富士フイルムカナダがトロント・ピアソン国際空港で写真展「Print Life Photo Exhibition」を開催


富士フイルムカナダは、日本やアメリカ、欧州で行われている参加型写真展「 Global Photo Exhibition」の一環となる『Print Life Photo Exhibition』をトロント・ピアソン空港で開催した。

 一般参加型のこの写真展はカナダ全土から1500点以上が応募され、11月1日から23日まで展示された。またエキシビションの会場となった到着出口エリアには、プリントサービスコーナーも設けられており、空港に迎えに来た人々や再会を喜ぶ人々などがカナダの魅力満載の写真の数々を眺めながら、自分たちの記念写真などをプリントする体験に笑みが溢れていた。

全世界で10万枚の大規模写真展
「FUJIFILM Global Photo Exhibition」

 エキシビション初日にはCP24などトロントの地元メディアも取材に訪れ、写真展がテレビ等でも放映された。

 初日に会場を訪れた富士フイルム米国本社の杉山健社長は、「この参加型写真展はもともと2006年に日本で開催された応募者全員の作品がその写真に込められた出展者の想いとともに展示される『1万人の写真展』というエキシビションから始まりました。当初は一万人と銘打っていましたが、年々出展者が増え、昨年には『5万人の写真展』となるほど大きくなっています。出展された写真に込められた想いを来場者の方々にも感じてもらうことができる、写真を通したコミュケーションの魅力が評価されているのだと思います」と語ってくれた。

 先月行われたアメリカでの写真展はニューヨークのグランド・セントラル・ターミナル駅で開催され、総点数1万3600点以上もの写真が展示されたという。

 「今年度から『FUJIFILM Global Photo Exhibition』として海外展開された写真展は、アメリカ・カナダ以外にも、今年9月にドイツ、10月にマレーシアで開催され、来年2月にはタイでも開催される予定で、応募総数を合わせると10万点を超えるほどになります。」と同社の写真に込める想いと喜びを語ってくれた。

トロント・ピアソン空港には1000枚以上の傑作が集結

 今回展示された千枚以上の写真の数々は、家族写真、ペットとの一枚、旅先で撮った記念写真や風景、何気ない日常のスナップ写真…などテーマは様々だが、カナダらしく大自然をモチーフにした作品も多く見られ、来場者が息を飲むほど質の高い作品は、カナダの人々が写真に対して強いこだわりや意識を持っていることがうかがい知ることができる。

 イメージング事業部のグレッグ・プール氏から来賓・来場者および応募者への感謝が述べられた。また、プール氏はこの写真展には千枚以上の作品が展示されていること、作品はカナダの一般の方々が撮影したものであることを説明し、

〝今回の写真展の目的はプリントされた写真の美しさを見てもらい、パソコンやスマートフォンで見る写真との違いを知ってもらうため〟

だと語った。

 近藤道夫社長は、日本で10年以上続けて来たこの写真展を海外でも開催すると決めたのは、より多くの人に「写真には力がある」ということを知ってもらうためだとこの写真展の主旨について語った。

 近藤社長はスピーチ冒頭で、トロント・ピアソン空港で写真展を開催したのは、みなさんの人生を、写真を通してより良いものにすることを富士フィルムから提案するためだと説明し、

〝何か感動するものに出会った時、写真を撮りたくなり、もし上手く写真が撮れたら誰かと共有したくなる〟

と写真本来の楽しみ方を詳細に述べた。また、ここに展示された写真を見てその写真からのメッセージや撮影者の想いを受け取って欲しい、そして写真の力を少しでも感じてもらえれば幸いだとスピーチを締めくくった。

 伊藤恭子総領事はこの写真展について、ただカメラやスマートフォンで写真を撮るだけではなく、実際にプリントし、写真を飾って、誰かと一緒に楽しむことの大切さを伝えてくれるイベントだと語った。

〝写真には撮った瞬間の思い出や感情までもが鮮明に記録されて、例えお互いの言語を理解できなくてもその想いは写真を見た人にも伝わる〟

と、写真を通して行われる独特なコミュニケーションについても言及した。そして最後に、カナダと日本をつなぐ窓口であるトロント・ピアソン空港でこの写真展が開催されたことは非常に意義深いと賛辞を贈った。

富士フイルムカナダ社長近藤道夫氏インタビュー

ーこのような展示会を開催する貴社の試みや想いを教えてください。

 富士フイルムでは、写真の持つ魅力を多くの方に感じていただきたいという想いのもと、2006年に「10000人の写真展」を日本でスタートさせました。今年から海外でも本格展開を始め、各地の応募作品を合わせると全世界で約10万人の写真を展示させていただくこととなります。この写真展は全員参加型で、どなたでも応募頂けます。スマートフォンの普及や、カメラ技術の進化で、全世界で撮影される写真の枚数はたった一日で30億枚!と言われています。

 SNSやインターネット上で共有できる写真も素晴らしいのですが、その中でも特に気に入った写真をこうしてプリントして飾って楽しんだり、リアルなものとして残しておくことは、後々にも繋がる貴重な財産になると思っています。こうした写真プリントの価値を少しでも、皆さんにお伝えできればと願っています。

ー集まった写真が非常にクオリティ高いものでしたが、どのようなお気持ちですか?

 今回展示された写真を拝見して、正直そのクオリティの高さに驚きました。今回米国から駆け付けた私の上司も、先月開催されたニューヨークや、日本での写真展と比べても、プロ写真家が撮ったのではないかといったハイレベルの写真が多く、大変感心しておりました。

 私どもはレンズ交換型のミラーレスカメラも販売しているのですが、スマホよりもいい写真が撮れるカメラやレンズが欲しい、良い写真を撮るための撮影技術を学びたいというお客様の声が大きくなってきていると実感しており、特にこのカナダの展示会ではそうした方々に応募していただけたのではないかと思っています。出来るだけ沢山の方に気軽に応募していただければ良いのですが、写真の持つ力をどう引き出すかについても、工夫して発信できればと思っております。

ー写真を撮ることだけでなく飾ることや記録に残すことがどれだけ素敵なことか、どのようにカナダの人々に伝われば良いと思いますか?

 私達は2011年の東日本大震災で、津波で流され泥だらけになった写真を洗浄して、持ち主の方にお戻しする写真救済プロジェクトに取り組みました。多くの一般のボランティアの方に支えられた活動を通して、改めてプリント写真の価値を再認識しました。

 今の世の中、デジタルで簡単に大量の写真を保存できますが、目まぐるしい速さでデジタル技術が変化する中、せっかくの写真が眠ったままになったり、何かの拍子で失ってしまったりということが容易にあり得ます。

 記憶は時とともにおぼろげになりますが、写真はその一瞬を切り取り、その子供や孫の時代まで、手に触れられる形で残しておくことのできる貴重な財産です。

 来年以降も、この写真展を継続、拡大したいと思いますが、こうしたイベントや、私どもの製品・サービスを通して、カナダの皆さんに写真の持つ価値を感じていただく機会をご提供出来ればと願っております。

一万人の写真展から今では五万人が参加する写真展に成長


 参加型の写真展である「FUJIFILM Global Photo Exhibition」には通常のフォトコンテストとは異なり応募者全員の作品が展示されるという特徴があり、家族や友人たちと気軽に撮ったセルフィーや何気ない日常のスナップ写真なども多く見られ、写真展に訪れた人の共感を呼んでいる。


 日本では今年、スマートフォンからでも気軽に応募できるよう「インスタグラム部門」と「お気に入りの1枚部門」を新設した。特に「インスタグラム部門」ではインスタグラムに指定のハッシュタグを付けて写真を投稿するだけという新たな応募方法を提供し、写真展への窓口を大きく広げ、今年日本で行われた『“PHOTO IS”想いをつなぐ。50,000人の写真展』には、7月から11月にかけて全国33会場で開催され、5万6000点以上の写真が集まり、来場者数は130万人に達した。

プリントサービスコーナーをいざ体験!


 展示会場のプリントサービスコーナーで、会場で撮った写真のプリントに早速挑戦!プリントして気付いた写真本来の楽しみ方をレポート。

驚くほど簡単にプリントできる

 プリント方法は簡単で、撮った写真を指定のウェブページにアップロードして、コードを取得する。取得したコードを会場に設置されたマシーンに入力するだけで、写真のプリントが可能。3ステップで思っていたよりも簡単にプリントができ、スマートフォンからお気に入りの写真を探し出してきて、楽々プリントができた。

写真を撮る、残す、そして飾る

 プリントされた写真はスマートフォンで見る写真とは違った良さがある。それはただ見返すだけではなく、インテリアとして飾ったり、誰かに贈ったりすることができるところだ。今回プリントした写真を部屋に飾って、いつも眺めて楽しんでいる。写真を撮るだけではなく、プリントして、飾る、あるいはだれかに贈る。デジタル化が進んだ今だからこそ思い出したい、写真本来の楽しみ方だと実感!

コメント

伊藤恭子・在トロント日本国総領事

 展示された作品の中には、驚くような構図や被写体の写真、見ているだけでこちらが幸せになるような家族の写真や、自然の厳しさ・美しさが表現された瞬間を切り取った作品など、質の高い作品が多いと感じました。言葉は通じなくても、見ているだけで国境を越えて人の心が通じ合うことができるところが写真の魅力だと思います。

ティナ・ウィリアムズ氏(Business Development, Partnerships & Brand Experience, GTAA – Greater Toronto Airport Authority)

 富士フイルムがここトロント・ピアソン空港で写真展を開催することにとってもワクワクしています。この空港は世界への窓口なので、ここで写真展を開催することはとても意義のあることだと思いますし、歓迎しています。

若狹輝行・ジャパンエキスポ・カナダ社長

 最近はインスタ映えという言葉もあるくらいなので、みなさん写真の撮り方を心得ているようでクオリティ高い作品ばかりで驚きました。今はデジタル化されて写真をプリントする機会が無くなっていたので、今回の展示を通じて、写真をプリントする大切や、写真アルバムなどを作る楽しみをあらためて感じたいと思いました。

杉山健・米国本社社長

 これまでに開催してきた日本やアメリカでの展示会は、家族や友人との気軽なスナップ写真が多かったという印象ですが、今日初めてカナダの作品を見て、質の高い作品が多く驚いています。元々日本で10年以上続けていた写真展を、海外で展開することになり、カナダでも開催に至りましたが、カナダを感じることができる写真からクオリティ豊かな作品が各都市から集まって嬉しく思います。

グレッグ・プール・富士フイルムカナダ・バイスプレジデント

 最近はパソコンやスマートフォンで写真を見ることが普通になっていますが、この写真展を通して、プリントした写真がどんなに素晴らしいかみなさんに知ってもらいたいと思っています。

 空港を通るたくさんの人がこの写真展に立ち寄って、展示された写真を見た時に、「私も自分の写真をプリントしたい」と思ってくれたら嬉しいです。
 来年度以降ももっと多くの人に参加してほしいですし、カナダの他の場所でも写真展を開いてもっと多くの人の目に触れる機会を作りたいと考えています。