CREATOR’S LOUNGE X TORJA

CREATOR’S LOUNGE X TORJA
How to be creative in Toronto?

photo by  tatsuki nakata

photo by tatsuki nakata

芸術の秋。実際に街を歩き、気づく方も多いと思いますが、Torontoはアートが盛んな街。街中にギャラリーが点在し、様々なところでクリエイティブなアーティストが活躍しています。そんなTorontoで「自分の作品を色んな人に見てもらいたい!」「新しい場所で自分の特技を披露してみたい!」と思った方も多いのではないでしょうか。そんな皆さんの願いを叶えるべく、今回はアーティストとして活躍できる場を切り開く方法をご紹介します!

たくさんの人が行き交う大通りや歩道でパフォーマンスや小物の物販を行う

Sidewalk and Street Businesses

■ About “Sidewalk and Street Businesses”

トロントでは、ライセンスや許可証を持っていれば、道でビジネスを行うことが許可されていて、それをひとくくりにSidewalk and Street Businessesと呼びます。これには、道で楽器の演奏やパフォーマンスを行う通称『busker(バスカー)』、外で自分の作った作品をディスプレイして販売する小物販売などが含まれています。また、パティオの経営やアイスクリームなどの屋台販売などもこれに当たります。既存のMarketやEventの中で出店する場合は、Buskerのような特別な許可は要りません。各Market/Eventの出店者の募集をチェックして応募します。場所により、出店費がかかるものもあります。

■ How to start “Sidewalk and Street Businesses” ?

応募者は、City of Torontoのウェブサイト上にあるアプリケーションフォームを完成させて、Coxwell avenueに面するLicense & Permit Issuing Officeに提出し、応募するライセンスそれぞれの規定の金額の手数料を支払います。このときに、Canadian Police Serviceが発行したCriminal Reference Checks(バスカーは除く)と、最低二つの政府機関が発行した身元を証明する物が必要になってきます(例:Work Permit、運転免許証、パスポート等)。どこかの場所で商売を行う場合はその賃貸契約書も必要になってきます。物販などの場合は行う場所によってさらに追加手数料が発生します。バスカーの場合は顔写真を撮られます。

License & Permit Issuing Office
☎416-392-6700 / toronto.ca/mlslicences
East York Civic Centre, 850 Coxwell Avenue, 3rd Floor
アクセス: 地下鉄Coxwell駅から徒歩約15分。
または同駅から70A O’Connorバス(Eglinton Ave行き)乗車。
Email: 一般の問い合わせmlsbusinesslicence@toronto.ca
Email: 路上ビジネスに関する問い合わせ roadallowance@toronto.ca
営業時間: 月~金 8:30 a.m. to 4:00 p.m.(祝日除く)

※気をつけないといけないこと
この許可証はTTC駅構内で行うパフォーマンスは含まれていません。また、路上パフォーマンス、小物物販、何をするのかによって異なってきますが、それぞれ規定がしっかりあるので、規約や最低限のマナーをしっかり守って活動しましょう。より詳しい情報はこちら。toronto.ca(City of Toronto公式ウェブページ)


先輩アーティストへ直撃 – 小物販売について
Origami artist: Mui-Ling Teh さん

creatorsloungetoronto.com/project/mui-ling-teh

©Jou Lee

©Joy Lee

■ どのようなMarket/Eventがおすすめですか?

実際に様々なMarket/Eventに出向き、立地条件やイベントの雰囲気、お客さんの嗜好をみることが大切です。例えば、日本文化に関連するアイテムを販売しているアーティストであればアジアや日本文化に関連するイベントに出店するといったように、自分の作品とマッチする所を探すことがおすすめです。また実際に足を運ぶことで販売方法や陳列のアイデアを手に入れたり、参加アーティスト同士で情報交換することもできます。

■ 販売をしていて、1番大変なことはなんですか?

なかなか自分の理想通りに予定を組めないことです。新しい作品や展示のアイデアはどんどん浮かんできますが、各イベントに向けた準備に十分な時間を充てることができないのが現状です。作品の材料を準備したり、出店ブースに必要なものを揃えたり…作品の制作以外にも時間がかかることがたくさんあります。個人的には極小で繊細な作品を扱うので、安全に運び、効果的な展示を行うことがアートビジネスをする上で時間がかかる所でもあります。

■ 販売をしていて、1番幸せだと感じるのはどんなときですか?

お客さんに自分の作品を褒めてもらえたり、とりわけ時間を費やしたものを認めてもらえるととても嬉しいです。

■ アーティストとして、今後の目標は?

作品の販売を始めた昨年は、作品のストックをつくるのに手一杯でした。様々なイベントに参加し、新たな出会いや経験を通して得た新たなアイデアをどんどん形にしていくことが今後の目標です。


先輩アーティストへ直撃 – Busker(バスカー)について
Singer songwriter: Emily Coulston さん

how-to-be-creative-in-toronto-03

■ どうしてバスカーになろうと思ったのですか?

初めてストリートライブをしたのはNashvilleで、私がまだ16歳の頃でした。Broadwayに面したとあるオープンマイクのバーに行ったのですが、最後まで演奏することができませんでした。あの夜のことは忘れられません。そのバーを出て「よし、今夜はどこか別の場所で演奏しよう」と思った時、道路の向こう側でバイオリンを演奏している男性を見つけ、それが私のやるべきことだと思いました。初めはすごく怖くて、お金を投げ入れてもらえるようにギターケースを開いておくことさえできませんでした。私はただ自分の音楽を誰か他の人に聞いてもらう怖さを乗り越えたかったのです。その頃、偶然に規模の大きなMardi Grasというイベントがあって大勢の人の前で演奏する機会がありました。2曲目を終えた頃、1人の小さな女の子が私のギターケースを開けて1ドルを入れてくれたのですが、そのことは忘れられません。その後の2時間はすぐに立ち去ってしまう人は一人もいませんでした。みんなが激励と感謝の言葉を掛けてくれました。それから、なんて楽しいのだろうと開放的な気分になってストリートライブが大好きになりました。これは観客とつながることのできる最高に素晴らしい音楽のやり方だと思います。

■ ストリートライブをしていて、1番大変なことはなんですか?

1番大変なことは、演奏前の緊張です。私の場合、今まで何度も経験してきているけど、直前は今だにすごく緊張します。でも歌い始めるとすぐに、その緊張はすうっとどっかにいきます。これは私だけじゃなくて、ほとんどの人に言えることだと思います。ストリートで演奏するってことは、色々な人の前で演奏するってこと。つまり、その中にはあなたがしていることを好ましく思わない人だっていて、特にホームレスの人たちの中には、その一角は自分のものだって不平を訴えてくる人や、普段彼らがお金を分け与えてもらっている場所で私がお金をもらうのを、よく思わない人もいる。そういうのは少し厄介ですが、乗り越えていけばどんな状況にだって上手く対応できるようになります。

■ ストリートライブをしていて、一番幸せだと感じるのはどんなときですか?

誰かがストリートライブをしているのを聴いたときはいつも彼らの音楽が私を、まるで想像さえしたことのない、どこか美しい場所にいるような気持ちにさせてくれます。慌ただしい通りや地下鉄の駅の雰囲気は、ストレスフルだし、つまらないけど、自分の音楽が大好きだというミュージシャンが演奏することで、そんな雰囲気が一気に輝かしくなります。私にとって、誰かに予想せぬ感動の機会を与えられたときが1番の幸せです。

取材協力= Crearors’ Lounge Staff/ Yui,Ayaka,Shiori