慶應義塾大学のアイスホッケーチームがトロントへ海外遠征

8月21日よりトロントで海外遠征を行っていた慶應義塾體育會スケート部ホッケー部門、KEIO ICE HOCKEY TEAMは8月26日、Varsity Arenaにて日系カナディアンアイスホッケーチームのARASHI HockeyTeamと公式試合を行った。今回初めてカナダへの遠征が叶ったKEIO ICE HOCEY TEAMは100年近くにわたる歴史と伝統を受け継ぎ、日本の学生アイスホッケー界を先導するチームの一つだ。一方ARASHI Hockey Teamはアジアンホッケーチャンピオンシップで優勝経歴を持つ。

試合を見守る観客たち


この日、KEIO ICE HOCKEY TEAMは遠征6日目を迎え、短い期間の中でのトレーニングや氷上練習、地元チームとの試合を経て、着実に自分たちのプレイスタイルを海外という普段と全く異なる場所で披露できるまでに仕上がっていた。対するARASHI HOCKEY TEAMはホームであるチームのプライドを守るという熱気に満ち溢れ、両者ともに試合への気持ちが最高潮までに高まっていた。

第1ピリオドでは、ホームのARASHI HOCKEY TEAMが試合をリード。ジャスティン選手が1点を先取すると、他の選手たちの士気もみるみる高まり、この第1ピリオドでなんと3点ゴールを決めてみせた。KEIO ICE HOCKEY TEAMもなんとか食い下がるべく、残り5分を切ったところで1点を獲得。こうして両者、予断を許さない状況下のまま第1ピリオドが終了。

続く第2ピリオドでは、流れをつかみ始めたKEIO ICE HOCKEY TEAMが2点ゴールを決め、そのまま点を奪われることなくピリオド終了のブザーが鳴り響いた。最終第3ピリオドでも両者一歩も引かぬ攻防戦を繰り広げ、最後は1点ゴールを決めたKEIO ICE HOCKEY TEAMに軍配が上がった。

ゴールを決めたKEIO ICE HOCKEY TEAM

慶應義塾体育会アイスホッケー三田会
竹田 恆治会長に直撃インタビュー

今回のトロント遠征の経緯を教えてください。

A これまでは韓国の延世大学へ海外遠征を行っていましたが、やはり本当の意味でグローバル化をしていくためにはアジアだけでなく、アイスホッケーの本場と言われる北米やヨーロッパへの進出を図らねばという気持ちがありました。3年前から幅広く遠征先を探し、最終的にはご縁があったトロント大学と交流計画を結び、海外遠征する運びとなりました。

グローバル化の目的は何だったのでしょうか?

A 1つはアイスホッケーの上達、2つ目は世界で国際化が進む中、国が違うもの同士がお互い理解するために若い時期の国際経験を通じて、海外の文化や価値観、歴史、また自身の国である日本のことを学んで欲しいという理由です。

6日目を迎え、これまでの遠征内容はいかがでしょうか?

A こちらではトロント大学のヘッドコーチや選手にご協力いただき、ウエイトトレーニングや共同練習を積み、またフィジカル面だけではなく、昨日はオリンピックメダリストの方々による講義を行いました。

今後の日本のアイスホッケー界の展望をお聞かせください。

A 現在女子は世界ランキング8位に位置し、順調にランキングを上げながら世界で経験をどんどん積んできています。一方男子はアジアリーグに進出しているものの、まだこれからの伸びしろ部分を感じます。今後北米などの強豪チームとの試合の機会をいかに増やしていくかが課題です。今回の遠征が未来のプロ選手へのその第一歩となればと思っています。

今回の慶應義塾大学の海外遠征は、トロントと日本のアイスホッケー界を結ぶ大きな役割を果たしたと見え、今後も両国間のアイスホッケーを通じた国際交流から目が離せない。