トロント不動産情報 VOL. 32

本文:照岡 敏介 -Toshi Teruoka オンタリオ州政府公認・リアルエステートライセンス保持者

カナダドル安が続いているが、住宅購入を長期投資と見た場合、買いという見解が多く、本年も平均購入価格は5%程度の上昇予想

昨年のToronto Real Estate Board MLS(Multi Listing System)上での年間一般住宅総売買件数は、101,299件、2014年と比較すると9.2%の売買件数上昇で、低層・中層・高層の総合平均住宅価格も$622,217と2014年と比較すると9.8%の上昇。

カナダ全土での昨年12月不動産平均価格は、$454,342で年間上昇率12%。トロントとバンクーバーを除いた場合でも、$336,994と5.4%の上昇である。しかし、ブリティッシュコロンビア州とオンタリオ州を除いて平均価格を出すと、$294,363となり2014年12月と比較すると2.2%の下落となる。オイル価格の下落に伴い、経済的にダメージを受けているアルバータ州やエドモントン市の年間不動産価格は1.1%の下落。今年も下落傾向で3.44%の価格調整の予想である。

一方、トロント(GTA)では住宅ローンの年利が低いのに加え、比較的に経済が安定しているので住宅購入を長期投資と見た場合、買いという見解が多く本年も平均購入価格は5%程度の上昇予想。昨年半ばから続くオイル価格の下落に伴い、自然資源大国のカナダドルのドル安が続いていますが製造業、輸出業、フィルム業界などの国外と価格競争をしている業界には好影響となり、繁栄をもたらしているようです。そして、カナダの不動産購入を考えている海外投資家にとっても今回のカナダドル安は好機となり価格上昇の一端となる事とでしょう。

下の表は2014年と2015年のGTA一年総合平均不動産価格です。

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