カナダで暮らす素敵なヒント 不動産購入編

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■ プロフィールを教えてください。

カナダ生まれの主人と、日本人の私、子供はいません。

■ 購入した不動産の詳細、場所などを教えてください。

イーストヨークエリア、半2階のある一戸建て(デタッチ)です。ベースメントは元々レンタルユニットで、スペースがありますが、小さいトイレが無駄に2つ、壁や内部に水やカビのダメージがあるなど少々難アリです。駅からは徒歩10分ほど。

■ 不動産を購入するきっかけや理由などを教えてください。

お互いに仕事を変わったりと忙しかったので、買いたい、という話は常に出てはいたものの、全く動いてはいませんでした。友人や主人の家族、同僚から、コンドや家の価格が高騰しているという話は聞いていたので、どんどん焦ってきて、2014年に具体的に検討し始めました。ただ、いくつかのお家は見たもののやはりイメージが固まっていなかったこともあって、あまり話が先へ進まず結局冬になってしまいました。

■ 不動産購入に至るまでの期間や苦労話などを教えてください。

15年度もスタートが遅く春・夏は全く動かずに、1件目のお家を見たのが秋ごろ、結局、16年に入って契約に至りましたから、なんとなく見始めてから1年半、買うぞ、と思って見出してから3か月ほどでしょうか。苦労したのは、主人とのイメージのすり合わせです。私は、そんなにこだわりがなく、帰って寝れたらいいというタイプ。小さくてもいいから、きれいで入居でき、駅が近く、便利な所、どちらかというとコンドかタウンハウスをイメージしていました。雪かきは絶対嫌!!と。一方、主人は、少々ダウンタウンを離れても、庭がある大きな家で、自分の書斎を作って、土日には日曜大工をして・・・と全然違う。見に行っても、見る所が全然違うので意見が一致するわけがない。エリアから2階の有無、セミかデタッチか、駅近く、キッチンの大きさ、部屋の数など、意見を合わせるまでにはかなり迷走しました。

また、やはり値段ですね。主人がイメージするような大きさの家とエリアで、私が望む立地のよさでは高い。主人にしてみれば、親の時代の値段を知っているから、こんなに高いの!?と現実が信じられず、折り合いをつけるのにかなり時間がかかったようです。合計3件にオファーを出して、決まったわけですが、予算めいっぱいで出した2件目のオファーが取れなかった時は、主人がもうトロントは無理だと現実逃避をし、そのままトロントから車で1時間半ほどの郊外に連れて行かれ、豪邸(※トロントの値段を出したら買える)を巡ったこともありましたね。さすがにそれだけは勘弁してくれ、と頼みましたが。

■ 不動産エージェントとしてTOKOさんに依頼されたと聞きましたが、良かった点や参考になったアドバイスを教えてください。

TOKOさんのことは共通の知人から存じ上げてはいたのですが、エージェントとして最初からお願いをしたわけではありませんでした。夏にたまたまお会いして、『さすがにもう買わないとですよね、でも何もしていないんですよ』なんて話をしたところから、物件のご紹介を頂いてそのまま決まったという流れです。主人と私は、希望やイメージがかなり違いましたが、直接的、間接的に、色々なアプローチで、様々なアドバイスを頂き、2人の意見をすり合わせるのに大変役立ちました。

先に挙げた2件目では、無理をした金額を提示して結局買えませんでしたが、もう少し出すべきだったのではないかという後悔や、このままでは買えないのではないか、という焦りが出ました。また、主人もトロント外を視野に入れ、GOトレインのスケジュールや、車通勤のコスト計算なども始め、再度保留になりかけました。ただ、TOKOさんには、『オファーを出す時は、他の人がいくら、相場がいくら、と考え出すとキリがないし、複数のオファーが入れば金額なんてあってないようなもの。気に入った家に対して、いくらを納得して出せるかという目線で考えることだよ』。また、『気に入ったお家が出てくるまで待つという姿勢も大事だけど、タイミングも大事。今年買いたいのか、次のシーズンまで待っていいのか、デッドラインを決めておかないと後悔するよ』という2つのアドバイスを頂戴し、もう一度探しはじめ、3件目は落ち着いて臨めました。タイミングも含めて、最終的に、私たち2人が納得する選択肢へ落とし込んで頂いたと大変感謝しています。

■ 購入されたお家をどのようにしていきたいですか?マイホームの良いところを教えてください。
少しずつリノベーション中

少しずつリノベーション中

主人は購入した日から毎日コツコツ修繕中です。既にカーペットも取り払ってしまい、住める場所は家の一部、という状態ですね。新築とは別でこちらでは、購入したとは言え、細かい問題や修繕箇所は山積みで、まだまだ落ち着きません。少しずつ気に入るように変えていければと思います。主人も私も、家で仕事をすることも多いので、オフィススペースが持てて大変嬉しいです。

気持ちの部分での良い点として、夫婦揃ってなかなか腰が落ち着かなかったこの数年間ですが、家を購入したことで土台が固まった安心感は生まれました。簡単に、日本に帰る、仕事を辞めますというわけにもいきませんから、仕事や、夫婦・家族の関係に対してもより向き合えるような気がします。

■ 近年、不動産価格の高騰が目覚ましいですが、購入者として現在検討中の方にアドバイスをお願いします。

ミリオン出さないと家が買えない!!なんて聞いて心配していましたが、確かに今まさに栄えている人気のエリアはそうだと思います。ただ、例えば、最終的に私たちが購入したお家は、10年前はほぼ半額でした。(愕然としました)。住宅価格が高騰しているのは間違いないですが一方で、10年20年前は、その辺りは治安が良くない、人気のないエリアだったそうです。今は、とっても素敵なエリアとはまだ言えないまでも、決して『危ない』エリアではありません。今後、開発が進む所、20〜30代の人が家を買って徐々に街が賑わっていくエリアがまだまだあると思うので、「高いから無理」とあきらめず、まずは色々見て検討するのがいいのかなとは思いました。

購入を考える時点で、お金の目途はある程度ついている方が多いと思うのですが、それ以外の準備も意外と手間がかかります。直近のタックスリターンの書類が届いていなくて慌てたり、RRSPを利用して支払うために最低90日銀行にお金を入れておかないといけなかったり、上司に頼んで雇用証明を取る必要があったり、意外とバタバタします。購入手続きの途中~終了までは、弁護士やコントラクター(内装工事をする場合)が関わってきますが、後になって、『言ってくれたら友人を紹介してあげたのに!』なんてこともあり、早くから準備したり周りに声をかけておくことの重要さを感じました。買いたい!と言ったらすぐ買えるわけではないので、今漠然とほしいな、と思われている方はまず下調べだけでもしておくと慌てなくてすむかもしれません。


取材協力: D.H. Toko Liu
Sales Representative
Bosley Real Estate Ltd., Brokerage
416-894-6049
tokoliu@bosleyrealestate.com

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