本当の“ダイエット”を実践する方法

管理栄養士&フィットネススペシャリストのJodiさんに訊く! 本当の“ダイエット”を実践する方法
Jodi-Robinson

Jodi Robinsonさん

日本では専ら“減量”の意味で使われる“ダイエット”だが、本来は“食習慣・食生活”を意味する、食事に重きが置かれている言葉である。

ダイエットで健康的な生活を送るために、管理栄養士であり、さらにフィットスペシャリストの称号を持つJodi Robinsonさんに本当の意味でのダイエット実践方法を伺った。


カナダのダイエット事情を教えてください。

日本と同様にカナダでも多くの人が、ダイエットは体重に関することを意味していると考えて、毎日の食生活を意味しているということを理解していないのが実情ですね。広義ではフィットネスもダイエットに含まれますが、これも持続性のあるものを指します。それぞれの人のライフスタイルに合わせた、現実的なダイエットが必要とされています。

理想的なダイエットとはどのようなものでしょうか?

もしも最上の健康を求めるのであれば、食生活、そして運動の両面を整えていくことが必要でしょう。ただ、ジムに通うということも一つの方法ではありますが、せっかくカロリーを消費しても食事でカロリーを過度に摂取しては、元も子もありません。また、ジムでの運動だけでなく日常的なエクササイズも心掛けるべきですね。

ダイエットを続けるコツを教えてください。 

これまで様々なダイエット方法が試されてきましたが、そのどれもが長期的に続けることの難しい、リアリティに欠けるものばかりでした。最も効果のある方法とは、小さな変化を起こしてそれを持続していくことです。
たとえば、1週目の目標は毎晩野菜を食べることとして、その週はそれのみに集中します。そして2週目の目標は炭酸飲料など砂糖の多く含まれる高カロリー飲料を控える、といった具合に、一気に全てを変えるのではなく、一つずつ実践していくことが大切です。また、減量してもエクササイズを継続して、体重を維持していくことが大切ですね。

Jodiさんおすすめの食事療法を教えてください。

私は特定食品の制限などはせず、ただ健康的に食事をするバランスを考えたダイエットをおすすめしています。野菜や果物、スターチなど、カナダフードガイドに基づいた食品を摂取することが基本です。
果物や野菜を毎食摂ったり、小麦製品では食物繊維やビタミンB1などを多く含む全粒粉を選んだり、カルシウムやたんぱく質を多く含むヨーグルトなどがおすすめです。たとえば朝食にヨーグルトや卵白、ナッツ・シード類をとり、昼食にはチキンや魚、夕食も同様のものをとって構いません。少量のナッツ類は体重コントロールなどにも大きな役割を果たしてくれます。
朝食に大きなマフィン、昼食にサラダといった食事で、帰宅後に空腹になって巨大ステーキでは結局食べ過ぎになってしまいますよね。ですから、3食をバランスよくとることが大切です。

Jodiさんおすすめのエクササイズを教えてください。

一番大切なことは楽しむことです。苦痛だと思ってしまうと長続きもしませんし、心の負担にもなってしまいます。様々なエクササイズ方法がありますが、自分が楽しいと感じる方法を実践しましょう。効果的エクササイズには3つの種類があります。
まずはじめのカテゴリーとしては、心肺機能のエクササイズです。心肺機能を鍛えることでとても健康的になることができるので、基礎として日常的に行っていきたいエクササイズです。自分のフィットネスレベルによって、ウォーキングやランニング、または水泳やサイクリングなどを行いましょう。
そして可能であれば残り2種のウェイトトレーニング、柔軟トレーニングも取り入れたいですね。週2日ほどジムに通ったり、ストレッチを行ったり。また、ヨガはウェイトトレーニングと柔軟トレーニングの2つの効果が期待できます。
これら3種を同時に行うこと、そして1日30分~1時間の運動を続けることが理想です。これらはカナディアンガイドラインに基づいた方法でもあります。

Jodiさんも毎日エクササイズをなさっているのですか?

いいえ。正直なところ、毎日はしていません。ガイドラインでは毎日30分〜1時間の運動が推奨されていますが、厳格にそれを行う必要はありません。私は最低でも週に3日はエクササイズをするよう心掛けていますが、もっとできると感じた時には回数も増えますし、逆にあまり体がついていかないようであれば、無理をする必要はありません。週単位で考え、今週は2日だけだったとしたら、来週は4日エクササイズを行うなど、長いスパンで考えることが続けるコツだと思います。
これから運動を始めようという人であれば、週に数回のエクササイズから始めるなど自分のライフスタイルに合わせ、いつも自分のスタートポイントを考えながら実践していくことが大切です。また、朝10分歩いて、夜にそのほか運動をするというのもOK。回数などにもプレッシャーを感じる必要はありません。
そしてもう一つ大切なコンセプトが“アクティブリビング”です。アクティブリビングとは、エレベーターを使わずに階段を使う、ストリートカーや地下鉄を一駅手前で降りて少し歩くといったような日常生活において行う運動です。デスクワークなどで長時間座った状態でいると、筋肉バランスが崩れて背中に痛みが走ったり、筋力の低下を招いたりします。日常生活から体を気にかけ運動することで、最上の健康へと繋がっていくのです。

男女間でダイエット方法の違いはありますか?

多くの人が男女によってダイエット方法も異なってくると考えていると思いますが、実際にはそれほど男女間で違いはありません。一般的に男性は女性よりも体が大きいため、その分多くなる筋肉量に比例してエネルギーも多く必要となります。ですから、カロリー摂取量は女性と比べ多くなりますが、カロリー以外で健康維持のためのエクササイズや食事方法には女性と変わりありません。男女に違いはありませんが、スポーツ選手などは、どの競技をしているかによってダイエット方法が変わってきます。


Jodi Robinson
管理栄養士・フィットネススペシャリスト。フィットネス&ウェルネス業界で12年以上の経験を持つ。グェルフ大学・マウントサイナイ病院管理栄養プログラム修了。オンタリオ栄養士大学、カナダ栄養士、カナダフィットネスプロフェッショナルソサイエティらのメンバーであり、カナダコンサルティングネットワークの共同代表栄養士としても活躍。近年ではビーチーズ栄養コンサルティング運営やハンバーカレッジでのパートタイム栄養学講師としても活動している。
http://www.jodirobinson.ca/