カナダで働く日本人たち 〜採用企業版〜

PASONA CANADA x TORJA 集中特別企画!

第8回目 石橋朋子さん

Manager, Japan Business Unit, HUB International Ontario Limited

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前回より、トロントに拠点を置く日系企業に光を当て、採用側からの視点をお届けしている連載「カナダで働く日本人たち〜採用企業版〜」。今回は、企業及び個人向けに様々な保険を取り扱う保険ブローカーのHUB International Ontario Limited日系ビジネス部門の石橋朋子さんにお話を伺った。

■ 事業内容を教えてください

HUB Internationalは企業保険、損害賠償保険、自動車保険、その他様々な保険を取り扱う保険ブローカーです。企業及び個人のお客様向けに、各々のニーズに見合った保険プログラムを提供しています。

北米全体に330の支部を持ち、社員数は北米合計で7,000人に上ります。
日系ビジネス部門では現在6名が働いており、1名のカナダ人を除いて他5名は全員カナダ永住権を持つ日本人です。お客様の多くが日本人および日系企業のため、お客様への対応の殆どは日本語で行ないますが、対保険会社との応対や書類関係は全て英語での業務となります。基本的にはオフィスワークで電話応対や細かい書類の審査やお客様との書類のやりとりが日常業務です。事務能力はもちろん、コミュニケーション能力など幅広いスキルが求められるため、マルチタスキングができることがとても重要になってきます。

■ HUB International Ontario Limitedが求める人材とは

弊社は保険ブローカーですので、ブローカーライセンスを必ず取得していただく必要があります。ライセンス取得のために時間を費やし勉強をして、試験に合格してもらうこと、これが第一条件です。

その上で、重要視している点が二点あります。一つは人と話すのが苦ではないこと、もう一つは細かい仕事が嫌いでないこと。

弊社の仕事では、お客様のご要望を伺い、保険会社側にその要望を明確に伝え交渉すること、保険の内容についてお客様が求められる説明を丁寧に行うことが必要です。また、細かい英語の書類、約款を何ページにもわたって読み、そして理解する必要がありますし、お客様からの多種多様な質問に適切に対応することも求められます。その意味で人との応対がうまく、細かい仕事が苦ではない人が理想ですね。

また、性格面で重要なのは打たれ強いこと、根性があること。保険に関する仕事というのは、お客様に「何かが起こったから」電話がかかってくるものです。厳しいお言葉を頂戴することがあっても、またどんなに困難なケースでも、最後までお客様に寄り添いながら対応し続けることが必要です。

■ 多種多様な人材が揃う日系ビジネス部門

新しい人材の採用時にはチーム内の調和も重視しています。そのため、選考には私だけでなく、チーム全員が関わる機会を設けています。全員が採用に関わることで、チームとして最終的に採用した人材を育てていく気概も生まれます。

また、性格面ではなるべく似通っていない人を採用するよう意識しています。いくら人と話すのが好きな人、根性がある人、とは言っても、中にはおとなしい人もいます。必ずしも、ワイワイ賑やかである必要はないのです。お互いに持っていない部分を補いながら「全員で一つになる」という形が理想ですね。

お客様も様々な方がいらっしゃいます。保険ニーズも多種多様ですし、保険内容についてとことん細かい説明を求める方もいれば、簡潔な説明を求める方もいます。そういった多様なニーズに応えるためにスタッフもバラエティに富んでいた方が良いと考えています。

性格は多種多様ですが、現在チームにいる日本人のほとんどが、カナダでワーキングホリデーを経験しています。母国語以外で生活をする環境や少なからず苦手なところで苦労した経験があることで、お客様に対して「大変な気持ちがわかります」と寄り添える人たちである、という点は共通していると思いますね。

子育てとキャリアの両立をしながら同社で今年勤続20年を超えた

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■ 採用者全員がパソナからの紹介とのことですが、どのような利点がありますか?

弊社の事業内容、また求める人材を非常に良く把握してくださっていて、候補者にもその内容をとても丁寧に伝えてくださっているところです。

先ほどお話ししましたように、保険ブローカーのライセンスを取得してもらう必要がありますし、多種多様なケースに臨機応変に対応することが求められるので、決して簡単な仕事ではありません。その点をパソナさんが非常に良く承知されていて候補者にもきっちり説明してくれるため、弊社での面接の時点で、その心づもりができている人が揃っているのは本当に助かっています。

■ カナダでキャリアを築くことを考えている日本人の皆さんにアドバイスをいただけますか

カナダはやはり移民の国のため、政治の世界やメディアの世界など、様々な業界で様々な国の人が活躍されています。ですから、私たち日本人も「日本人だから日系企業でしか働けない」とか「日本人相手の業種でしか働けない」という風に思う必要はないと思います。最近は日本人の若い方々がトロントで新しくお店を開かれたり起業をされたりしています。カナダはそのように可能性やチャンスを自分でいくらでも切り開いていける国だと思います。

最近では、「英語一カ国語しか喋れないとあまり仕事がない」とも言われます。カナダでは採用側もマルチリンガルな人を求めていると思いますので、日本で教育を受けられた方であれば英語力を磨けばいいと思います。

語学は堪能であればあるほど可能性は広がります。その上で、ご自身の好きなこと、得意なことをどんどん磨いて売り込んでいけば、更に可能性を切り開いていけるはずです。