楓の森の歩き方 第18歩
オンタリオの森もようやく雪化粧に覆われ、真新しい真っ白な雪の上を歩いたり滑ったりするのに楽しい時期になってきました。
ここ南オンタリオで、冬の森の散策やハイキングを楽しむには、スノーシューとクロスカントリースキーをオススメします。
スノーシューとは、雪上を歩くときに深い雪に沈んでしまわないように、靴につける補助具で、日本のカンジキ(橇)とほぼ同じです。雪の上でバランスがとれるように幅広く作られたフレームは、昔は木で作られていましたが、現在はアルミニウムなどの軽量素材が使われ、とても軽く扱いやすくなっています。ふかふかの新雪やアイスバーン状の固くなった雪の上でも歩けるように工夫されていて、斜面などを登るのにも適しています。
冬の運動として、新鮮な空気を求めて森の中へハイキングに出かけませんか?
その時にはスキー用のポールも一緒に持って出かけてくださいね。
走ったり登ったりと動き回っているうちに直ぐに体が火照ってきます。冷えた冬の空気が気持ちよく感じ、今までと違った景色が見えてきますよ!
そしてもうひとつ、平地のトレイルなどを滑りながら散策できるクロスカントリースキーをご存知ですか?
クロスカントリースキーは、斜面を滑り降りるアルペンスキーとは違い、細く長いスキー板につま先だけ固定します。つま先だけ固定するため踵が自由に動かせ、歩くように森の中を滑り、移動することができるのです。歩くように踵を上げ、雪面をキックして滑る独特のモーションの組み合わせで、歩いているように雪上を滑って行きます。
動きの組み合わせで、歩いているように雪上を滑って行きます。
トロント近郊(車で2時間以内の距離)で、初心者の方に楽しんでいただけるのは、The Horseshoe Nordic Centre, Hardwood Hills, Duntroon Nordic Centre, Scenic Caves, Ganaraska Forest Centreなどで、雪に慣れ自信をつけることをオススメします。
静かな冬の森の中に足を踏み入れ、自分のペースで休みたいときに止まり、森の様子を観察し、野生動物の声や物音に耳を澄ませます。冬の森の自然美を写真に収めるのも素敵ですね。
冬の森の中で一番見つけやすいのは、大小様々な動物たちの足跡です。真っ白な雪上に残された彼らの小道を辿り、彼らの居所へ辿りつけるかも知れません。様々な場所で足跡は見られますが、主に植物等の植生地、特に湖や小川、湿地の畔です。
動物たちの足跡は、前脚と後脚の数(歩き方)、そしてサイズと形の違いから見分けることができます。
オンタリオ州でよく見られる動物は、コヨーテ、キツネ、鹿、アライグマ、山嵐、マスクラット、ビーバー、カワウソ、ミンク、野うさぎ、リスそしてネズミなどです。
動物たちの小道を探せば、彼らのユニークな物語があなたに語りかけてくるかもしれません。冬の森の静寂の中、動物たちの小さな声に耳を澄ませ、小道の案内人を探してみてください。
もっともっと冬を楽しむ!
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Holly Blefgen (ホリ―・ブレフゲン)
オンタリオ・アウトドアアドベンチャーズの代表。ナチュラリスト。春から秋にかけてカヌーととトレッキング、冬はテレマークスキーでネイチャーフィールド へ。30年余りに及ぶガイド経験を持ち、オンタリオ州及び日本における文化・歴史・自然にフォーカスしたツアーを通して、クライアントとその情熱を共有す ることを愉しみにしている。
写真/アートワーク/レイアウト : 尾西 知樹 翻訳: 瀬川 貴子