事故ゼロを目指しているスバルが長年磨き続けてきた『アイサイト』に注目

スバリストの私が体感 – なぜスバルがカナダで人気かシリーズ第三弾

世界40カ国・地域が「自動ブレーキ」の導入を義務化決定

▲スバルの眼アイサイト


 前号ではスバルが特に力を入れて研究開発をしている「安全性能」について紹介したが、時同じくして、国連が日本や欧州連合(EU)など40カ国・地域が「自動ブレーキ」の導入を義務化する規則の原案に合意したと発表した。自動運転車など次世代自動車の普及が見込まれる中、交通事故の発生防止や被害軽減を目指した施策だという。

 事故防止や被害軽減に国際的なルール整備が急務とされていることが背景にあるとのことだが、スバルが長年にわたり安全にこだわったクルマづくりと研究開発に力を入れてきたことは周知の事実だ。

 そこで今号では、スバルの「安全性能」の代名詞とも言える テクノロジー『アイサイト』について紹介する。

アイサイトの理念

 スバルは2030年までに死亡交通事故ゼロを目指すことを掲げている。30年間、320万Kmに渡り、実際の運転環境データを収集・解析し、アイサイトでの追突事故発生率は84%減少、歩行者事故発生率は49%減少している。

ステレオカメラの高い認識性能は、他社メーカーにはないアドバンテージ

 ステレオカメラ単体で全ての制御を実現できているのは「アイサイト」を持つスバルだけだが、国内外の各メーカーはレーダーとカメラを組み合わせている。

 ステレオカメラは、立体的に物体を認識し、クルマはもちろん歩行者、自転車やバイクなどを識別している。また、路面の白線も認識し、カーブなどの道路形状や、自分の車線と隣の車線にいるクルマも区別が可能だ。

 それに対して、レーダーは電波や赤外線を照射して、その反射から物体の有無や距離を測るので、ステレオカメラのように物体の形状を認識し、それが何であるかを特定することは困難とされる点で認識性能に大きな差がある。


人の目と同じように、左右2つのカメラで立体的に環境を把握しているステレオカメラだからこそ、運転の荒いトロントの交通事情でも高い性能を発揮する

アイサイトの5つの技術

1.ぶつからない技術

 ハイウェイや街中でついうっかりして前方に急接近、あわや衝突!なんて経験はないだろうか?「プリクラッシュブレーキアシスト」は衝突の危険がある場合、注意を喚起し、自動的に減速または停止してくれる。ステレオカメラがクルマだけでなく歩行者や自転車も制御対象として認識し、横断歩行者や自転車のはみ出しにも対応する。

2.ついていく技術

 401やDVP、ガーディナーなどのハイウェイやトロント市内の帰宅ラッシュ時の渋滞でイライラしたことはないだろうか?「全車速追従機能付クルーズコントロール」は0~100Km/hの全車速域で追従走行が可能で、渋滞時などは先行車が停止するとブレーキ制御で減速・停止してくれる。カーブにも強く割り込み車両にも素早く反応する。ロードトリップなど長時間ドライブの時にもおすすめだ。

3.はみ出さない技術

 ここオンタリオはハイウェイがよく利用されるが、ついつい車線からはみ出そうになったりして怖い思いをしたことはないだろうか?「アクティブレーンキープ」は、ステレオカメラで走行車線両側の区画線を認識してステアリング操作のアシストを行い、車線内中央付近の維持や車線逸脱抑制を行ってくれる。

4.飛び出さない技術

 誰にでも起きうる発進時のギアやペダルの操作間違えをしたことはないだろうか?「AT誤発進抑制制御/AT誤後進抑制制御」は発進・後進時に壁や生け垣などの障害物を検知し、注意を喚起してくれるとともに、エンジン出力を抑える。

5.注意してくれる技術

 ドライブにはつきものの眠気や疲れによる注意力の低下でヒヤリとしたことはないだろうか?「警報&お知らせ機能」はクルマが車線から逸脱しそうになったり、ふらつきや先行車の発進に気づかなかった時に警告してくれる。

ご両親や身近なお年寄りの方に是非教えてあげてほしい!

 高齢ドライバーのペダルの踏み違いなどによる事故は年々深刻な社会問題になっている。年齢を重ねるごとに運転の判断力やとっさの機転が効かなくなるのは現実として受け止めなければならない。私自身がスバルを運転していて是非ともアイサイト搭載車を自分の親にも強く薦めたのは最近のことだ。

 そして、カナダにいる友人や年輩の方々にも機会があれば是非ともアイサイトの性能を活かしながら安心してドライブを楽しんで欲しいといつも案内している。