楓の森の歩き方 第20歩

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手招きしてるようですね、わらび

早い春、白く厳しい冬の眠りから目覚める特別な季節です。
厳しい冬の寒さから解放された木々は、根から栄養分となる樹液を送り込み枝先に芽や葉を付け始めます。
この時期に咲き始めるアカネグサ(Bloodroot)、フキタンポポ(Coltsfoot)、小さなピンクの花を咲かせるスプリングビューティー(Spring Beauty)など色とりどりのワイルドフラワーが顔を出し、自然の息吹きを感じます。
そして、この季節ならではの楽しみとして、食べられる野草、山菜の散策があります。

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Fiddleheads、これはコゴミです

私たちの庭でもクサソテツなどのシダ植物を育てています。
それらの葉は密集し群生で育ち、渦巻き状の新芽はFiddleheads(こごみ)と呼ばれており、バイオリンの先の部分のように葉の先がクルッと巻いてある事からこの名前が付きました。
12〜15㎝ぐらいの大きさまでの新芽が食用に向いており、軽く冷水で流し手で揉んで洗います。サラダとして生でも食べられますが、柔らかくなるまで塩水で茹でたり、バターソテーをしても美味しく食べられます。
最近では、ファーマーズマーケットやスーパーでも購入出来るようになりました。春の食卓の彩りに、一品加えてみませんか?

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Wild Leek、群生してます

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つくしもありますよ〜

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朝市でも発見、ワイルドリーク

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こごみ、サッと茹でてわさび醤油で

次の年の収穫の為にも、2〜3房だけの収穫を心掛けて、全部取ってしまわないようにしましょう。

同じシダ植物で、日本でも春の訪れを感じられる代表的な山菜のワラビも見つけることができますよ。ワラビは、30〜60㎝ぐらいの大きさまでが食用に向いていて、アスパラガスを茹でるように料理をするかバターソテーで食べられます。アクが気になる方は、アク抜きをしてくださいね。

春のハイキングへ行くときには、あたりの匂いにも気をつけてください。もしニンニクやニラのような匂いがしていたら、近くにワイルドリーク(Wild Leek)が見つかるかも知れません。これは日本の北部や北海道などで見つけることのできる希少な山菜、行者ニンニクの近縁種で、球根からやわらかい葉まで美味しく食べることができます。オイルやお醤油に浸けておいて、シーズニングとして使うこともオススメです。

トロント内の公園でも、見つけることのできる山菜にツクシがあります。スギナの(胞子茎)がツクシですね。スギナはField Horsetailと言い、公園のトレイルなどの脇などに群生していますので、お散歩の際などによくトレイルの脇を見てみてください。カナダ人は食べることはありませんが、日本の方は食べられますね。

雪解けの小川や水が湧き出ている場所には、ウォータークレス(クレソン)が群生しているかも知れません。少しの苦味の中に甘みとコクのある美味しい野草です。サラダにまぜても食べられますし、炒めたり茹でたりしても美味しくいただけます。

大自然の中に自生する山菜や野草は、栄養価も高く薬草としても価値があります。しかしながら、それらを探したり採集したりする時は食べられるものかどうかをしっかり確認してからにしてください。

最後に、自然保護地区に設定されている場所や州立公園での山菜などの採集や植物の持ち帰りは禁止されています。傷付けたり踏みつけないようにお願いします。

それでは、動植物たちの喜びに満ちあふれた春の散策をお楽しみください。


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Holly Blefgen (ホリ―・ブレフゲン)

hollyblefgenオンタリオ・アウトドアアドベンチャーズの代表。ナチュラリスト。春から秋にかけてカヌーととトレッキング、冬はテレマークスキーでネイチャーフィールド へ。30年余りに及ぶガイド経験を持ち、オンタリオ州及び日本における文化・歴史・自然にフォーカスしたツアーを通して、クライアントとその情熱を共有す ることを愉しみにしている。


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写真/アートワーク/レイアウト : 尾西 知樹 翻訳: 瀬川 貴子