プロフェッショナルの本 | トロントの本屋さん【第25回】

新年のあいさつ申し上げます。寒い最中ではありますが、みなさんにとっても2018年が暖かい年となるようお祈りしています。わたくし玉井がOCSカナダを代表して、年初の挨拶とさせていただきます。

みなさま2017年はどのような年だったでしょうか?個人的には押し寄せる荒波の中にありながらも、しっかり支えてくださる人たちのおかげで何とか乗り切った、そんな年でした。支えてくださる皆さんには大変感謝しています。2018年は躍進できる年にしたいと願っています。

さて、TORJAの今月号はプロフェッショナルがテーマということで、プロ意識の高いTORJAらしいテーマとなっています。そのなかで1ページ汚すようなことはいけないと重圧に押されて、筆をとるも筆は走らず、相変わらず編集長を困らせていますが。まずはこの一冊。

浅田真央
私のスケート人生

浅田真央 著(新書館)

あどけない顔をしながら競技中のその表情は鋭く、パフォーマンスは多くの人を魅了した浅田真央選手。惜しまれつつ昨年現役を引退した彼女が自ら語った大切な記憶。

2017年は私にとってうれしい出来事がありました。日本に住んでいたころ、日本のプロ野球球団「横浜」を盛り上げるために友人たちと議論を重ねた若い頃の思い出が蘇りました。日本シリーズで「横浜」の文字を見ることになるまでかかった年数を考えると込み上げるものがありました。

空気のつくり方

池田純 著(幻冬舎)

自分と同世代の池田社長が横浜を変えた。街を巻き込み、球団を変えた。親会社のしがらみを受けずに彼が作ったのはまさに「空気」だった。プロ野球選手というプロフェッショナル集団を業界のタブーを打ち破ったマーケティングのプロフェッショナルが書いた一冊。

IT業界にはプロフェッショナルが多い。その中でも地図に関するサービスを次々と打ち出してきたプロフェッショナルがジョン・ハンケ。テキサスの田舎町で培った彼の想像力が、私たちの生活を便利にし、画面の中にとどまらないポケモンGOを生んでいる。

ジョン・ハンケ
世界をめぐる冒険
グーグルアースからイングレス、そしてポケモンGOへ

ジョン・ハンケ 著(星海社)

物書きがプロフェッショナルを極めると、そこに待っているのは名誉か、賞か。昨年のノーベル文学賞はカズオ・イシグロ氏。一時はミュージシャンも目指した彼が描く世界は、幼いころ英国に渡った当時の両親の教育方針や体験が大きく影響しているのかもしれない。

わたしを離さないで

カズオ・イシグロ 著(早川書房)

幕末に活躍した男たちは、戦いのプロか。それとも平和を作るためのプロか。命を懸けて維新の鐘を鳴らした男たちがまた2018年の大河ドラマを舞台に勇士を見せる。薩摩が生んだ西郷隆盛は、どのように時代の波と向き合い、最後は何を思って戦いに散ったのだろうか。

西郷どん!

林真理子 著(KADOKAWA)

それでは今年も一年、どうぞよろしくお願いします。


トロントにある日本の本屋さん
OCS OCS Japanese Bookstore

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