カナダワインについて知ろう。

記事協力=ヘブンリー・バインズ(カナダワイン専門の卸・小売店)

カナダワインというとアイスワインを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか・・・? しかし、実は、国際的のも高く評価されている赤ワインや白ワイン、スパークリングワインが数多くあるのをご存知でしたか?カナダワインのワイナリーの多くは、恵まれた土壌を活かしながら、決して大量生産をせず、手作業で高品質なワインを作っています。そのため生産量が非常に少なく、本当においしいカナダワインは、日本を含む海外では、まず入手が難しいと言われています。今回はビギナー編ということでカナダワインの歴史から各エリアのワインの特徴などを東京・恵比寿にあるプレミアムカナダワインの専門店ヘンブリー・バインズ協力のもと解説していきます。
※最も有名なアイスワインは別企画(P09)でご紹介しています。


1. 押さえておこう!カナダのワイン生産地

canada-wine-map最大のワイン生産地は2つあり、オンタリオのナイアガラ半島とブリティッシュコロンビア州のオカナガン渓谷です。オンタリオ州のその他の領域は、エリー湖との間でプリンスエドワード郡の海岸が含まれ、またブリティッシュコロンビア州の他のワイン生産地はシミルカミーン渓谷、バンクーバー近郊フレイザー渓谷地域、南部バンクーバー島およびガルフ諸島が含まれています。オカナガンバレーのアイスワインは、国際的に最も有名なワインのひとつだと言われています。


2. カナダワインの歴史

カナダワインの歴史は200年以上にさかのぼります。ヨーロッパからの初期の入植者による栽培がスタートし、ヴィニフェラ種のブドウの栽培を行い、また、在来種のラブルスカ種のブドウの栽培も行いました。1988年以降にカナダのワイン産業は劇的に変化します。アメリカとの自由貿易、ヴィントナーズ(VGA)の標準の制定、主要ブドウ品種の植え替えや上質化への取り組みが始められ、カナダワインは進化してきました。そして1990年代にはカナダのワインは、潜在的に複雑な風味と繊細な永続的なアロマを持つワイン醸造へと変化を遂げていきます。今日のカナダワインは、オンタリオ州やブリテッシュ・コロンビア州でワールドクラスのワイナリーを中心として、新規投資、ブドウの品種、多様なワインの醸造、新技術の導入や輸出拡大へ積極的に取り込み、お互いに競争することで上質のワイン醸造に取り組んでいます。輸出先としては、欧州市場でのカナダワイン、特にアイスワインの市場拡大、アメリカやアジアへの市場拡大を視野を広げる取り組みが増加しています。


3. 豊かな「テロワール」と気候、地形が生み出すオンタリオ地方

canada-wine-map02オンタリオ州のブドウ栽培は、こだわりぬいたテロワールに特徴があります。土壌や気候変動を綿密に考えた上で、ワイン生産に取り組んでいます。

この地域は、大きく分けて4つの地域に区分されています。


1.Prince Edward County – プリンス・エドワード郡

プリンスエドワードのテロワールは、頁岩やミネラルを多く含むブドウの栽培に適した、トレントン石灰岩の台地によって形成されているのが特徴的です。

2.Lake Erie North Shore – エリー湖北岸

ほぼ北緯42°の緯度に位置し、南セントトーマスのアマーストバーグからエリー湖の弓状の海岸線に沿って、オンタリオ州の南西端にストレッチ、レイクエリーノースショアで、ブドウ畑があります。南西の風と地形により、ブドウに自然な甘みと酸味の完璧なバランスと熟成を与えています。

3.Niagara Peninsula – ナイアガラ半島

北にオンタリオ湖、東にナイアガラ川、南から西にウェルランド川、ハミルトンを配し、ナイアガラ半島は、土壌改良、水はけの良さで、様々な上質のブドウ品種を栽培するカナダ最大の生産地域です。ナイアガラ半島は、ブドウ栽培の時期には、1日の寒暖の差があり、ブドウ栽培においては理想的な北緯43度に位置しています。この気候によって、より複雑でパワフルな風味のワインを作りだすブドウの生育が可能といわれています。

4.Pelee Island – ピーリー島

北緯41° 45′の緯度でカナダの最南端ポイントにあるピーリー島は、約10000エーカーの小さな島で、カナダの最小のブドウ栽培面積です。ブドウ畑の大部分は南西部と中央土壌が深いため、根系が正しく設定するためにできるように島の上に植えられています。他の五大湖と同様でエリー湖も浅いため、春から秋にかけて湖の気温が上がり、それによって島の気温が上昇します。そのため、カナダ本土の他のワインの産地よりも、年に30日以上も栽培期間が長いという特徴があります。


4. 世界中のノウハウを取り入れているブリテッシュ・コロンビア地方

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ブリテッシュユ・コロンビア州のワイナリーは、小さな個人経営のワイナリーが多く、数多くの造り手がハンドメイドでワインを醸造しています。ワイン生産地域は、大きく分けるとバンクーバー島・ガルフ島・フレーザーバレー・シミルカミーンバレー・オカナガンバレーの5か所に分かれます。

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5. ヘンブリー・バインズがおすすめするオンタリオ地域のカナダワイン

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Tawse Winery(トーズ・ワイナリー)
2010年度カナダのワイナリー・オブ・ザ・イヤー。カナダで認定されたオーガニックかつバイオディナミック農法にこだわったブドウ栽培。ナイアガラ地方の多様なテロワールそれぞれの特徴を活かして表現したプレミアム・ワイン。

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Stratus Winery(ストラタス・ワイナリー)
オンタリオ州の最高のワインメーカーにも選ばれたこともある、フランス人醸造家J.L Grouxが監督するワイナリー。ナイアガラ地方でも最も温暖なエリアに位置し、徹底的な少量生産、手摘みにこだわった最高級ワイン。

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13th Street Winery
(13thストリート・ワイナリー)
ナイアガラに位置し、自らの畑で大事に育て、丁寧に手摘みで収穫したブドウのみを使用している高級ワイン。ワイン・スペクテーター誌で99点、「白ワイン・オブ・ザ・イヤー」に輝いた「Domaine Laroche Chablis Les Clos 1996」等の造り手として知られている、国際的醸造家J.P. Colasが指導するワイナリー。

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Norman Hardie
(ノーマン・ハーディ・ワイナリー)
ワインつくりの天才とも呼ばれるノーマン・ハルディ氏のワイナリー。プリンス・エドワード地方でブルゴーニュの手法を取り入れ造られているこのワインは、カナダだけでなく香港やニューヨークの高級レストランでも取り扱われている。世界的なワイン・ジャーナリストである、ジャンシス・ロビンソン氏も絶賛したワイン。

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Colaneri Winery
(コラネリー・ワイナリー)
アパシメントという、数ヶ月ブドウを注意深く陰干しし、乾燥・濃縮させる手法など、イタリア・トスカーナ流のワインづくりを実践している革新的なワイナリー。


東京、恵比寿にあるカナダワイン専門の卸・小売店。カナダ人と日本人のワイン好き夫婦が、大好きなカナダワインが日本ではなかなか手に入らないので、「それなら自分たちが飲みたいワインを輸入してしまおう!」と始め、現在恵比寿にSHOPがある。モットーは、自分たちが本当においしいと思う、高品質のワインだけを選りすぐって、皆様にお届けすること。
heavenly-vinesヘブンリー・バインズ(Heavenly Vines)

東京都渋谷区恵比寿南2-29-5 POMAR恵比寿南1F
http://www.heavenlyvines.com
info@heavenlyvines.com

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