mon K patisserie喜多竜介さん・直美さん

夫婦二人三脚、繊細で芳酵なスウィーツをお客様に。mon K patisserie喜多竜介さん・直美さん
1.居心地の良い、清潔感溢れる店内 2.同店一番のおすすめ!岩シュー 3.カウンター横から甘く香ばしい焼き菓子の香りが広がる 4.今月から販売開始、冬季限定プチデコ岩シュー 5.外観も木目調でかわいらしい。夏場は外でもスウィーツを楽しめる。

1.居心地の良い、清潔感溢れる店内 2.同店一番のおすすめ!岩シュー
3.カウンター横から甘く香ばしい焼き菓子の香りが広がる
4.今月から販売開始、冬季限定プチデコ岩シュー 5.外観も木目調でかわいらしい。夏場は外でもスウィーツを楽しめる。


Coxwell駅からからバスで北上すること約5分、閑静なEast Yorkエリアにペイストリーショップmon K patisserieがある。喜多さんご夫婦が夫婦二人三脚で経営している同店には今年の6月のグランドオープン以来、竜介さんのスウィーツやデニッシュ、そして直美さんとのおしゃべりを目当てに、日本人だけでなく地元の常連客も足繁く通う人気店として地元にも浸透してきている。今回は同店、そして喜多さんご夫婦のこれまで、そして将来の展望を伺った。

monk-interview01二人は1997年に日本で出会い交際をスタート。その後竜介さんが「海外で日本料理を広めたい」という思いからワーキングホリデーで1999年に渡加、その半年後に竜介さんを追って直美さんが渡加を果たし、2001年に二人は入籍する。その後トロントで竜介さんはフレンチの繊細さに日本食と共通したものを感じ、フレンチを学び始め、数年後にはフレンチだけでなくベーカリー部門でも働くという、二足のわらじを履いた忙しい日々が続くようになった。
そしてその生活に転機が訪れる。第1子の誕生だ。夜遅くまで働くライフスタイルの竜介さんは子供とのすれ違い生活を経験。第2子誕生以降、さらに直美さんが子育てに大変になったことも含め、直美さんと相談したところ、朝の仕事への転職を考え始める。そうして、自身のお店、ペイストリーショップを開店させることを決意する。「お店を始めると決めたときから、奥さん抜きではダメだと思っていましたから、もちろん二人でお店をやりたいという気持ちは当初から持っていましたね。」と竜介さん。そして直美さんは「彼は料理にしか集中できないので、彼一人でお店をやるのは無理。私しかいないかなと思ったのです。人生を長く考えると、私の他のやりたいことが理由で彼がお店をできないのであれば、それは彼にとって悔いとなってしまいますよね。何かを始めるって気力と体力がいるから、子供が大きくなってからではもう遅い。そうして、二人でお店を作っていこうと決めたのです。」と、当時の決意を語ってくれた。
そうして3年前から本格的に物件探しを始めるも、同時期に3人目の妊娠が発覚。出産後のことを考え、ビジネスの開始を延期する。そうしてようやく今年6月、機は熟したと満を持してmon K patisserieがオープンとなったのだ。
店内に並ぶ商品のファーストカスタマーは直美さん。試作を直美さんが試食。「辛口にダメ出しだけします(笑)」と直美さん。店内の改装も二人で行った。「私たちは、なにを決めるのにも二人で話し合って決めるようにしています。お店は木で暖かみを感じ、清潔感のある白を基調にしたモダンカントリーでカジュアルにしたかったのです。気軽にふらっと立ち寄れるようなお店にしたかったのです。」と直美さんは話す。


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店内改装中の風景

店名の“mon K”にはキッチンの”K“、そして喜多ファミリーの意が込められている。店名からも夫婦、家族でこのお店を営んでいこうという気持ちが伝わってくる。また、アシスタントはいても、厨房は竜介さん、表は直美さんという二人での切り盛りが中心のお店の運営。互いがそれぞれの持ち場に関して意見をすることはなく、それは互いの信頼感から成るものなのだろうと感じる。「彼女を目当てにくるお客さんも多いですからね。安心して任せています。ですので、実はいまだにキャッシャーも打てないのですよ、僕(笑)」と竜介さんは照れ臭そうに語ってくれた。


同店一押しのメニューは、価格も安めでボリュームもある、mon Kオリジナルの”岩シュー“。実はお店を始める1年程前からJCCCのブースや友人の口コミでのネット販売で店舗を持たないながらも岩シューを代表としたスウィーツを販売していたのだが、その当時からすでに評判も高く、自分たちでもお気に入りの一品だったそう。「そういった前評判もあって、開店当初から日系のお客様に来ていただいていたので、とても順調な滑り出しを迎えることができて、本当にありがたかったですね。」また、今月からは岩シュー生地にフレーバークリームを挟んだ冬季限定のデコシューの販売も開始される。冬の到来に楽しみを覚える素敵なニュースが舞い込んできた。

同店では時折長期休暇を取ることがあるが、それは家族との時間も大切にしたいという思いからのもの。「仕事のためだけに生きているわけではありませんから、仕事以外の時間も必要です。毎日仕事に時間を使っているので、時々まとまった休みを取りたいと思っています。二人の間でこれといった決めごとはありませんが、二人の考え方で共通していることは”人生はバランスが大切だ“ということ。忙しいからと子供を粗末にして、子供に文句を言わせたくはないんです。

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Health Inspectにパスしてお店を開く許可をもらった日

何か一つだけを根を詰めてやりすぎるのではなく、仕事だけでなく家族も大切にしながら、バランスを取っていきたいと思います。ですから、決してお客さんをないがしろにしているわけではなくて、子供たちが手から離れてきたら、週7日での営業なども考えています。」さらに将来的には、自分の今までの経験を活かし、今の形をベースにしてカフェやレストランといった要素を加えていくことも視野に入れているという竜介さん。「おもしろいことだと思ったら、どんどんいろいろなことに挑戦していきたいと思っています。僕にこの奥さんがいれば鬼に金棒ですよ。」mon K Patisserieに新たな要素が加わる日はそう遠くないのかもしれない。だが、いつまでもこの二人の強い絆が変わることはないだろう。