トロントで音楽の情熱を掲げる日本の新たなロックスターMunizO(無二三)インタビュー

左から、ドラムのYutaさん、アコースティックギター兼ヴォーカルのTaroさん、ベース風アコースティックギター兼ヴォーカルのJiroさん

左から、ドラムのYutaさん、アコースティックギター兼ヴォーカルのTaroさん、ベース風アコースティックギター兼ヴォーカルのJiroさん

夏には野外での音楽フェスティバルも多く、またアメリカに近いという理由から、夢を追いかけ、トロントに訪れる人も少なくない。そんな音楽に溢れる街トロントに、一組のロックバンドがいる。彼らの名前は「MunizO(無二三)」、元々Taro&Jiroとしてメジャーデビューまで果たしていたのにも関わらず、あえてその道を放棄し、新たにドラマーYutaを迎え、2015年7月に結成したばかりだ。その文字から連想できるように、「唯一無二の三人」という意味が込められている。

2016年1月に行ったワンマンライブを最後に日本の地を離れ、それぞれがヨーロッパやアメリカで得た経験と音楽への情熱を提げ、同年3月からトロントで活動を開始した。そのわずかな期間で地元紙Toronto Star・Entertainmentのトップを飾り、初ライブでは100人以上の観客動員を達成させた彼らの原動力とは何なのかを語ってもらった。

音楽への情熱に溢れた皆さんにとって、音楽へのこだわりとは何でしょうか?

Jiroさん(以下Jiro):音楽を始めたきっかけは音楽が楽しいという気持ちだけでした。今は、自分たちの中の音楽というツールを使って、人に衝撃を与えたい、誰も成し得なかったことを達成したいという使命感でやっています。自分はここまでやってきて音楽以外は無いという意地もあります。音楽をやってきて、自分たちは良い意味で違うものを持っているとずっと思っていました。

Taroさん(以下Taro):自分たち三人は、それぞれが実力も自信も蓄えてきていますので、自分たちが一番だと思っています。だからこの三人で音楽をしている瞬間、みんなが真剣になっている瞬間が一番気持ち良くて、安心できます。音楽はこの三人を繋げてくれるものであり、それ以外は自分たちには必要ありません。

トロントでの路上ライブの様子

トロントでの路上ライブの様子

音楽を長く続けているモチベーションはどのように保たれているのでしょうか?

Taro:音楽が好きなので、練習も苦に感じていません。苦に感じたら好きじゃないと思って取り組んでいます。それでも、たまに全然音楽に興味がなくなることもあります。『幸せは途切れながらも続く』というスピッツの歌詞の受け売りなのですが、「好き」という気持ちは途切れながらも続いていて、たまに疲れてしまっても、一定のレベル以上に音楽が好きだからこそ、今も続けていることが出来るのだと思っています。

Yutaさん(以下Yuta):自分たちの音楽は売れると信じているからです。自分たちよりすごいバンドがいるとは思っていませんし、俺たちが一番かっこいいと思っているから続けています。

Horseshoe Tavernでのファーストライブの様子

Horseshoe Tavernでのファーストライブの様子

セカンドライブに向けてリハーサルを行っている三人

セカンドライブに向けてリハーサルを行っている三人

曲作りは主にTaroさんとJiroさんがされているそうですが、曲作りをする際、インスピレーションはどのように生まれてくるのでしょうか?

Taro:自分はストレスが溜まりやすい性格で、言葉で説得させるというよりは音楽を通して感情を出しているような感じです。12歳の時から作曲をやっているので、感覚的にできるようになりました。例えば、季節感に合わせて曲を作ろうとしても、頭で考えて曲を作る時点で商品になりすぎて嫌ですね。そういった曲より気持ちや感覚で作る曲の方が絶対に良いと思っています。

Jiro:何気無くギターを弾いていてテンションが上がった時に出来てくる、という感じです。普通に街を歩いていてふと思いついた曲や言葉が面白かったりします。

地元新聞Toronto Star  Entertainment欄

地元新聞Toronto Star
Entertainment欄

目標にされているバンドなどはいらっしゃいますか?

Taro:自分たちのメンバーしかいないです。自分たちが一番だと思っているからこそ、お互い良い刺激を与え合っています。正直に言うとミュージシャン以外の方からモチベーションを上げるきっかけをもらうことが多いです。本来であれば、ミュージシャンでもそういう人がいるはずですが、最近のミュージシャンはいかに売れるか、いかにアメリカっぽいことをするかばかりでブレブレで、全然格好良くないです。錦織圭選手やイチロー選手といった方たちは、自分のやりたいことを貫いているというスタイルを持っているので、一番目標に近い存在で尊敬しています。

最後にTORJA読者へメッセージをお願いします。

Jiro:将来、今の若い世代の人たちが自分の楽しかったことを伝えられる人になってほしいです。日本にいる今の若者って自分のやりたいことを持ってない人が多いと思います。自分の人生ですし、自分のやりたいことを追求して、楽しんでやっていってほしいですね。

Yuta:何かを発信できる人になってもらいたいです。そのためにも、今のうちに自己確立や精神力を確立させれば、将来の日本にとっても良いことだと思います。

Taro:自分のやりたいことを見つけて追求すれば、自分は曲がらないと思います。だから、いろんなことをやったらいいと思います。そのために海外に出ることも一つの手段だと思います。日本を外側から見て、日本の良さを知って、自分を成長させるには良い機会だと思います。

色々な場所に行って、経験した人が増えることが日本のためにもなりますし、日本人としての誇りを持っていればいいと思います。日本の将来を変えるのは、今の若者たちです。夢を持ち続けていく人が増えれば、世の中は変わると思います。自分たちは若者が目指したいと思える人間になりたいですし、誰しもなれる可能性を持っています。尊敬され、目標になれる存在になってもらいたいですね。