いろんな国のランチ文化

日本人にしたら当たり前のことがマナー違反だったり、日本では非常識なことがその国の習慣だったり…。様々な国の文化に触れる機会の多いトロントに いるからこそ気づく、新しい発見も多いはず。今回は、その中でもランチの習慣について紹介します!もし旅行などで訪れた際には、ぜひ現地の文化にそまって みては♪


ポーランド Poland

porlandポー ランドはヨーロッパ中央部に位置し、緑豊かな緑地公園や宮殿等の美しい建物が点在する、ヨーロッパの歴史を語る上でも重要な国。ポーランドでは実は私たち がイメージするランチというものが存在しない。伝統的に1日4度の食事をとる彼らにとって、朝早い朝食後の、9時から11時頃にかけての食事が2度目の朝 食という形で存在する。主に、トーストやサンドウィッチなどの軽食がそのメニュー。その後夕方にメインの食事をとり、夜に軽食をとるのが典型的。近年で は、グローバル化とともにランチタイムを取る企業が多いようだが、せっかく訪れた際には、伝統的スタイルの習慣を楽しみたい。

chopinrestaurantChopin Restaurant
165 Roncesvalles Ave.
416.536.6228
chopinrestaurant.com

1984年から続くポーランド料理のレストランバー。フレンドリーな店員さんによると、サッカーやNHLの観戦の際にもとても人気があるそう。


ブラジル Brazil

brazil日 本からは地球のちょうど反対側、南アメリカに位置するブラジル。世界でも5番目に大きいこの国では、その地域ごとに食べているものや文化も少し違うが、こ こでは最も一般的なランチの習慣を。ブラジル人にとって1日のメインの食事であるランチタイムは、その量だけではなく、友達や家族とゆっくり時間を共にす る大切な時間。お昼から3時頃まで2時間以上かけるのが普通。主に、肉、米、豆、野菜をたっぷり食べる。ランチは外食する人が多いブラジルのレストランで は、曜日代わりメニューかビュッフェスタイルの量り売りが多いのが特徴。日本人にも合うブラジル料理、ぜひトロントで味わおう!

cafuneCafune
194A Carlton St./ 647.748.7884
cafune.ca

ブラジルらしく、カラフルなインテリアを使っていながらもどこかシンプルでおしゃれな雰囲気をもつブラジル料理のカフェ。毎週木曜日の18時半から20時半はブラジル音楽のライブも行われている。


vietnamヴェトナム Vietnam

東 南アジアに位置するヴェトナムは、その気候の影響もあり、とてもヘルシーな料理で知られている国。ランチは主に “com bui”といわれるお店でごはんとそれにあったおかずを選ぶのが一般的。また、軽めのビールを飲む人も多いとか。ランチタイムはというと、約11時から1 時の間の1時間で日本とあまり変わりないと思いきや、実はお昼寝をする人も多く、地元の企業では昼寝をすることで効率が良くなると認めている企業も多いの で、お昼寝で少しランチタイムが長引くこともある様子。日本人もそんなリラックスしたランチタイムを過ごしてみたい!?

pholinhPho Linh
1156 College St.
416.516.3891

初めてだと少し入りにくい印象だけど、その本格的な味に魅了された常連客が多いヴェトナム料理のお店。’Special Pho’の麺はもちろんそのスープは特に評判が高く、一度食べたらやみつきに。本場の味を楽しみたい人はぜひ!


moroccoモロッコ Morocco

北 アフリカに位置するモロッコは、ベリーダンスやタジン鍋、また美しい刺繍のインテリアなどで近年、日本女性に得に人気を集めているイスラム教国。そんなモ ロッコのランチタイムは12時から2時までの約2時間。モロッコではランチが1日のメインの食事にあたるため、会社や学校は数時間閉まり家に帰って食事を とるのが一般的。ランチの主なメニューは煮込んだ肉や野菜のスープをかけたクスクスや、スパイスのよく効いたタジン鍋。それをパンと一緒に手できれいに食 べる。食後はフルーツと日本でもよく知られたモロッコティーがかかせない。知っておくべきエチケットとして、左手は主にお皿を渡すときのみに使用し、右手 で食べるように気をつけよう。

cafemorocThe Sultan’s Tent & Cafe Moroc
49 Front St. E / 416.961.0601
www.thesultanstent.com
セクシーで美しいベリーダンスのショーが有名なモロッコ料理のレストラン。店内も照明からすべてモロッコを感じさせるインテリアが素敵。ショーを観賞したい場合は先に予約を入れておくのがおすすめ。


ランチにまつわるお話聞かせてください。

デイビッド並里さん
david_namisatoしもが必ず持っているであろうランチにまつわる話。今回は本誌で連載中の四コマ漫画「マークと皆」でもお馴染みのデイビッド・並里さんにお話を伺いました。 デイビッドさんはトロント育ちの日系二世。日系カナディアンならではの体験談や北米と日本のランチ事情の違いについて語ってくださいました。

学生の頃は、ピクニックや日本語学校の運動会などの家族行事ではおにぎりやからあげといった日本風のお弁当でしたが、学校ではサンドイッチなど欧米風のもの を日常的に食べていました。小学生の頃、学校におかきを持っていくと、高学年の子たちに「渡せよ」と囲まれたことがありました。彼らは白人の子だったので すが、おかきを口に入れるなり、すぐに全部吐き出してしまったのです。今ではこちら(トロント)でもバルクフード店でおかきや煎餅などが普通に取り扱われ ていますが、当時はまだ珍しかったですからね。ここ十数年で、ずいぶんとトロントの食事情も変わってきたように感じます。

こちらの学校の食堂メニューはハンバーガーやチキン、フライドポテトくらいの実にシンプルなものです。僕が中学生だった頃には、学食でフライドポテトを 買った子は他の子たちの注目の的となって、まるで神様のような扱いを受けていました。中学生くらいだとアルバイトをしている子も少なく、そのアルバイト代 や少ないお小遣いで、ポテトを買ってみんなで分け合っていました。ポテトには当時魔法の力がありましたね(笑)

また、こちらで出会った日本人の女の子とハイパークに行く約束をしたときに、彼女が手作りのお弁当を作ってきてくれたのは嬉しかったですね。こちらでは彼 氏彼女の関係でも、彼女がお弁当を作るといった習慣はなく、家に招いて手料理を作り、両親を交えて食事するというのが一般的です。日本のアニメや漫画で観 ていた世界が現実になって、すごく嬉しかったです。残念ながら、その女の子は彼女ではなかったのですけれどもね。