トロント グラフィティMAP
トロント グラフィティMAP
アートな落書きに出会おう
トロントの街中でたくさん見かけるグラフィティ。スプレーやフェルトペンなどを使い、壁などに描かれたクリエイティブな落書きに思わず足を止めて見入ってしまうことはないだろうか。編集部が集めた街中のグラフィティをMAPでご紹介します。
1. Bloor St.W × Loretto Lane
世界的に有名な富士山と波しぶきの浮世絵、葛飾北斎「富嶽三十六景」の21番「神奈川沖浪裏」を模したグラフィティ。オリジナルの暗雲垂れこめる雰囲気とは対照的なポップなイラストとオリジナルに忠実な波の描写がユニークだ。
2. 529 Bloor St.W
店の正面に所狭しと描かれたグラフィティ。よく見ると不思議な生き物たちが何か工場のようなところで働いたり遊んだりしている、カラフルでコミカルなイラストはずっと眺めていても新しい発見があり飽きない。
3. 296 Brunswick Ave
Bloor Westから一本南側の裏道を行くと、壁一面にこのグラフィティが現れる。写実的な女体と象、蛇に加え幾何学の模様は巨大で迫力がありながらどこか神秘的だ。おしゃれなお店が多いANNEXのエリアとマッチしている。
4. 807 Bathurst St
Bathurst駅を出るとすぐに目に飛び込んでくる巨大なグラフィティ。中央で優しく微笑む石膏彫刻と、これぞグラフィティ!といったストリート系グラフィティアートのコラボレーションが芸術的で見ていて飽きない。
5. 185 Augusta Ave
トロントのロブ・フォード前市長と“WE CAN’T AFFORD THIS”というジョークが効いたグラフィティ。反対色を組み合わせ、色鮮やかに描かれたポップなフォード氏。軽いタッチに遊びがみられ余計皮肉めいている。
6. 5 Shuter St
Massey Hall のすぐ横の壁に描かれた大きなグラフィティ。童話の中のような小道に、タンポポの綿毛を飛ばす少年と女性と何か企みがありそうな怪しげな男性、さらに王冠をかぶった猫など一枚のイラストながらストーリーを感じることができる。
7. Queen × Yonge
Queen駅を降りると、可愛らしい色使いのグラフィティを見つけた。曲線や円や点で植物を表現している抽象的なイラストは、Eaton CenterやThe Bayなど大型ショッピングセンターが立ち並ぶ華やかな街並みにマッチしている。
8. King × Simcoe
一瞬見逃してしまいそうなほど、街と背景にぴったりマッチしている不思議なグラフィティ。まっすぐではないブラウンとグリーンの線でゆる~く描かれた格子は、これでいいのか…?と思ってしまうほどだが、このゆるさが愛おしい。
9. 194 Queen W
ひときわ目立つグラフィティ。はみ出んばかりに描かれた愛くるしいラクーンは隣のジャズバーにふさわしくトランペットを抱えている。どことなく夜を想起させる配色と哀愁漂う大きな瞳が印象的だ。
10. Soho × Queen
枯れた街路樹に施されたユニークなグラフィティ。平面や広い壁に描かれるグラフィティが多い中、街路樹の幹とその凸凹とした表面は女性の長い首や体を表現するのに一役買っている。
11. 408 Queen St.W
店の正面に大きく描かれたタバコを片手に電話をする女性のイラストは、映画のワンシーンを切り取ったようだ。中央の窓に大きく切り取られながらも存在感のあるグラフィティは、イラストの非日常と店の日常を同時に見ているようでおもしろい。
12. 486 Queen St.w
壁一面にQueen Westを走るストリートカーを描いたグラフィティ。奥行きのあるイラストにはQueen Westのおしゃれな街並みで買い物や散歩を楽しむ人が描かれている。にぎやかな様子を描いたイラストながら、どこかノスタルジーを感じるところも魅力的である。
13. Rush Ln × Portland St
背景と主役の絵のタッチの違いから、複数のアーティストに描かれた作品であることが伺えるグラフィティ。作品に作品を重ねて描かれることが多々あるストリートアートならではのギクシャク感が面白い。
14. 668 Queen St.W
扉に描かれた不敵に笑うこの動物はDOG or CAT?郵便受けを鼻に見立て立体的に動物の顔を表したユニークなイラスト。Queen West の道沿いを歩いていると思わず目に飛び込んでくる印象的なグラフィティ。
15. 839 Queen St.W
ダイナミックで迫力があるグラフィティが多い中、このグラフィティは洗練されたコミカルなイラストが特徴的。背景にはキャラクターのシルエットがグレーで描かれ、かわいくておかしいキャラクター達を引き立てている。
16. Queen St.W × Fenning St
高さ3メートルはある建物の横幅いっぱいに描かれたグラフィティ。赤い魚とそれを持つ少年の絵と魚は恐怖も迫力も満点で思わず目を奪われてしまう。魚の不思議な模様や、それを掴む少年の表情に作者の意図を考察してみるのも面白い。
17. OSSINGTON AVE × DUNDAS ST.W
ハンバーガープラネットに旗をさす宇宙飛行のグラフィティ。POPの空き缶が散らばるハンバーガー惑星…日本人の感覚では「ゴミはゴミ箱へ」と言いたくなるところだが、イラストには良いアクセントになっていてとてもキュート。
18. 109 Ossington Ave
建物の正面全面に描かれた目を引くグラフィティ。あえてパステルカラーで描くことで、一つ一つのキャラクターが際立って見えるコラージュのようなイラストは、にぎやかだがうるさくなく楽しい印象を与える。
19. Dundas St.W×Federal St
伸びやかに描かれたダンスを踊る男女と演奏隊のイラストは、見ている私たちも思わず踊りだしたくなるような愉快なグラフィティ。雲の合間の三日月が夜を表現しているが、彼らの夜はまだ終わりそうにない。
20. Dundas St.W×Sheridan Ave
躍動感のある鮮やかなグラフィティ。笑顔の模様の翅を持つ大きな蝶や花、黄色で縁どられている黄緑の茎が大きく伸びた生命力溢れるイラストは、トロントの長い冬に一足先に春の訪れを感じさせてくれる。
21. Queen St.E × Lee Ave
毎年7月に開かれるビーチズ・ジャズ・フェスティバル、ビクトリアデーにAshbridges Bay Parkで打ち上げられる花火など、ビーチ地区のシンボルといえる建物やイベントの様子などが描かれ、街の魅力を知ることができる美しいグラフィティ。
22. YORKVILLE
Yorkvilleのおしゃれな街並みにマッチした、印象派絵画のようなグラフィティ。小鳥やアゲハ蝶などパッと見ただけでは気づかない可愛い発見がありつい嬉しくなってしまう。これから訪れる冬にも、にぎやかなヒマワリが街を彩るだろう。
23. YORKVILLE
Yorkvilleの街並みにマッチした、美しいグラフィティ。シロツメクサのような白い花と緑の背景はトロントの豊かな緑の公園を連想させる。ダイナミックでありながら優しい雰囲気があり、眺めていると穏やかな気持ちにさせてくれる。
24. Gerrard St.E × Parliament St
トロントらしい魅力的なグラフィティ。様々な手が青空に向かって伸びている様子は、様々な違いを抱えた私たちが堂々と生きていけるトロントを象徴しているようでとても美しい。細部にわたる丁寧な描写がイラストに説得力を持たせる。
25. PARLIAMENT ST × WELLESLEY ST.E
やわらかなタッチで描かれた女性のイラストは、曖昧な線や中間色の温かみのある色使いによって私たちの想像力を掻き立て、思わず足を止めてしまう。壁の質感と上手くなじんだ、湿度のある美しい作品。
26. Indian Grove × Dundas St.w
Keele駅とDundas West駅の間のグラフィティが集まる路地で見つけた作品。目からビームを出している男の子と、そのすぐ隣に描かれていた可愛い鳥のグラフィティ。まじめな表情の男の子と、80年代のNYのストリートダンスを連想させるラジカセのギャップが面白い。
Everywhere in Toronto
街を歩いていると、いたるところにこのロボットを見つけた。グラフィティだったり置物だったり、様々なところに潜んでいるこのロボットは“LOVEBOT”と呼ばれる。トロント有名なアーティストMatthew Del Deganのアートプロジェクトの一環であるそうだ。lovebot.com