勝ち抜ける人材になるために!

パソナ・カナダ日本人カウンセラーに聞く!

買い手市場のカナダの就職・転職市場で、勝ち抜ける人材になるために!

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1番右が今回インタビューに答えてくれたカウンセラー歴10年の佐藤栄花さん。ブランチマネージャーの和田文枝さん(左)とJoy Haywood社長とともにあなたの転職をサポートしてくれる。

日本、カナダに限らず、キャリアの向上をはじめ、給料アップやより良い就労環境、生活スタイルを求めて、転職を模索する人も多いだろう。また、海外で就職することを夢見て、カレッジ・大学留学をしたり、ワーキングホリデーで来加する人も多い。今回TORJA編集部では、企業の採用支援を行う日本人キャリアコンサルタント佐藤栄花さんに、最新の採用事情や、カナダの就職・転職者が心掛ける点などについてお話を伺った。

ー現在、どのような業種・職種での求人が多いですか?

パソナカナダの主なクライアントは、カナダに進出する日系企業(大多数がオンタリオ州)です。地域により、進出している業種の傾向が異なります。ダウンタウンには金融・商社があり、少し離れた空港近辺の郊外には、流通業や、日本で製造された製品・部品を販売する販売オフィス、家電メーカーなどがあります。更に郊外に行くと、自動車を中心とする製造業が展開していて、関連する子会社・孫会社も含めるとこの業種が規模・企業数とも一番大きいです。当社に寄せられる求人は、製造業社が比較的多いです。職種については、営業補佐や通訳が常に多く、ここ数年は会計・営業・エンジニアなどが増加傾向にあり、ポジションによって日本語が必要だったり、英語のみだったりします。

ーどの様な人材が今、企業に求められているのですか?

業種や職種に関係なく、カナダでは、経験が重視されます。日本で言う「新卒枠」の概念がカナダにはない為、「ジュニアレベル」と言われるポジションでも、1-2年の経験が要求されます。従って、同業種や職種の経験がある方が優先的に採用されます。とは言っても、必ずしもタイミングよくこのような経験を持つ候補者が出てくるとは限らないので、その場合は似たような業務経験を他業種で持っている候補者が採用されることもあります。また、日系企業でお仕事をしていく上で、日本の商習慣を理解していることが求められる場合もあり、この点においては、日本での社会人経験が求められます。

ー貴社に相談・登録に訪れる人材の傾向を教えて下さい

登録が多い日本国籍の方を例にお話すると、大きく分けて三つのグループに分かれます。一つ目は既にカナダで働いていて、転職を考えている方。二つ目は永住権を取得して移民されたばかりの方。最後は学生やワーキングホリデーの方です。既にカナダで就職されている方々は様々な理由で転職の機会を探しています。また新永住権保持者は、新規でカナダでの就職を希望されています。そして学生ビザやWHビザなどの方々は、卒業後の就職や永住権取得に関する相談のためパソナカナダにご来社されます。最近では留学市場が若年化していることから、高校などから北米で生活する方が増え、英語力が高い人材が増えています。

ー主な転職理由を教えて下さい

通勤距離の短縮といった物理的な要因で転職を希望される方もなかにはいますが、大多数は仕事の責任範囲を広げることを目的とした「キャリアアップ」です。現職に就いて数年経ち、職場も快適で、問題はないが、自分のキャリアをこのまま終わらせたくないといった方々です。

以下は転職理由トップ5です。
1. 仕事に対する評価や理解の欠如(Lack of appreciation)
2. 昇進・出世のチャンスが少ない(Lack of advancement)
3. ワークライフバランスが悪い(Work/Life balance)
4. 給料が低い(Poor pay)
5. 職場環境が悪い (Poor working condition)

ーひとつのポジションに何名くらいの候補者が選考されますか?

通常、弊社にご登録頂いている方々や公募応募者から出来るだけ多く「この人は」と思える候補者を選出し、面接します。その際、仕事内容、給料や通勤などの諸条件を確認し、更に4~5名に絞り込み、企業へご紹介します。その後のプロセスはクライアントによって様々です。推薦者全員と面接する企業もあれば、書類選考を経てから面接する場合もあります。全てが米国の1/10と言われるカナダでは、米国と比較し日系企業数も200社未満なので、必然的に求職者にとっては、競争率が高くなります。

ー日本人若しくは日本語が出来る人材が求められている傾向は減っているのでしょうか?

近年は日本人・日本語を必要とする仕事は減少しています。理由は、大きく分けて二つあります。一つ目は企業が地域に根ざしたビジネスを目指しているため、できるだけ現地での経験があるローカル人材を採用したいと考えているからです。二つ目は、カナダに派遣される日系企業の駐在員が若年化しており、中には帰国子女も多く、言語などのサポートが不要になってきています。

ー海外での就職を目標にしている留学生、ワーキングホリデーの人が増えていますが、就職の現状は?

留学生へのチャンスは広がっています。カレッジ(2年以上のディプロマ) や大学を卒業すると、3年間の就労ビザが申請できます。企業によっては、この3年のビザを持っていて、且つ永住権を取得する意志がある方を、正社員職に検討・採用することもあります。前述した通り、カナダでは経験重視です。なるべく在学中にCo-opやインターンシップで実務経験を積むことが就職への近道ですので、それらの制度がある学校を選ぶことをお勧めします。
ワーキングホリデーに関しては、ビザの期限が限られているため1年以内に終了するような有期の仕事を紹介させていただいています。ビザが切れた後もカナダでの就労を希望する方もいますが、企業から就労ビザのスポンサーを得ることはかなり難しいです。それはカナダ国内の失業率が上昇していることから、外国人への就労ビザの申請・規定がより厳しくなり、仮に企業がスポンサーを希望して申請をしても、カナダ政府が却下するケースが多くなってきているためで、これでは企業も二の足を踏んでしまいます。

インタビューに答えてくれた 佐藤栄花さん

インタビューに答えてくれた
佐藤栄花さん

ー買い手市場の中で、どのようにスキルアップ、転職活動していくべきでしょうか?

日本のように、「この資格を取得したから、この仕事に就ける」という道筋は滅多にありません。学生の場合は、専門性の高い分野を勉強し、その分野でのCo-opやインターンシップで実務経験を身につけることが大切です。現在働いている方は、自分の市場価値(マーケタビリティ)を把握することから始めましょう。パソナカナダでは、カウンセリングを通して、ご自身の経験・スキル・知識・待遇・将来描かれているキャリアパス等のお話を伺い、マーケタビリティと転職の展望について、アドバイスを提供していますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

転職事情

  • 日本ではメーカーにて、貿易事務、営業補佐を経験。トロントで国際ビジネスのディプロマを取得。大手製造企業での通訳・翻訳職を経て、同社テクニカル部門で正社員採用。その経験を持って永住権申請中。(20代女性)
  • 日本で大学を卒業後、2年間サービス業、1年間医療機器の営業職を経験。
    トロントでマーケティングのディプロマを取得。大手製造企業でのインサイド・セールス職が決まり、車を購入し、引越。(30代男性)
  • 日本で専門学校を修了後、カナダの大学へ編入。経営学(会計)の学士を取得。
    日系企業にて派遣社員として財務職に就き、後に同社で正社員採用。(30代女性)