カナダの次世代を繋ぐ日系ヤング・プロフェッショナル・コミュニティーMUSUBU 設立記念レセプションを開催

MUSUBU創設メンバー(左から)深田崇之さん、鵜飼優衣さん、グリーブス・グレース幸子さん、大和田史佳さん、菅野友美さん


 トロントおよびGTA内の日本語を活用できるヤング・プロフェッショナルの組織「MUSUBU」の設立記念レセプションが5月17日トロントで開催され、若手ビジネスマンを中心におよそ70名が参加した。

 「MUSUBU」はカナダに在住する日本人や日本語を理解できるカナダ人などのヤング・プロフェッショナルのコミュニティー作り、育成や成長、さらにはプロジェクト支援など、幅広い活動を目的としている。そして、企業や個人のネットワーク構築による日加関係への貢献も目指す。メンバーもトロントで活躍するヤング・プロフェッショナルにより構成されており、今回のレセプションでは団体の門出に、多くの人がお祝いに駆け付けた。

「MUSUBU発足はカナダにおいて日加の架け橋となる若い人材の存在感を増す」

 冒頭に祝辞を述べた在トロント日本国総領事館の大湊諭首席は、トロントの日系社会におけるMUSUBUの重要性について言及し、「今まで日本人や日系企業をターゲットにした組織はあったものの、MUSUBUのようなヤング・プロフェッショナルに向けた組織を目にするのは初めてであり、とても喜ばしいことだと思います。」と述べた。そして「MUSUBUがトロントにいる多くの活気ある日本人や日本語を使えるカナダ人を集め、ネットワーキングを促進することにより、日加交流の新たなアイデアも生まれるのではないでしょうか」と語った。さらには、カナダにおいて日本に関係する若手プロフェッショナルや日系企業の存在感を増すことにも繋がると指摘。これからのMUSUBUの貢献に大きな期待を寄せていた。

1、2 ネットワーキングを活発に行う様子が見受けられた

「言語だけでなく世代間の架け橋となる団体になることを願う」

 次に挨拶をしたトロント日本商工会の専務理事である伊東義員氏は、MUSUBUが若い世代が活躍するための起点となって欲しいと述べ、「多くの日系企業と日本人ビジネスマンを相手にしているトロント日本商工会ですが、現在は若いメンバーが少なく、世代交代が出来ていないのが現状です。若い世代にとってトロントのビジネスシーンは魅力的ではないのかもと不安を抱えていた中、MUSUBUメンバーの皆さんが中心となってこのような活動を始めるのはとても喜ばしいことです。」と語り、歓迎した。

 伊東氏はMUSUBUの名前についても言及し、彼らの役目の一つでもある「結ぶ」という言葉には世代を越えて人々を結ぶことと、同世代の人々を結ぶことの両方を意味しているので、双方向にネットワークを広げていって欲しいです。」と励ました。

3 祝賀会の様子 / 4 会場では生演奏が披露された

「人々が繋がり、新たなアイデアが生まれる場所になることに期待」

 新企会の顧問である松本ジェームズ真一郎氏により乾杯の挨拶が行われ、「プロフェッショナルが繋がり、様々なアイデアが交わる場所にもなり得る団体が出来るのは珍しくも嬉しいことです」と喜びを示した。加えて、「これからMUSUBUが日系社会において力強い影響力を持つような団体になってほしいと願っています。」とエールを送りその将来に祝杯をあげた。

 新たに発足し、早速多くの人から期待を寄せられているMUSUBU。ヤング・プロフェッショナル、さらにはトロントのビジネスシーンで活躍する人々の間のコミュニティー作りに貢献するなど、これからトロントの日系社会を盛り上げていくことに期待したい。

5 MUSUBU会長グリーブス・グレース幸子氏 / 6 挨拶を行うMUSUBU理事会メンバー 鵜飼優衣氏 / 
7 MUSUBU設立を祝うトロント日本商工会専務理事 伊東義員氏

「カナダ国内の日系グループとの連携やプロジェクトを担う一員となる」

 MUSUBUの副会長である深田崇之氏は、これからの四年間の展望について、「今年はMUSUBUの設立に加え、活動していくための土台を築き、準備をする年です。来年からはその土台に基づき、イベントやセミナー、ワークショップやチャリティーイベントなどを通して発展していきたいです。」と説明した。さらには、「カナダ国内の日系グループとの連携やプロジェクトを担う一員となり、日本の団体などとも連携を図りたいと思います。」と強い意思をあらわにした。

 本誌に対しMUSUBU会長のグリーブス・グレース幸子氏は、「MUSUBUの設立を祝うために多くの人が訪れてくれたことを大変嬉しく思っています。設立で満足するのではなく、これからも多くのトロント日系グループと繋がり、さらにヤング・プロフェッショナルの輪を結びつけていきたいと考えています。中でもプロフェッショナル同士の交流、上下左右様々な方向にネットワークを広げていきたいと思っています。」と抱負を語ってくれた。

多様な分野で活躍するMUSUBUメンバー

 MUSUBUの設立メンバーは様々なバックグランドを持つヤング・プロフェッショナルにより形成されている。

 会長はグリーブス・グレース幸子氏。設立メンバーの中で唯一のカナダ生まれだ。日本語をトロント日修学院にて学び、大学はウェスタン大学のアイビー・ビジネススクールを卒業。在学中には過去のビジネス例からビジネスがどのように成功、または失敗したかを学んだという。その経験を活かし、次の世代へと繋げていきたいと意志を示した。

 副会長は深田崇之氏。ウォータールー大学でナノテクノロジー工学を専攻し、卒業後はプロダクトエンジニアとして自動車・部品製造業に携わる。大学在学中に参加したJapan Canada Academic Consortium(JACAC)にて日加関係における若い世代の役割に興味を持つ。若い世代がどのように日加関係に貢献できるかを考えさせられ、これからもそれを意識して活動していきたいと述べた。

 会計は菅野友美氏。高校卒業後は、プリンス・エドワード大学にて会計を学び、卒業後は会計事務所にて会計士として勤務。トロントの日系企業の力になるべくバイリンガルな会計士を目指している。MUSUBUではヤング・プロフェッショナルのネットワークを通じてトロントを盛り上げていきたいと抱負を語った。

 コミュニケーションマネージャーは鵜飼優衣氏。日本の大学で舞踊を専攻したのち、教授の勧めで渡加し、ヨーク大学芸術学部舞踊学科を卒業。トロントで勤務する中で日本人と会う機会が少ないため、MUSUBUを通してたくさんの日本人と繋がりたいと望んでいる。さらに、MUSUBUを通してヤング・プロフェッショナルが協力しあえる環境を作り、日本とカナダのコミュニティーに貢献していきたいと語った。

 ウェブデザイナーは大和田文佳氏。2002年に渡加。大学卒業後はホテルや旅行会社にて5年ほど勤務。その間、何か形に残るようなものを作りたいという思いからウェブデザインを勉強。卒業後は行政機関や学校のためにウェブサイトを作成してきた。現在はトロントのベンチャー企業にてオンラインコースを作成している。トロントは魅力的な街であり、これからトロントの日系社会に貢献していきたいと述べた。

MUSUBU設立を祝う声が多く寄せられた設立祝賀会

新企会顧問 松本ジェームズ真一郎氏

 今回のMUSUBU設立は非常に有意義なヤング・プロフェッショナルの集まりができたことになり、とても喜ばしいことです。日本人や日系グループのカナダ国内での存在感を上げていくような活動に期待を寄せています。ですが、立ち上げた組織を維持するためにもしっかりと軸を持って活動をしていくことが大切です。特に宣伝活動や情報共有に力を入れ、様々な団体や個人と協力しながら力強い組織に成長していっていただきたいです。

在トロント日本国総領事館 首席領事 大湊諭氏

 MUSUBUという活気と意欲に満ち溢れた若いプロフェッショナルが集まる組織が新たに設立され、トロントに住む日本人のコミュニティー作りに今後貢献していくことがとても楽しみです。トロントの日系社会のみにとどまらず、現地の人々や団体にも日本の魅力を発信していくことに期待しています。これからの日加関係を大きく盛り上げていっていただきたいです。

日系文化会館 理事 久保恵一氏

 MUSUBUがこれからも長く続き、大きく成長していって欲しいと思っています。日本に慣れ親しんでいない方に対してもMUSUBUが日本について知るきっかけとなり、世界における日本の存在感を高めるべく尽力していただきたいです。

丸紅 山内愛氏

 バイタリティに溢れるMUSUBUのこれからの活躍を大きく期待しています。また、貢献できることがあれば私も是非参加させていただきたいと思いました。今までトロントの日系社会において、会社単位の繋がりは構築されてきたものの、個人のネットワークはあまり重視されてこなかったような思いがありますので、MUSUBUが日系社会一人一人に目を向けたコミュニティー作りをしてくれればと願います。

英語学校経営・補習校教師 二階堂香瑠氏

 MUSUBUには今までになかったネットワークの形を提案していって欲しいと思います。ビジネスを経営する人間としては、企業の垣根を超えた個人のネットワークや、カナダの企業に勤める人とのネットワーク、これらを基盤にしたビジネスの繋がりを構築し、日系社会全体を活気づけていくことを期待しています。

第2回 MUSUBUイベント決定!
「次世代のリーダーシップ:失敗から学ぶ!」 

商工会専務理事 伊東義員氏 × ジャパンフェスティバル仕掛け人 若狹輝行氏 (モデレーター:TORJA編集長 塩原修)
日時: 7月26日(木) 午後6時開場
場所: 21 Widmer St 6階
  シアタールーム & パーティルーム
  (tiff.の裏、有料駐車場有)
参加費: $30
問い合わせ: info@musubujyp.com 

・イベントは、すべて日本語で行われます。申し込みは7月19日までにお願いします。
・参加費は申し込みと同時にeトランスファーで受け付けます。当日、チェック又は現金でのお支払いもお受けします。

お願い
 イベントへの参加はどなたさまでも歓迎いたしますが、会員登録(年会費$50)は「大学を卒業後、カナダでフルタイムの職業に従事するヤング・プロフェッショナル」とさせていただきます。 正会員の他にMUSUBUの趣旨に賛同いただける企業、団体、ビジネス、個人をサポート会員として受け付けます。 正会員、サポート会員共にイベント参加費の割引や会員のみの交流会への参加などの特典が得られます。
MUSUBUのイベントや活動をご支援いただけるスポンサーを求めています。
詳細はhttp://musubujyp.comをご覧ください。