数字で見る大麻合法化|特集「カナダ大麻合法化」から1年が経過して分かったこと

数字で見る大麻合法化

4600万ドル

 カナダ政府は向こう5年の大麻に関する教育や意識を高めるための活動におよそ4600万カナダドル(およそ37億円)もの資金を投じたと発表。昨年の大麻の合法化に伴い、政府がいかに大麻に対する国民の意識、そして使用する際の責任感を高めたいかがよく分かる。

 カナダ国内で大麻が合法になってからちょうど一年となる今年の10月17日には、現時点よりもさらに多くの種類の大麻製品や大麻加工品に対する取締法が新たに施行される。これらには、「エディブル」と呼ばれる大麻入り食品、大麻の成分を抽出したエキス、そして大麻の成分を含んだオイルやローション、クリームなどが含まれる。しかし、実際にこれらの製品が市場に出回るのは12月中旬ごろになると予想されている。しかしながら、これから先大麻がさらに身近な存在になるのは間違いないだろう。

30g

 大麻が合法化されたと言っても、もちろん所持出来る大麻の量には限度がある。しかし、その上限はご存知だろうか。法律では、18歳以上の成人であれば30グラムまでの乾燥大麻、またはそれと同量に当たるエディブル(大麻が含まれる食品)や液体大麻などを所持することが可能とされている。

1グラムって?

 ただ、「30グラムの乾燥大麻」と言われてもあまりピンと来ないかもしれないのではないか。また、「それと同量に当たるほかの大麻製品」とは一体どれくらいの量なのか。法律では、「1グラムの乾燥大麻は生の大麻5グラム、エディブル(大麻入り食品)15グラム・液体大麻70グラム・大麻のタネ1粒」など、一口に「大麻」と言っても、その形態により所持可能とされている上限の量が異なることがよくわかる。

懲役14年

 大麻が合法化されたものの、その分取り締まりも厳しい。中でも、カナダ国外に大麻を持ち出すことや、18歳未満へ大麻を販売することも禁止されており、その刑は最高で懲役14年とかなり重いものとなっている。この他にも、上限を超えた量の大麻を所持した場合や違法に大麻を販売した場合にも、それぞれ5年や14年の懲役を科せられることになるので、注意したい。

世界で2番目

 嗜好目的での大麻利用が国全体で合法化されたのはカナダが世界でも2番目というから驚きだ。ちなみに、カナダ以外で大麻が合法化されているのは南米のウルグアイ。ウルグアイで合法化されたのは2013年の12月。ただ、ウルグアイ政府は嗜好目的での使用よりも医療目的での使用に重点を置いている。その影響もあり、ウルグアイでの大麻産業は医療関係が中心となっているそうだ。これから先、他の国々も大麻の合法化に踏み切ることが予想される中、各国が大麻合法化にどうアプローチしていくのかにも注目していきたい。

1件

 大麻が合法化されてから約1年が経つが、ここまでで大麻が原因による過失運転で起訴されたのはたった1件に留まるというから驚きだ。ただ、ある研究によると、「大麻が体内にある状態で運転をすると衝突事故を起こす可能性が倍に上がる」そうだ。中には、反応時間の遅れ、集中力の欠陥などが症状として見られる。また、大麻の摂取方法によっても体に及ぼす影響が違うそうだ。また、このような運転に科せられる罪は血中のTHC(大麻に含まれる向精神薬)の量による。飲酒運転同様、大麻を摂取した後の運転は避けたい。

17.5%

 大麻が合法化されたことにより、大麻の利用者数が増えたのは言うまでもない。合法化直後に当たる2019年の第一四半期では、カナダにおける成人の17.5%が大麻を利用していると発表された。これは前年の同じ時期と比べ、3.5%上昇しているそうだ。実際、2019年8月時点では嗜好用大麻の販売額が歴代最高に達した。これから先も大麻の使用者が増えることが予想される。

24店舗

 合法化から約一年経ち、街中でも大麻を販売する店舗をよく見かけるようになったのではないか。オンタリオ州では現在、24の店舗で大麻を合法的に購入することが可能だ。オンタリオ州はカナダの中でもトップの大麻販売額を記録していて、その価格は2580万カナダドル。そのあとにケベック州(1850万ドル)、そしてアルバータ州(1830万ドル)と続く。

1億8600万ドル

 カナダや各州の政府は2018年10月の合法化以降、1億8600万ドルもの税金を徴収したと発表。この大きな金額を見ると、合法化したことによる税収アップは狙った通り達成出来ていると言えるのではないか。

1.5倍

 カナダや各州の政府は2018年10月の合法化以降、1億8600万ドルもの税金を徴収したと発表。この大きな金額を見ると、合法化したことによる税収アップは狙った通り達成出来ていると言えるのではないか。