トロント対談 山本美憂さん x Hiroさん

トロント対談
レスリング山本美憂さん x salon bespokeオーナー Hiroさん

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2016年リオデジャネイロ・オリンピックでのレスリングカナダ代表を目指す山本美憂さん。2011年、ヨーク大学のコーチに就任した事により拠点をトロントに移し、3人の子供の母親として、そしてアスリートとして、子育てとトレーニングを両立するという多忙を極める日々を送っている。今回は、そんな美憂さんとHiroさんの交流が深い事から、この対談ページへの登場が実現した。そして、お二人のお気に入りであり、美憂さんのスポンサーを務めるFin Izakayaで行ったインタビューは終始、笑顔の和やかなムードで進み、トロント、子育て、レスリングなど様々な本音トークを交えたお話を伺った。

お二人の出会いは?

Hiro:2013年に美憂さんの妹、聖子さんのお別れ会の幹事に僕が指名されまして(笑)そのお別れ会の翌日に、聖子さんが美憂さんをサロンへ連れて来て下さった時でした。

美憂:Hiroには、初対面から移民申請やトロント生活についてなど色々な事を質問しました。実は、お別れ会の当日まで妹にも面識がなかったのに幹事をしてくれて、更にその翌日には私のマネージャーに(笑)

Hiro:いえいえ、今でも単なる美容師の友人ですって!(笑)。美憂さんは、出会った日に僕をマネージャーと呼びましたからね(笑)

美憂:日本でも、ホントこんな優秀なマネージャーはいませでしたよ(笑)美容師としては、私の無理難題に予想以上の結果で答えてくれて、友人としては、個人的な相談等には期待以上に早い好対応をしてくれるんです。正直、日本にいた頃はスポンサーがいたのですが、トロントに拠点を移してからは、日本のメディアへの露出も減ったので、スポンサー探しに非常に苦労しています。やはり、レスリングをするのにも合宿、遠征など費用がとてもかかります。なので、Hiroには色んな方々も紹介してもらいました。

Hiro:身近にいる1人の友人として、美憂さんがお持ちのレスリングに対する情熱、そしてオリンピックという大きな夢への最後のチャンス。それをお1人で子育てをしながら、奮闘中なのを見たら、僕からサポートさせて下さいって気持ちになりますよね。
きっとトロント、日本、世界中にも、まだまだ美憂さんをサポートしたい、そして結果的には美憂さんの一生懸命、努力している美しい姿に勇気付けられる方々が沢山いると思ったんです。じゃあ、是非とも皆さんにも紹介したい!って。

美憂:このFin Izakayaの女性オーナーのアキコさんも3年前に1度だけお会いしていて、共通の友人を介し最近また再会したんです。その際に、私の事情を知って、直ぐに快くスポンサーになって下さったんです。本当に感謝しています。

トロントでの生活を始めるにあたって不安や戸惑いはありませんでしたか?

美憂:下の2人の子供たちが2歳と4歳の時にトロントに来ました。そして、この2人が既に周りのカナダ人達に溶け込んで生活している事に気付いてからは「日本人として生きないといけない」的なこだわりはあまり無いのかもしれません。父も昔から世界で活躍していたので、どこが自分たちにとって暮らしやすいのか、幸せかを尊重してくれています。

Hiro:美憂さんのお父さん、郁榮さんともお酒をご一緒させて頂きましたが、本当に素敵な方です。

美憂:あの日は子供の誕生日会で、私や聖子が子供達の相手をして、Hiroは、やっぱりその日が初対面だったパパの相手をずっとしてたよね(笑)

Hiro:僕、誰とでも直ぐ仲良くなっちゃうんで(笑)しかも、郁榮さんのような凄いお方とずっとマンツーマンで飲めて、とても光栄でした。僕も興味津々で色々と質問すると、惜しみも無く貴重なお話をたくさん教えて下さり、アドバイスまで頂きました。そもそも、日本の国を既に地元のように考えているような感覚をお持ちで、非常に視野の広いお方でした。山本家はお父さんの感覚が既にグローバルだったという印象を受けましたね。ホント楽しい時間で、更にお酒も入っていたので、最終的には痴がましくも郁榮さんに向かって「いやぁ~、お父さん!また是非、飲みましょう!」って(笑)

トロントは住みやすいですか?
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Fin Izakayaのみなさんと

美憂:トロントに来たきっかけはレスリングですが、住んでみるとやっぱり住みやすいですね。非常に子育てをしやすいと思います。トロント自体が大き過ぎず、小さ過ぎないところも住みやすいところですね。私自身、日本にいた頃は横浜のような都会で暮らしていたので、田舎過ぎても物足りなく感じてしまうだろうなと思います。でも、東京のように都会過ぎても疲れてしまうような気がして。日本だとレスリング界も狭いですし、自分も知られているので、そういった部分が時として住みにくかったようにも感じます。トロントは大き過ぎず、小さ過ぎずで、ちょうどいいサイズです。子供たちものびのび出来て、学校でも勉強、行事、遊び、人として習うことなどのバランスが上手くとれていると思います。

Hiro:ご縁もあったんでしょうね。 最初は、このトロント経由でニューヨーク進出を考えていた僕も気付いたら、この街のバランスの良さと将来性を感じるようになっていました。そして、日頃から支えて下さるお客様や、家族のような仲間達との今後10年、20年の自分の将来を考えた時に、この街なら幸せになれると確信しました。今では、地元と呼べる程このトロントが大好きです。

美憂:私達の感覚に合っていたのかもね。私と子供達にとっても家族のように大事な友人、仲間、そして夢も、全てトロントにあるしね。 日本やアメリアの遠征からトロントに帰って来ると何だかホッとするもんね。

トロントで応援してくださる皆さんに何か伝えたい思いはありますか?

美憂:Hiroやアキコさんだけでなく、多くの皆さんがお時間のない中で、すぐに行動に移して助けて下さって、そういう部分が本当に温かいと思いますし、凄く励みになっています。 一生懸命、応援して下さっているのを感じて、その気持ちが本当に嬉しいです。

Hiro:美憂さんは名実、結果共に超一流なので、やはり普段の生活も華やかなイメージですが、全然そうじゃないんです。本当は、普段の生活もギリギリで、今は子育てと夢の為に全てを注ぎ込んでいる感じなんです。そんな頑張っている姿が本当に美しく見えて、凄く応援しちゃいます!読者の皆さんもご支援、ご協力の程を宜しくお願い致します!!

次号では、今回収まりきらなかった、更なるトークを掲載します。お楽しみに。


Hiroさん
名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。若い頃から憧れた、NYの有名サロンやVidal Sassoonからの誘いを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ 就職。1年目から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再び、トロントのTONI&GUYへ復帰。クリエイティブディレクターとして活躍し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今現在も、サロンワークを中心に著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。
salon bespoke
Tel: 647-346-8468
130 Cumberland St. 2nd floor
salonbespoke.ca


山本美憂さん
神奈川出身。ミュンヘンオリンピックレスリング代表であった父親・山本郁榮により幼い頃からレスリングの英才教育を受ける。13歳で第1回全日本女子選手権優勝、その後4連覇を達成。17歳で初めて出場した世界選手権では史上最年少優勝を成し遂げ、計3度世界選手権優勝を果たすなど、輝かしい実績を持つ。2011年よりトロントを拠点に活動し、2016年リオデジャネイロ・オリンピック出場を目指す。