トロント交響楽団150周年記念音楽の祭典「Canada Mosaic」

TSO Messiah 2015 Sir Andrew Davis  (Malcolm Cook photo)

TSO Messiah 2015 Sir Andrew Davis (Malcolm Cook photo)


カナダ建国150周年を記念して開かれる特別コンサートシリーズ”Canada Mosaic”の主催に数ある交響楽団の中からトロント交響楽団が選ばれた。カナダ各地の40以上のオーケストラとパートナーシップを組み、コンサートではそれぞれの地域の特性や習慣の違いなどから生まれる音楽の多様性を楽しめるようになっている。45以上のコンサートはカナダ各地で開かれるが、ここでは編集部オススメのトロント、Roy Thomson Hallで開催されるコンサートに注目したい。

♪Vancouver Symphony Orchestra

日程:2月9日 TSOとバンクーバー交響楽団が共同で手掛けたカナダの作曲家Jocelyn Morlockのプレミアムコンサート。
[演目] Jocelyn Morlock:大騒ぎ – 150周年のためのファンファーレ / Debussy:プレミア・ラプソディ / Martinů:交響曲第6番「幻想交響曲」 / Beethoven:ピアノ協奏曲第5番「天皇」

バンクーバー交響楽団は1919年に設立され、カナダ西部最大の舞台芸術団体であり、カナダで三番目に大きい交響楽団。毎年25万人以上の観客が訪れ、50以上の有名アーティストと共演し、150以上のコンサートが開催されている。2008年にWalton、Korngold、Barberのコンサートを録音したことでGRAMMY®とJUNOの両方の賞を受賞。

♪National Arts Centre Orchestra

日程:3月11日 カナダの作曲家Cassandra MillerとNicole Lizéeによるオーケストラのための野性的で想像力豊かな世界プレミア2曲を含む豪華コンサート。

[演目] Nicole Lizée:Zeiss After Dark / Cassandra Miller:New Work / Daníel Bjarnason:出現 / Nicole Lizée:Black MIDI

The National Arts Centre Orchestraは1969年にCanada’s National Arts Centre (NAC) に設立され、毎年世界的に有名なアーティストと100回以上公演を行う。NACの舞台芸術教育ウェブサイトArtsAlive.caのコンテンツの一つNACmusicbox.caを通じて、より多くのコンサート音源にアクセス可能。 また、2001年にはカナダ人作曲家のためにNational Arts Centre賞を創設。

♪Kingston Symphony

日程:9月23日 伝説のカナダ人ピアニストGlenn Goulの功績を讃えたコンサート。Gouldから刺激を受けた作曲家Kelly-Marie Murphyの世界初演にも注目。
[演目] Cecilia Livingston: Sesquie for Canada 150 / Kelly-Marie Murphy: New Work / Wagner: ジークフリート牧歌 / Brahms: ピアノ協奏曲 No. 1

今シーズン設立63年を迎えるキングストン交響楽団。カナダ人アーティストと作曲家のサポート、教育に意欲的で、オーケストラの生演奏体験を通して、観客が音楽の楽しみ方を学べるプロフェッショナルなプログラムが魅力的。

♪Niagara Symphony Orchestra

日程:6月11日 根強い人気のあるHockey Night の“The Hockey Theme”やThe Log Driverなど、カナダ人なら聞いたことのある音楽を集めたコンサート。
[演目] Kevin Lau: Sesquie for Canada 150

ナイアガラ交響楽団(NSO)は、50人以上の演奏家が所属しているオーケストラであり、毎年ナイアガラ地方で12,000人以上に現代オーケストラ音楽を提供しています。 2015年にFirst Ontario Performing Arts Centrに会場を移転し、ナイアガラのクリエイター達のコミュニティの繁栄に尽力を尽くしている。

Peter Oundjian conducts the TSO (Malcolm Cook photo)

Peter Oundjian conducts the TSO (Malcolm Cook photo)

♪Ottawa Symphony Orchestra

日程:1月21日 Canada Mosaicコンサートシリーズのオープニングを飾るのはAndré Mathieuが演奏する 20世紀を代表するカナダ人作曲家Rhapsodie romantiqueのプログラム。
[演目] Alain Trudel: Birth / Ridout: Fall Fair / Mercure: Kaléidoscope / A. Mathieu: Rhapsodie romantique / Coulthard: Introduction and Three Folk Songs from Canada Mosaic / Weinzweig: Suite from Red Ear of Corn

オタワ交響楽団(OSO)は、19世紀後半から20世紀の主要作品を発表することができる首都圏の唯一のフルサイズ交響楽団として、カナダのクラシック音楽界では非常に有名。カナダ人ソリストの採用や定期的なカナダ作品の演奏を通じて、音楽の才能を刺激するオーケストラとして取り組んでいる。

♪I Musici de Montreal

日程:11月9日 Remembrance DayのためにJeffrey RyanとSuzanne Steeleの「アフガニスタンのレクイエム」が演奏される。
[演目] Julien Bilodeau: Sesquie for Canada 150 / Vaughan Williams: A London Symphony (交響曲 No. 2) – Mvt. II / Jeffrey Ryan/Suzanne Steele: Afghanistan: Requiem for a Generation

Yuli Turovsky によって1983年に設立されたI Musici de Montréalは、レパートリーがバロック音楽から現代音楽までの様々な15人の演奏家で構成されている。カナダの有望なアーティストに重点を置いたアンサンブルや、カナダ国内外を問わず有名アーティストとの共演が有名。

♪McGill Chamber Orchestra

日程:1月28日 次世代演奏家であるトロント交響楽団の若手演奏家達が活躍するコンサート。
[演目] Maxime Goulet: United Anthems / Edward Top: Eruption / Tchaikovsky: ピアノ協奏曲No. 1 / Dvořák: 交響曲 No. 7
 McGill Chamber交響楽団(MCO)は17ヵ国でコンサートツアーを行う世界的にも有名な団体で、CBCやRadio-Canadaにも定期的に出演している。またカナダで最も古く、最も有名なアンサンブルのひとつとしてMaison-symphonique、Salle Bourgie、Pollack Hallなどで8つのコンサートが毎年開催されている。

♪PEI Symphony Orchestra

日程:3月22日 TSOとプリンス・エドワード・アイランド交響楽団が共同で手掛けた、カナダ人作曲家Kati AgócsのA’s Hero’s Welcome:Sesquie for Canadaプレミアコンサート。
[演目] Kati Agócs: A Hero’s Welcome: Sesquie for Canada’s 150th / Sibelius: Suite from The Tempest / Magnus Lindberg: Accused: Three Interrogations for Soprano and Orchestra / Beethoven: 交響曲No. 6

創立50周年を迎えるプリンス・エドワード・アイランド交響楽団(PEISO)はこれまでにクラシック界、現代音楽界問わずに数々の著名人を輩出している。コミュニティミュージシャンや学生の成長に力を入れ、オーケストラの魅力的な歴史が学べる場所を提供し続けている。