春よこ〜い|オンタリオ州・アウトドアの魅力。楓の森の歩き方 第50歩

 今年の4月は、オンタリオ州南部の記録的な寒さとなっていますね。それでも時折暖かな風を感じたり、ブラックバードの鳴き声が聞こえたりすると、ゆっくりとですが春の訪れを感じます。

 私たちにとって5月はワイルドフラワー(野の花や野草、山菜)の月です。さまざまな生息地を探索して、花や植物と昆虫たちの複雑な相互関係について学ぶには最良の月なのです。

 アルゴンキン州立公園とその西部にある町、ハンツビルの北にあるアローヘッド州立公園へ訪れてみてください。ワイルドフラワーが咲く春の情景を楽しむ事が出来ます。

 アルゴンキンの高地とアローヘッドで、最も適応性の高い花のひとつがアメリカ・カタクリ(Trout Lily)です。
日本のカタクリとは少し違った黄色の花をつけ、雪が完全に溶け去る前に、シュガーメープルの重い落ち葉を押しのけて成長します。葉をよく見ると、マスの斑点模様に似たスポットがあります。


スプリング・ビューティは、とても繊細なピンクのストライプが入ったとても小さく可憐な花です。小さいながらも花弁に出る蜜は、昆虫たちを呼びよることで知られています。

オンタリオの州花は、3枚の花びらが特徴的なホワイト・トリリアム(白延齢草、White Trillium)ですが、トリリアムにもいろいろと種類があるのをご存知ですか?

アルゴンキンパークのトリリアムで最も一般的な色は、赤または紫なのです。

レッド・トリリアム(Red Trillium)と呼ばれ、多年草で地下に太い根茎があります。興味深いことに、この花には蜜がありませんが、匂いでハエを誘引して受粉をさせます。


 そしてもうひとつ、アルゴンキンパークでよく見られるトリリアムで、Vのような紫色の縞模様が花びらについているペインテッド・トリリアム。ホワイト・トリリアムと誤認される事がよくあるので、注意が必要です。

 実は、アルゴンキンパークではホワイト・トリリアムはほとんど観察されません。高い標高と厳しい気候が、これらの花の繁栄を妨げると推測されています。アルゴンキンパークより低い標高にあるアローヘッド州立公園を散策するとホワイト・トリリアムの真っ白な花のカーペットを見ることができるでしょう。

 春は冬ごもりから出て、自然と再会する特別な季節です。うららかな春の日差しの下で、季節限定のたくましくも美しい野生の花や植物を愛で、観察しましょう!

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Holly Blefgen(ホリー・ブレフゲン)
オンタリオ・アウトドアアドベンチャーズの代表。ナチュラリスト。春から秋にかけてカヌーととトレッキング、冬はテレマークスキーでネイチャーフィールド へ。30年余りに及ぶガイド経験を持ち、オンタリオ州及び日本における文化・歴史・自然にフォーカスしたツアーを通して、クライアントとその情熱を共有す ることを愉しみにしている。


Special Thanks, Cameron T Powell 写真 / アートワーク / レイアウト:尾西知樹 翻訳:瀧川貴子

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