楓の森の歩き方 第21歩

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Alastair Dempsterさん (Canoe Builder)

春の訪れと共に雪が溶けゆく頃、オフィスの窓から滴る雪解けの雫を見ていて、「あぁー、カヌーに行きたいなー。」と、心から思います。パートナーと一緒にカヌーで漕ぎ出し、ダイヤモンドのようにキラキラと水面に輝く太陽の光の上をスイ〜スイ〜と力を入れずに漕ぐ姿を思い浮かべます。カヌーは私たちを春の優しい世界へと連れて行ってくれます。優しくやわらなか水の上を船体は動き、愛犬のストラダーが春の風の匂いをクンクンと楽しんでいます。日常から離れ自然と溶け込む…なんてマジカルな時間でしょう。

◆ カナディアンカヌー
カナダのシンボルとも言えるアイコン。もしカナダの先住民たちがその昔、白樺を見つけカヌーを造るという事をしていなかったら、今のカナダにカヌーは広まってなかったはずです。何千年にも渡り、先住民たちはカヌーを使い、狩猟やフィッシング、そしてワイルド・ライス(水生の穀物)を集める必需品として遊牧系民族の生活の中に必要不可欠なものでした。

その後、カヌー造りはヨーロッパ系開拓者の間に広がり、貿易拡大の為の手段として先住民の素晴らしいカヌールートと共に利用され、商業貿易が始まりました。カヌーが世界にカナダを紹介し、まだこの21世紀でも木や合成樹脂、そしてそれらに代わる材料でカヌーは造り続けられ、私たちのロマン、ウィルダネス(原野)への冒険、そして自由でリラックスさせてくれる、心を開放してくれるツールとして愛好されています。

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アラスターのカヌー工房

先日、私たちはカナディアンカヌーと恋に落ちてしまったカヌービルダーの工房へとお邪魔してきました。
とても静かでやさしい話し方をする男性、アラスター・デムスター。彼の家系はスコットランド系移民、幼い頃から慣れ親しんだカヌーを自分で制作したいと挑戦してから、カヌーの造形に惚れ込んでしまったカヌービルダー。

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流線型に木を組合せていくのです

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美しいですね〜、木製のカヌー

とても静かでやさしい話し方をする男性、アラスター・デムスター。彼の家系はスコットランド系移民、幼い頃から慣れ親しんだカヌーを自分で制作したいと挑戦してから、カヌーの造形に惚れ込んでしまったカヌービルダー。もともと水車小屋であった場所をアーティスト達のためのワークショップとして作り変えた場所の一画が、彼の工房。そこで彼はカヌーアートを教えたり、カヌーを造ったりしています。

カヌーはどのようにして造られるのか?
興味津々の私たちに対して、カヌー構築工程の説明を丁寧な口調で説明してくれました。それぞれに分類されている木の端と端をカヌー独特の流線型となるようにとめていく方法、そして専用の素材とコーティング剤を使う船艇の防水方法などのデモンストレーションを見せてもらいました。

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使い込まれた道具たち

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ノミやカンナは必需品

カヌー造りのために考案された様々な道具のデザインや形状、そしてその道具たちをまるで体の一部のように扱い、作業を進めるアラスターの動きにも魅了されました。

工房の中は、Western Red Cedar(ベイスギ)White Cedar(ニイヒバ)Ash(トネリコ)Mahogany(マホガニー)などアラスターが厳選した様々な木材が乾かされ、とても良い木の匂いがする度に、このままアラスターの指導のもとでカヌーを造る時間があればなぁと、心から思いました。

この南オンタリオにも少人数しか残っていない貴重な存在のカヌービルダー。私たちは彼のもとでのカヌー造り体験、パドル制作などのクラフトワークショップの実現を夢見ながら帰路につきました。


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Holly Blefgen (ホリ―・ブレフゲン)

hollyblefgenオンタリオ・アウトドアアドベンチャーズの代表。ナチュラリスト。春から秋にかけてカヌーととトレッキング、冬はテレマークスキーでネイチャーフィールド へ。30年余りに及ぶガイド経験を持ち、オンタリオ州及び日本における文化・歴史・自然にフォーカスしたツアーを通して、クライアントとその情熱を共有す ることを愉しみにしている。


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写真/アートワーク/レイアウト : 尾西 知樹 翻訳: 瀬川 貴子