トロントお部屋探し事情|そこが知りたい!不動産のプロが教える賢いカナダライフ【第1回】

皆さん、こんにちは!不動産仲介店「ピタットハウス」でお馴染みのスターツコーポレーション・トロントオフィスの増田です。トロントでのお部屋探しや新生活セットアップについて今月よりご紹介させていただきます。どうぞよろしくお願いします!

第1回 「トロントお部屋探し事情」

今トロントにお住まいの方も、これからトロントにいらっしゃる予定の方も必要なお部屋探し。今回は日本とは事情の異なるトロントでのお部屋探しの留意点についてお話します。

1.賃貸契約は基本的に1年間

日本での住宅賃貸契約は通常2年間ですが、オンタリオ州では通常1年間です。最初の1年はまさに“契約”で基本的に途中解約はできません。最初の1年が過ぎた後は、契約上特に定めていない場合、一般にマンスリー契約に変わります。マンスリー契約期間中は、テナント(=借主)もオーナー(=大家)もお互いに60日の事前通知をすれば解約することができます。

もし最初の1年間にどうしても退去しなければならなくなった場合、テナントは自分の代わりに住んでくれる誰かを探し、オーナーの承諾を得て「サブリース」をすることができます。ただしサブリース期間中に賃料不払いやお部屋でのトラブルがあった際にはテナント自身の責任となりますのでサブリース相手は慎重に選ぶ必要があります。

2.敷金・礼金はないが、契約成立24時間以内にデポジット支払いあり

日本のような「先にお金を預かり退去時にクリーニングや修理代を差し引いて返金する」という敷金、そして礼金はありません。住みたい家を決めたらテナント側からオーナー側へ、「オファーレター」と呼ばれる賃貸契約書含む一式の入居申し込み書類を提出します。オーナーがこれにサインし返送されたら契約成立。成立後24時間以内にデポジットと呼ばれる2か月分の月賃料を支払う必要があります。

デポジットは通常最初と最後の月の2か月分の賃料として充当されますが、例えば日本から来たばかりでカナダでクレジットスコアが無い場合などは2か月+α月分のデポジットを求められることもあります。契約成立後にデポジットが支払えないと違約になってしまいますので、間に合わず払えない~!という事態にならないようご注意を!デポジットは一般的にはバンクドラフトと呼ばれる銀行証明付き小切手で支払う必要がありますので、事前に銀行口座を開設し預金しておいたり、会社と確認するなど準備しておくことが必要です。

3.鍵をもらうには小切手が必要

トロントの住宅賃貸契約では、オーナーから鍵を受け取る時(入居時)に、上記デポジット以外の1年間の残月分の賃料(例えばデポジット2か月であれば残月10ヶ月分)を、日付指定の小切手を準備して先に渡す必要があります。コンドミニアムではさらに電子キー等を紛失した際に備えキーデポジットという預り金を求められるケースが多いです。残月分の賃料やキーデポジットはパーソナルチェックと呼ばれる個人小切手で振り出します。最近では振り込みやE-Transferと呼ばれるネット振り込みもOKなオーナーも時々いますが、古くからの慣習として鍵渡し時に小切手で求められるケースがほとんどです。個人小切手の作成には注文してから通常1~2週間かかることがありますので、銀行口座の開設同様、お早目に準備されることをおすすめいたします。

4.物件はすぐに無くなる貸し手市場!

1月に発表された2017年第4四半期のトロント不動産協会のデータによれば、トロント市のコンドミニアムの空室率は0.7%、1,000件に7件しか空き家がないという賃貸住宅不足状態です。またコンドミニアムの1ベッドルームの平均賃料は$1,970で、前年同時期の$1,770に比べて、1年間で10.9%UP、約200ドル賃料が値上がりしています。2ベッドルームは$2,627で前年同期比8.8%UP、3ベッドルームは$3,524で前年同期比7.4%UPとかなりの上り幅といえます。


人気のエリアや物件では、一つのお部屋に何人からもオファーが入った場合、賃料を少し上乗せしたり、デポジットを多めに払ったりと、必死にオーナーの承諾を得ようとまさに争奪戦のようなケースも見られます。そのため、トロントでの賃貸物件は、繁忙期である6月~8月を中心に、人気のエリアや良物件は早くて即日~数日、遅くても1~2週間で無くなってしまう物件も少なくありません。「色々見てじっくり考えてから決めたい」と誰しも願うところですが、マーケットの速さをご留意いただき物件との出会いとタイミングを大切にしていただければと思います!

次号は日本の方に人気の住宅エリアと学区についてご紹介します。



本文: 増田利加
Starts Realty
Canada, Inc