将来のキャリアのために今知るべきこと

カレッジキャリアセンター聞く!!可能性は無限大!将来のキャリアのために、今知るべきこと
カナダで就職するにはどうすればいいんだろう。求職状況は?日本とは違うの?気になる疑問を一挙解決!毎年多くの即戦力を輩出するSeneca Collegeで、国際センター長を務めるJos Nolle氏と、キャリアセンターのBeverley Stevens氏に伺いました。

国際センター センター長 Jos Nolle氏

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国際センター長Jos Nolle氏

●就職を取り巻く現状

残念ながら、財政的に楽観視できる状況にはありません。受給人口増加による年金総支給額の上昇に、出生率低下が重なったためです。これは日本や他の国にも当てはまることですね。特にオンタリオ州には現状を打破するほどの産業が不足しているため、就職状況は芳しくありません。もちろんこの状況は外国人学生に限らず、カナダ人も同様です。それに未経験職種で就職活動をする場合のエントリーポジションでは滞在ステータスを気にする必要性は高くありません。
一方、求職地域を州外にも広げれば、可能性は膨らみます。盛況な産業がある地域には人が集まり、食品や服飾、サービス業など、付随的な仕事も生まれますからね。
就職市場は常に変化しています。過去に盛況を見せた産業が現在も同じ状況とは限りませんし、技術の進歩に応じて必要とされるスキルも移り変わります。将来どのようなスキルが求められるか推測することは、とても難しいのです。

●カナダの就職活動で求められること

教育を受けていることが必須条件ですが、それが実践的であればさらに有利です。成績の良し悪しや資格の有無よりも、企業は各分野の職務経験や専門性を評価します。だからこそ大学の学位を持った学生も、たくさんカレッジで学んでいるのです。  同時に、レベルにかかわらず、音楽やスポーツへの取り組みなど、多様性のある人材を欲する経営者は少なくありません。学業以外の面も重要視されていることを、学生はもっと意識すべきですね。

●就職を見据え、在学中にすべきこと

まずはカナダ全体の情報を収集して状況を把握し、どこに仕事があるかを認識する必要があります。英語力の向上も目指して、新聞やラジオの活用をお勧めします。
そして就職活動で必須の人脈を広げるため、積極的に行動しましょう。具体的には、スポーツやボランティア、コミュニティ活動などへの参加が挙げられます。その中で、採用の決め手になり得る推薦書を書いてくれる人に出会えるかもしれません。カナダでは日本のように整備された「就職活動」がありませんから、自ら行動しなければ何も始まらないのです。
企業への応募も、求人情報を待っているだけでは非効率ですね。企業を研究して訪問し、履歴書を送りましょう。応募した人だけが候補者になれるのですから、それがきっかけとなり、のちにつながる可能性も大いにあります。こういったことを実践できている人は、あまりいないのが現状です。
また、面接対策には、ともに練習できる仲間がいれば効果的ですね。面接には面接に適した話し方があります。カナダ人でさえ最初は戸惑いますが、練習を重ねれば、難しいことではありません。
もちろんキャリアセンターでは、面接対策を含めて多様なサービスをご用意しています。何度でも足をお運びください。

キャリアセンター コーディネーター  Beverley Stevens氏

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キャリアフェアで就職活動に精を出す学生たち

●キャリアセンターとは何をするところですか。

就職の準備と仕事探しのサポートをしています。具体的には、キャリア設計と実現方法を考え、履歴書や添え状の書き方のほか、ソーシャルメディアの有効活用法など、実践的な戦略をアドバイスしています。さらに、雇用主との人脈を広げる機会も提供しています。毎年9月に実施しているPart Time Job Fairも、そのひとつです。

●キャリアセンターにはいつ行くべきですか。

できるだけ早い時期に来てください。就職支援プログラムの受講など、段階を踏んで準備ができますから。とは言え、時間がない方もご安心を。一般的に秋に求人情報が開示されますので、その前にできる限りの対策をし、就職先を見つけましょう。

●専門性が低いコースの意義は?  

自分が持っているスキルを把握することです。ビジネスコースを例にとると、ビジネスマンを目指す人のみが集う場ではありません。自己の保有能力や不足箇所を分析し、どの分野で活躍できるかを総合的に考え、キャリア構築を目指します。

●在学中の就労について、どのようにお考えですか。  

就労の回数や時間を調整して、バランスを取っている学生が多いようですね。就労経験は、コースの一環であるかどうかにかかわらず、また、有償か無償かにもかかわらず、奨励しています。就職活動でアピールできるうえ、築いた人脈も財産になりますから。

●カナダの履歴書・添え状は自由形式ですが、傾向はありますか。  

基本部分は昔から変わりませんが、テクノロジーの進化もあり、分野によって多彩になりました。それぞれ頻繁に移り変わる傾向を捉え、どのように作成するのが最も効果的かを把握するよう努めています。

●目指すキャリアに関係がない過去の教育も、履歴書には載せるべきでしょうか。  

新しいキャリアにつながる技術や知識を中心に載せるべきでしょう。もちろん過去の経験が目指すキャリアにつながるようであれば、アルバイトの経験も含めて削る必要はありません。加えて、雇用主は海外での経験を評価する傾向があることをお忘れなく。

●留学生に文化の違いは感じますか。  

そうですね。面接ではアイコンタクトや握手が重要ですが、慣れていない留学生はたくさんいます。キャリアセンターでは、カナダの面接に適したスタイルを指導しています。

●就職活動中のマナーを教えてください。

採用側に従うことが基本ですから、連絡を控えるよう指示があれば別ですが、フォローアップの連絡は、担当者が採用を決めかねているときに効果的です。雇用の催促ではなく、あくまでご自身が採用のどの過程にあるかを確認するのみにとどめましょう。

●日本人であることが有利な分野はありますか。  

限られてはいますが、サービス業界や国際的な企業では、日本語を含めて言語能力が評価されます。

●日本人の学生たちへ、就職のアドバイスをお願いします。

面接では、ちょっとした質問やカジュアルな会話からも評価されます。終始気を抜かず、採用に見合うスキルや知識があることを示すよう努めましょう。また、就職活動では各自の資質を理解して経験を積むこと、調査を欠かさないことが重要です。キャリアセンターでは、求職に必要な情報を無料でご覧いただけます。ぜひお気軽にお越しください。