賃貸契約成立から入居までに必要な準備|そこが知りたい!不動産のプロが教える賢いカナダライフ【第7回 】

 今回は、賃貸契約が成立してからご入居までに必要な準備、気を付けていただきたいことについてお話したいと思います。
 現在の物件不足のトロント不動産事情の中、お部屋を探すのも、オファーが通るのも本当に一苦労ですね。ようやく契約成立した後の安堵感は皆さん同じだと思いますが、ご入居日までに色々と準備することがあるのもお忘れなく!準備が終わっていなくて入居日当日に鍵がもらえなかった、、、なんてことにならないためにも、準備は早めに始めましょう。
 契約成立後、入居日当日まで準備するべきことは主に以下となります。

オーナーに対して準備する必要があること

1 テナント保険の加入

 テナント保険は日本でいう入居者が加入する火災家財保険に相当します。オーナー自身も保険に入っていますが、入居者の過失で損害事項が発生してしまった際のために、オーナーは入居者に対して必ずテナント保険の加入を求めます。駐在員の方、学生の方など在住資格等によって加入できる保険会社や保険金額は異なります。また、オーナーによっては賠償金額は最低100万ドル以上で加入してほしい、など指定する場合もありますのであわせてご確認ください。

2 インフラのセットアップ

 電気、ガス、水道のインフラ関連について、入居者が負担すべき部分は該当する関連会社に連絡をし、自分の名義での新しいアカウントのセットアップが必要です。コンドミニアムですと、水道とガスはオーナー負担、電気は入居者負担というケースが多いです(築年数の古いコンドミニアムでは電気ガス水道全て込みというケースも稀にあります)。日本のように前の入居者が退去したらすぐにインフラも停まってしまう、ということはほとんどなく、名義だけ入居日から変更しておくという形式になります。戸建てですと、電気、ガス、水道のすべてを入居者が負担するケースが多いです。セットアップは例えば電気はToronto HydroやPower Streamなどいくつか会社がありますので、オーナー側に確認のうえ、ネットや電話等にて早めに手続きを済ませましょう。

3 個人小切手の用意

 契約成立後24時間以内に、デポジットと呼ばれる前家賃(最初の月と最後の月の2か月分、もしくはそれ以上)を支払いますが、入居日には、1年間における残りの月分の賃料を日付指定の個人小切手にて一括してオーナー側に渡します。例えば10月1日から1年間の賃貸契約で、最初に2か月分のデポジットを支払った場合、残りの10ヶ月分について、自分名義での個人小切手にて11月1日、12月1日、、、と日付指定で10枚の小切手を渡します。コンドミニアムの場合、加えてキーデポジットと呼ばれる保証金(一般に200~300ドル)の小切手も1枚準備する必要があります。オーナーは入居日にこれを受け取り自分の銀行に預けておくと、11月1日など指定日時が来た際に自分の口座へ入金されることになります。入居者は個人小切手を振り出す際に、全額預金しておく必要はありませんが、指定した日付の支払日に不渡りが生じないよう、当該日までには1ヶ月分の賃料を預金しておく必要があります。

ご入居者のために準備すること

4 テナント登録

 コンドミニアムの場合、新たに入居する際には、マネジメントオフィスにテナント登録(入居者登録)を行う必要があります。これには入居者情報の登録、Amazon等の配送荷物の代理受け取り承認などの書類の提出が含まれます。入居者情報の書類には、オーナー側のサインが必要になることもありますので、あわせて確認が必要です。テナント登録は入居日当日や入居後でも大丈夫ですが、テナント登録が済んでいないと、引っ越し時に必要となるエレベーター予約ができません。そのため、入居日と引っ越し日が同日または翌日など時間が開いてない場合には、契約成立後早めにマネジメントオフィスに連絡をし、いつから入居予定のため早めにテナント登録を済ませたいと伝え手続きを済ませておきましょう。

5 エレベーター予約

 コンドミニアムでは、引っ越し荷物の搬入やイケア等で買い物した家具の配送など、大型の荷物が届く際には必ずエレベーターブッキングと呼ばれる、事前予約を行う必要があります。エレベーター予約は上記に述べたテナント登録が完了してから可能となり、エレベーター予約の空き時間の確認は、コンシェルジュデスクで確認します(最近ではネットで確認、予約するケースも有り)。エレベーター予約の際には、保証金として一般に500ドル程度のデポジットをバンクドラフト(銀行振り出し小切手)または個人小切手にて準備し、エレベーター使用日の前日までもしくは当日にコンシェルジュに渡す必要がありますので確認が必要です。なお、エレベーター予約は通常日曜日はお休みなのと、土曜日や月初月末は混み合うので早めに確認されることをお勧めします。

6 インターネット契約

 インターネットやケーブルTVは、オーナーが準備していることは少なく入居者が自分で加入する必要があることがほとんどです。こちらはオーナーに報告する必要はありませんが、新居での生活スタート同時にネット環境を整えておくためには早めに各通信会社でのサービス内容の確認、契約申し込み、ネット敷設工事のアポ予約等を済ませておきましょう。トロントで日本語放送を見たい場合、RogersかBellが提供するケーブルテレビチャンネルの1つにTV Japanという日本語チャンネルがあります。他にインターネットがあれば、Netflixでの日本語コンテンツや日本のチャンネルがオンタイムで見られるネットサービス等もあります。

 入居後スムーズに新居での生活をスタートできるよう、契約成立後は早めに入居準備を進めましょう!

※弊社では、入居準備におけるインフラ登録、テナント登録、エレベーター予約等の代行・サポート、入居後のアフターサービスも承っております。詳細についてお気軽にご相談ください。



本文: 増田利加
Starts Realty
Canada, Inc