

保険料は、車種、運転者の年齢と運転履歴、保険加入履歴、住所、走行距離、使用目的などの情報をもとにして、保険会社が独自の料率を用いて算出します。料率は過去のデータをもとに毎年見直されます。概して、運転履歴の浅い若者は保険料が高くなります。保険料算定は非常に複雑な計算に基づくため、無事故・無違反だから翌年から保険料が自動的に下がるということはありません。例えば、ある車種がその年に事故や盗難が多かった場合、翌年からその車種の保険料は上がるからです。

保険に加入するには

自動車保険に加入するには、オンタリオ州の運転免許番号と取得日、住所、車の情報(VIN番号と呼ばれる登録番号、年式、モデル、メーカー)が必要です。オンタリオ州の運転免許証(Gライセンス)なしで、国際免許証だけで加入できる保険会社は非常に限られます。日本で自動車保険に加入していた場合には、無事故証明と呼ばれる保険加入履歴証明(英文)を取り寄せることにより、日本での運転履歴が認められ保険料が下がる場合があります。カナダ他州からオンタリオ州へ引越した場合は、州の運転免許管轄機関から運転履歴Drivers Recordを、保険会社から保険加入履歴証明Letter of Experienceを取り寄せます。保険加入は通常1年更新となります。

保険代理店・ブローカーに相談

自動車保険は複雑なため、自分で複数社から見積りを取り寄せて比較するのは、骨が折れる作業です。自分に必要かつ十分な補償が含まれているのか、見積書から判断するのも、難しいかもしれません。信頼のできる保険代理店・ブローカーに相談するのが、自動車保険選びの近道といえるでしょう。
*上記は参考資料です。個々の補償内容に関しては保険証書・約款にてご確認ください。