氷上に舞い降りる天使たちに出会う旅 “Seal Observation Tour”(タテゴトアザラシ鑑賞ツアー)
真冬だから会えるカナダのワイルドライフ!
せっかく自然豊かなカナダに来たのだから、動物園の中にいる動物じゃなく、野生の中で生きる動物たちに会ってみたい!そんなあなたにこの冬ぜひともおすすめしたいのが、“Seal Observation Tour”(タテゴトアザラシ鑑賞ツアー)。
ケベック州に位置し、カナダの東海岸セントローレンス湾に浮かぶ島「マドレーヌ島」には、2月下旬〜3月初旬になると何百、何千というタテゴトアザラシが出産と子育てのためにやってくる。本来は北太平洋から北極海にかけて生息するタテゴトアザラシ。生まれたての赤ちゃんは体重およそ10kgほど。生まれてから4〜5日経ったタテゴトアザラシの赤ちゃんは白いふわふわの毛に覆われ、別名「ホワイトコート」とも呼ばれている。しかし、この愛くるしい氷上の天使の姿を拝むことができるのは、なんと生後たった2週間までということを皆さんご存知だろうか?
もともと生まれたばかりの時は黄色っぽい毛色をしているタテゴトアザラシの赤ちゃん。日が経つにつれ、太陽の光や雨などの影響により、羊水で染まっていた毛色は白く漂白されていき、そして生後約2週間で独り立ちを迎える。そして生後3週間前後には白い毛は抜け落ち始め、やがて成獣のグレーの毛へとシフトしていくのだ。
白い丸々とした体型に大きな黒目とおひげがなんとも言えず愛くるしい…そんな世間のイメージとは裏腹に、過酷な環境下でも生後間もなく一人で生き延びなければならない運命を背負って生まれてくるタテゴトアザラシたち。きっと誰しもが彼らの成長を応援したくなることだろう。
“Seal Observation Tour”では、まず赤ちゃんたちが生まれた流氷群までヘリコプターにて移動。着陸後は、アザラシの赤ちゃんたちの目と鼻の先までそっと近づいて、氷のベッドでくつろぐ様子を観察したり、一緒に写真を撮ったり、そして氷上に響く彼らの歌声を聞くこともできる。
カナダで生まれるタテゴトアザラシの命の神秘さ、美しさに触れられるのはこのシーズンのたった2週間のみ。彼らの愛らしい表情にほっこり癒されつつ、一生忘れることのできない体験をここカナダで楽しもう。