Toronto-York Spadina線は2016年完成予定!!

Downsview Park駅全景(イメージ)

Downsview Park駅全景(イメージ)

TTC拡張計画!Toronto-York Spadina線は2016年完成予定!!

2009年に着工したTTCの拡張計画がこのToronto-York Spadina線。
現在のDownsview駅をSheppard West駅に改称、その先に6つの駅を新設し、ヤング・ユニバーシティ・スパダイナ線の延伸を進めている。

TTCの歴史

現在YUS線を走行する新車両

現在YUS線を走行する新車両

昨年運行開始した新型ストリートカー 

昨年運行開始した新型ストリートカー

皆さんにはおなじみのTTCは1921年に設立され、1954年に初の地下鉄線がUnion〜Eglinton間で開通。以後その拡張と共に1996年にKeele〜Woodbine間でブロア線が追加。路線拡張は更に続き、現在その規模は北米第3位だそう。現在の地下鉄路線は4つ、計69駅で形成され、毎日100万人以上が利用している。現時点最も新しい路線はパープルラインとも呼ばれるシェパード線で2002年に開業した。地下鉄と呼ばれているが一部地上に出ていたり、スカボローラインはモノレールのように高架化されている。TTCは他にもバスやストリートカーの運行も行っており、トロント市内を広くカバーしている。バス、ストリートカーを含め新しい車両の導入が進んでおり、2014年にはスパダイナ通りに新型ストリートカーが登場した。地下鉄では初代の旧式の車両が今年ついに引退して1995年に納入されたT1という車両と2011年に納入された新型車両の2種類が運行している。

York University駅南口(イメージ)

York University駅南口(イメージ)

Downsview Park駅西口(イメージ)

Downsview Park駅西口(イメージ)

Finch West駅全景(イメージ)

Finch West駅全景(イメージ)

Highway 407駅バスターミナル(イメージ)

Highway 407駅バスターミナル
(イメージ)

Vaughan Metropolitan Centre駅構内(イメージ)

Vaughan Metropolitan Centre駅構内(イメージ)


工事準備期2005-2010

今回拡張されているのは1番最初に出来たイエローライン、ヤング・ユニバーシティ・スパダイナ線。なんとこの工事の話が始まったのは2005年2月のこと。トロント市がこの路線をヨーク大学まで拡張すべきとし、その翌年York Regionも加えて話が進みVaughan Metropolitan Centreまでのさらなる拡張を視野に入れて工事の話が前に進み始める。2007年は様々な法的手続きや市を超えての工事になるため、どのように作業を進めていくかなどが話し合われた。工事プロジェクトが正式に公開となったのは2008年4月1日。そこから作業を委託する業者が決まっていき、2009年6月には新しく建設される予定の6駅それぞれに別の建築デザイナーが選ばれた。この6駅のデザインコンセプトは一般公開され、複数回のオープンハウスで市民の意見を聞く機会を設けた。2010年9月には4台のトンネル掘進機を名付けるコンテストが開かれ、2台ずつペアで作業を行うことからHoleyとMoley、そしてYorkieとTorkieと名付けられた。

工事実施期2011-2016(予定)

当初2010年から始まる予定だったトンネル工事開始は1年遅れた2011年6月から開始された。現在、法律が一部改正されたことにより、今まで以上に工事に時間を割けるようになっており、トンネル工事は24時間毎日行われ、その他の工事も朝6時から夜11時まで行われている。線路は全線トンネル内に設置されるためトンネルの建設が駅の建設と同時に進められていた。ルートは全長8.6キロのうち6.4キロがトンネル掘進機によって、残りの2.2キロと各駅は開削トンネルを用いて作られている。現在トンネルは全て掘り終えているが、その後のパイプなどの撤去や、線路を走らせるための改良はまだ継続中である。最新情報によると、現在はSheppard West 駅(現在のDownsview 駅)からFinch West 駅までの線路は完成し、Pioneer Village〜York University駅間の開通工事と、Finch West Stationの南側の渡り線の部分に特別な線路(いわゆる切り替え線路)を通す工事を行っている。この切り替え線路は一部にゴム製の部品を使い今までより静かで振動の少ないものになる予定である。

各駅のイメージ

それぞれの駅でPubric Artというものが施されており、1つの駅に1人のアーティストが何らかの形で作品を駅に埋め込んでいる。既に運行しているDownsview駅構内の改築は線路延長、バリアフリー、そしてこのアートを埋め込むために行われている。
Finch West駅は自然、機械、芸術の融合をテーマに建設されており、より多くの自然光が建物内に入るようなデザイン。York University駅は美しい動線を意識した建物で混雑するであろう学生の流れをスムーズにするようなデザイン、Pioneer Village駅は1900台分の駐車場も用意され、より多くの利用客が見込めることから、新しいランドマークになりうる斬新なデザイン、Highway 407駅はトロント市とYork Regionを繋ぐ駅として玄関口にふさわしいデザイン、終点になるVaughan Metropolitan Centre駅は細長く、しかしドームのような開放的なデザインとなる予定だ。殆どの駅に駐車場が用意され、またバリアフリーも完備される予定。

スパダイナライン完成イメージ

Downsview駅以北にさらに6つの駅を追加することが今回の拡張工事だ。Pioneer Village、Highway 407と終点のVaughan Metropolitan Centreはトロント市内でなくヴォーン市に位置している。これにより初の市を越えての線路が出来上がる予定である。総工費は26億ドル。線路開通後は4分毎の走行を予定しており、また、より多くの通勤者が使えるようにFinch West、Pioneer Villege、Highway 407の3つの駅には巨大な駐車場も併設される。もともと2015年年末に開通予定であったが今現在の開通予定は2016年秋に変更されている。これはなるべく環境に影響を与えないように、また、騒音被害を抑えて工事が進められていることと、幾度かのトラブルによるトンネル工事の中断などがあげられる。まだ開通予定は変更されていないが、現在専門家による検証、計画日程の再確認が行われており、近いうちに何かしらの発表があるかもしれない。この線路拡張計画により、その地域の経済の成長や、生活の質の向上だけでなく、車の利用率減少による温室効果ガスの削減、また、通勤者の時間短縮などが結果として得られるであろうと考えられている。