春を見つけて食べてみよう|オンタリオ州・アウトドアの魅力。楓の森の歩き方 第59歩

クサソテツの新芽、こごみ

 四月の雨は、ここ南オンタリオに春の目覚めをもたらします。楓などの落葉樹の落ち葉が太陽の光で温められ、植物の新芽が次々に地面に顔を出す生命の喜びに満ちた素晴らしい季節です!

 かつて先住民の方々が長い冬を終え、この時期に芽を出す食糧源にいかに感謝し、喜びを得ていたかを想像しながら歩く早春のハイキングが、私はとても好きです。

 行者ニンニクの近縁種であるワイルドリークやコゴミなどが群生している場所では、野草たちの独特な匂いで満ちています。この時期の枯葉のベッドから緑の芽をだすコントラストがなんとも春を感じる大好きな光景です。

こごみがたくさんっ♪

 ワイルドリーク(Wild Leek)やコゴミ(クサソテツ:Ostrich fern)など、食べられる野草を採取する時には、その植物の生育に影響のないように少しだけいただくようにしましょう。特にワイルドリークは、花が出て種子が発生するまでに7年もかかるので、あまり球根を持ち帰らずに葉を少しだけ切って持ち帰るようにしましょう。葉も香りよく、とても美味しくいただけます。コゴミはクサソテツの新芽ですね。アクもなくさっとボイルするだけでもとても美味しくいただけます。

ワイルドリーク

 コゴミと似た野草のワラビ(western bracken fern)も生えていますよ。カナディアンはワラビを食べる習慣はないですけれど、私は以前、春のこの時期のカヌーツアーで案内した日本の方にアク抜きなどの食べ方を教えてもらいました。その時は、アクを抜いた後、ソテーしていただきました。春のやさしい味がして、とても美味しかったです!

わらび

 オンタリオ州の先住民族は、白樺の樹皮でカヌーを作り、水辺の食草にも精通していました。彼らは春先に水辺に顔を出すガマ(Cattail)の新芽を陸上と水上の両方で採取していました。新芽や茎の柔らかく白い内側の部分は生でも食べられますし、花穂の芯もしっかりと茹でれば、トウモロコシのように表面をカリカリとかじって食べることができます。花粉も花穂を振って袋に落とし、小麦粉と混ぜたりして食していたそうです。 生薬としても使われます。ガマの新芽は、アヤメ(Iris)にとても似ていますので、くれぐれも間違えないように注意してください。

ガマ(Cattail)

 他にも、ウォータークレス(クレソン)やツクシなども湿地や川べりなどの水気の多いところで見つけることができます。トロントでも谷あいの川が流れているトレイルの脇などで見つけることができるので、春のお散歩に出かけてみてくださいね。

水辺のウォータークレス

 州立や国立の自然保護区の公園や先住民の方々の伝統的な領域で採取することは禁じられていますので、採集するエリアの規則を確認してからにしてください。

 食べられる野草やワイルドフラワーに興味がありましたら、OOAにご連絡ください。一緒に春の野草ハイキングへ行きましょう!!

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hollyblefgen

Holly Blefgen(ホリー・ブレフゲン)

オンタリオ・アウトドアアドベンチャーズの代表。ナチュラリスト。春から秋にかけてカヌーととトレッキング、冬はテレマークスキーでネイチャーフィールド へ。30年余りに及ぶガイド経験を持ち、オンタリオ州及び日本における文化・歴史・自然にフォーカスしたツアーを通して、クライアントとその情熱を共有す ることを愉しみにしている。

Special Thanks, Cameron T Powell 写真 / アートワーク / レイアウト:尾西知樹 翻訳:瀧川貴子