新企会 会長 松本ジェームズ真一郎さん

日本政府より春の叙勲「旭日単光章」を受章
松本ジェームズ真一郎さん&瀬戸山久子さん インタビュー

「 ”悪いことをして、悪い人にならないわけにはいかない。良いことをすれば、良い人になれる。”心に残る恩師の忘れられない言葉が導いてくれた叙勲。」

shinkikai1今春の日本政府による叙勲で、トロントの起業家や起業を目指す若者を中心としたコミュニティ団体、新企会の会長を務める松本ジェームズ真一郎さんが、在外邦人として「旭日単光章」を受章した。5月15日に東京の外務省で行われた勲章伝達式、皇居での天皇陛下拝謁に出席し、トロントに帰国した松本さんと長年に渡り二人三脚で公私ともにパートナーとして活動してきた瀬戸山さんのお二人にお話を伺った。
松本さんは1941年に東京で生まれ。立教大学経済学部卒業後、朝日生命営業部門に就職。かねてより抱いていた外国に行きたいという夢を実現すべく外資系企業に転職するも、チャンスに恵まれなかった。そんな中、1970年の大阪万博で「カナダ移住者募集」の看板を目にし、すぐに移住を申請。翌1971年にカナダに移民し、トロントに移住。移住後には、デパートやレストラン、旅行代理店での仕事を経て、毛皮ビジネスで独立。ビジネスパートナーに瀬戸山久子さんを迎え、毛皮専門店「ジェームス・モト・エンタープライズ」及び、旅行会社「ショーフレックス・インターナショナル」を設立し、順調に業績を伸ばし事業を拡大。その後パートナーの瀬戸山さんと結婚し、昨年二人は会社をリタイア、現在に至る。
今章は、日系コミュニティへの貢献とロータリークラブでのローカルなチャリティ活動が世界的レベルで貢献していると評価されて贈られたもの。松本さんは日系コミュニティにおいて多くの企業経営者たちが所属する「新企会」に長年携わり、現在は会長として主要事業として20年以上続く新企会奨学金制度の充実を図っている。またロータリークラブにも所属し、地雷撤去や小児マヒの撲滅を目指すチャリティ活動、その他個人として日系文化会館への寄付なども行っている。

最初に受章を聞いたときに感じた思い
松本さん:「全然ピンと来なかったですね。 私は今71歳ですけど、見掛けも気持ちもまだまだ若いと思っています。叙勲を頂く方々をみていると高齢の方が多いので、まさか自分もそういう年齢になってきたとはあまり思っていないですからね。その後、受章理由を聞いて、ようやく、”そうですか、身に余る光栄です。”と思いました。」

shinkikai2瀬戸山さん:「すごくほっとした、という感じでしたね。私には”会社は組織にしなくてはならない、社長は社会を向く社長でなくてはならない。”という強いビジョンがあり、社長には新企会などのコミュニティ活動やロータリーを中心とするチャリティ活動などを積極的にやってもらいたいと言い続けてきました。私は社員たちと会社を支え、社長のために成長させていこうとこれまで働いてきました。社長が社会活動をすることを悪くいわれることも稀にありましたし、そんな時は社長も社員たちも私も、悔しさを噛み締めて我慢してきたこともあります。
だけど今回、受章という形で日本国から認めていただいたということには、良かったというよりも、ほっとしたというのが今の気持ちです。一緒に働いてくれた社員たちにも、”今までありがとうね。”という気持ちですし、彼らも社長が受章し、認められたことを嬉しく思ってくれていると思います。」

2012年度新企会奨学金授与式の模様

2012年度新企会奨学金授与式の模様

松本さん:「どんな企業にも社会的責任はあります。彼女が”会社のことは私たちに任せて頂戴。あなたは社会活動をがんばって”とはっきりと立場を振り分けてくれたことが、”今”に繋がったと思います。この受章は僕だけがもらうべきものではなく、彼女こそもらうべきものだという感じがしますね。パートナーとして一緒に、二人三脚でやってきたわけですから。」

 

2013新企会チャリティ・ガーデンパーティ

2013新企会チャリティ・ガーデンパーティ

受章後の気持ちの変化
松本さん:「これは一つの名誉ですから、名誉を汚すようなことはできないと身が引き締まるといった感じですね。極端なことを言えば以前は何をやってもいいと思っても良かったわけですが、こういうものをいただくと、責任を重く感じますよね。そして、これから自分をもう一段階向上させようという気持ちになりましたね。」

瀬戸山さん:「私の場合、受章したから何が変わるということはないと思います。ただ、この受章はさらなる大きな信用に繋がるものだとは思います。今までよりも大きな信用につながり、これから行うチャリティ活動やイベントにプラスに働いていってくれればよいですね。」

受章の功績でも大きく評価された新企会への思い
松本さん:「新企会は、その昔は団体の存在意図もまだ明確ではなかった。ですが、2000年に行われた領事館主催のお祭りへの参加をきっかけとして、新企会というものが水面に浮いてきて、いろいろな事業をしていこうという流れができてきたのです。それまでは経営者たちの情報交換の場、いわゆる親睦会だったのですが、領事館から認められて、自分たちにも何かできるのだという自信が出てきたのです。そうして今回、新企会をベースにこの叙勲をいただいたということは、新企会にとっても大きなプラスだと信じています。きっと日系社会への思い入れが深くあればいつか認められるのだという気がしますよね。小学校の頃の恩師の口癖が”悪いことをして、悪い人にならないわけにはいかない。良いことをすれば、良い人になれる”というもので、小学生の僕はそれを真剣に受け止め、それが今でも心に残っています。だから叙勲をいただいたことによって”良いことをすれば良い人になれるのだから、もっと良いことをしよう”と思うわけです。」

新企会 東日本大震災・復興支援活動 チャリティ・ガーデンパーティ

6月23日 / 松本会長宅
charityparty


新企会では東日本大震災の被災者に対する支援活動の一環として、新たに10名の被災児童のカナダ体験訪問を日本のパートナー団体と協力し、実施するにあたり、6月23日にファンドレイジングを目的とした、チャリティ・ガーデンパーティが行われた。当日は晴天にも恵まれ、およそ200名程度の賛同者が出席した。また参加者はオンタリオ湖を一望できる新企会会長の松本さんの自宅ガーデンに用意されたイベントに協力したトロントのトップクラスの日本食レストランの寿司や海鮮料理、お肉料理に舌鼓をうつとともに、日本酒や日本の生ビールに大満足の様子。会はピアノの生演奏やライブ、サイレントオークションなど様々な催しも行われ、盛大に盛り上がった。

ホスト・ファミリー募集中

カナダ体験訪問をする被災児童は、トロント滞在中はカナダ生活を実際に経験するために一般家庭に宿泊する予定です。中学生または高校生がいる英語環境で且つボランティアベースでホームスティをさせてくれるトロント近郊の家庭を募集している。詳細は事務局または担当者まで連絡を。

担当者名、連絡先:
原あんず
416-476-3163 anzu.hara@raku.ca
内藤洋子
647-680-0239
Yoko.naito@scotiabank.com