ゴルフ体験記 第4回 ゴルフに魅せられたあの日、それから…(2)

それからは、毎週ゴルフに出かけました。グリーンフィーが18ドル、ハンバーガーが2ドル。20ドルで1日中遊ぶことができた時代です。今から始める人には羨ましい話でしょうね。

寝ても覚めてもゴルフのことばかり。とうとうゴルフにはまってしまいました。でもどうしても、100が切れないのです。

ゴルフを始めて1年ほどしたある日、打ちっ放し場でプロが教えているのを知りました。高いだろうなぁと思いつつ、恐る恐るレッスン代を聞いてみると、30分で20ドルとの事。ゴルフ1日分です。勇気を出してレッスンを取ることにしました。その日、教えてくれたのは「テイクバックは低く真っ直ぐ後ろへ」それだけでした。ボールの後ろに砂利をばら撒いて、それをクラブで摩るようにテイクバックするのを何度も何度も練習しました。あっという間に30分が過ぎました。先生は「良くなったよ」と一言、行ってしまいました。これが、3番目の先生です。これで20ドル?ハンバーガーが10コも食べられるのに…。

その週末、ゴームリ・グリーン・ゴルフ場(現在のステーションクリーク・ゴルフ場)で待望の100が切れました。初めての96!それはそれは嬉しくて、早速先生にお礼を言いに行きました。「安い20ドルでした」と。勝手なものです。

4番目の先生は、毛皮工場を営むユダヤ人です。34歳の頃、レストラン業の傍ら婦人用毛皮コートを日本に輸出していたので、よく毛皮工場へ出かけておりました。ユダヤ人のその人にゴルフの話をすると、何とその方、ハンディ3だと言うのです。ハンディ3だなんて、僕には雲の上の存在です。いっぺんに彼を尊敬する態度に変わりました。現金なモノです。彼が、「ここにクラブがあるからチョッと振ってごらん」と言って大鏡の前に連れて行き、「グリップがなってない」と言って手ほどきをしてくれます。鏡の前で自分のスイングを見るのは初めてです。結構、照れますね。

「ようやく100は切れるようになったが、それ以上に上達するにはどうすれば良いか」と相談すると、このクラブを使いなさいと言うのです。レッスンは無料だったけれど、結局彼のお古(エイペックス)を500ドルで買わされました。流石は、ユダヤ人。しっかり帳尻が合うようになっています。その翌日、そのクラブを使ってコンペに出場。何と85の新記録が出て、グロスとネットで悠々優勝!この時、ゴルフのスコアは「金」で買える…と、しみじみ思ったものでした(?)。


golfカナダ・ゴルフ・ティーチングプロ 藤井 勇
ゴルフ暦:38年 オンタリオ公式ハンディキャップ:7

2006年9月25日にオンタリオ州クロスウインズ・ゴルフクラブで行われた2006年度カナディアン・ゴルフティチャーズカップに初挑戦し、スー パーシニア部で初優勝。2007年10月にラスベガスで開催されたゴルフティチャーズ・ワールドカップにカナダ代表として初出場、スーパーシニア部門で4 位入賞。2009年度カナディアン・ゴルフティチャーズカップに再挑戦し、スーパーシニア部門で2度目の優勝を飾った。