トロントに在住経験のあるアーティストが共作した絵本 ひっくり返して楽しむしかけ絵本「パタンパ!」


東京を拠点に活動する、エディター・ライターのひらいけんいち氏と、イラストレーター・デザイナーすぎはらけいたろう氏はともにトロントに在住経験がある。そんなお二人が手がけた素敵な絵本が日本で発売されたので是非チェックしてみてね!

パタンパとは?

「パタン」とページをひっくり返す動作と「パ!」っと世界が変わる発見を組み合わせた言葉。

 各見開きに仕掛けた一つの型抜きを右から左へ、表から裏へ「パタン」とひっくり返すと、ページの中の世界が「パ!」っと次のシーンに展開する。リズミカルな言葉とともに、コラージュで描いた温かみのある絵を、お子様が自分の手でひっくり返しながら楽しむ絵本。今作品に収録した6つのテーマには、「葉っぱ」や「働く車」、「お料理」など子供達にも馴染みのあるモノゴトを選定している。「自分達の周りにはたくさんの驚きやワクワクがある――」。 そういう気づきへとつながる作品だ。

トロントの方へのメッセージ

作 ひらいけんいち

 約15年前、わたしは日本での仕事を辞めてワーキングホリデー制度を利用し、一人の知り合いもいないトロントへ渡りました。「攻め」と「逃げ」が表裏一体する選択でしたが、幸運にもトロントで過ごした2年間はたくさんの出会いに満ちていました。日本語情報誌を発行する会社で働くこととなり、念願だった文章の仕事に就くこともできました。人生初のインタビューで、日本人メジャーリーガーに「どうっすか?」と開口一番で質問してしまい、「どうですかって、君ね~」と呆れられたのも良い思い出です。振り返るとトロント時代はたくさんの失敗を繰り返しました。その経験があってこそ、今があるとしみじみ思います。

絵 すぎはらけいたろう

 トロントは恩人です。若い頃、初めて海外生活をした場所で、初体験が詰まった思い入れのある街です。

 今、僕は大好きな絵を描いたりして、自分の好きなことを仕事にしています。それができるようになったのは、トロントのおかげといっても過言ではないです。絵の勉強したことない人が絵を描いて売っている。上手いか下手かは後回し。やりたいからやる。なんという敷居の低さ!それなら自分にも何かできるかも!そう思わせてくれたのがトロントでした。

 僕は今、どこの国よりトロントに行きたい。あの頃の気持ちを思い出したい。トロントで生活してるみなさん、羨ましい!