急成長を遂げているマリファナショップ 「TOKYO SMOKE」 の取り組みに迫る|特集「カナダ大麻合法化」から1年が経過して分かったこと

 大麻合法化から一年を迎えようとしているカナダ。その中でも特に成長を遂げているのが大麻を販売しているブランドショップの一つである「TOKYO SMOKE」。

 「トーキョー」という名前から興味をそそられるが、彼らは大麻合法化からどのように成長し、どのように国民の大麻に関する意識や知識の向上に貢献してきたのか。

 今回は「TOKYO SMOKE」のブランド・ディレクターを務めるシェリー・フェング氏に詳しい話を伺った。

豆知識
 トロントのど真ん中、ダンダススクエアすぐ近くの「HMV」に変わり、店舗を構えたのがマリファナ販売店である「TOKYO SMOKE」だったことは大きなニュースとなった。

 現在はトロントのほか、ウィニペグとオシャワを含めカンナビス店を6店舗を展開。また、トロント、カルガリー、バンクーバーに計5店舗のコーヒーショップも運営している。

 

数や量ではなく、質で勝負したい

ー最初に、「TOKYO SMOKE」という名前の由来を教えてください。この名前はどういう経緯でついたのですか?

 ブランド名はいろいろな要素を組み合わせて出来たものです。まず、ブランドのデザインを考えていた時に心がけていたのは日本のデザインだったり、日本のデザインの基礎となる要素の数々です。これらによって私たちのデザインや芸術的な面が形成されていきました。

 二つ目は品質の追求と細部までに至るこだわりです。数や量ではなく、質で勝負したいという私たちの信念から「TOKYO」という名前に至りました。そして、それを「謎」や「神秘」に満ちた「SMOKE」という名前と組み合わせて、「TOKYO SMOKE」という名前にたどり着きました。

ー昨年の大麻合法化以来、「TOKYO SMOKE」と大麻産業はどのように成長してきましたか?

 
 この一年間はまさに「教育」、そして「意識向上」に力を注いだ期間でした。去年の今頃では、多くのカナダ人がまだ大麻の産業を「違法な市場」というものとして捉えていたと思います。

 しかし、合法化されるということは、今までより多くの方々が大麻と関わりを持つことができるということ、そしてこの植物に対する知識を高めることができるということ。

 大麻を吸う人も吸わない人も、疑問を持っている方はまだまだ多くいるはずです。そういった方々に対して答えを出していくのが私たちをはじめとした大麻産業の役割だと思っています。

 そして、私たち「TOKYO SMOKE」にとってこの合法化は大麻に関心を抱いているカナダ人とさらに関わり深めることができる最高の機会だと考えています。教育的なイベント、大麻を提供する店舗、そして大麻に関連した商品や付属品を多く提供すること。これらを通して私たちはより多くのカナダ人と関わりを持つことができると信じています。

事業を続けていくということはコミュニティのよき一員になるということ

 

ー大麻合法化以来、「TOKYO SMOKE」が取り組んだことの中で特に成功したと感じたことは何ですか?

 大麻合法化により、多くの店舗を街中に構えることができたのは誇りに思います。多くのお客様にもいらして頂き、大麻や大麻関連商品に関する多くの質問を日々いただいています。私たちにとって、地元や周辺のコミュニティとつながることはとても大切なので、このような形で関係を築いていけることはとても光栄です。

 また、私たちが今まで、そして現在でもこだわっていることは地元のコミュニティ・イベントに参加して貢献するということです。これにより地域の団体やみなさんと繋がりを持ち続けることができるのだと思います。事業を続けていくということはコミュニティのよき一員になるということ。これからもこのようなコミュニティのイベントに参加し続けていきたいと考えています。

 

商品の宣伝よりも大麻に対する意識の向上に力を注いでいる

ー「TOKYO SMOKE」のホームページにはエディブル(大麻を含む食品)などに関する記事などが掲載されていますが、他にも大麻に対する意識や認知を高めるために行なっている取り組みがありましたら教えてください。

 私たち「TOKYO SMOKE」は、商品の宣伝よりも大麻に対する意識の向上に力を注いでいます。カナダ人が大麻に関する知識を持ち、そして自分の選択に自信を持った上で大麻を購入することこそが重要だと考えています。

 私たちは皆さんに商品を押し付けたいわけではありません。大麻を購入したいと考えたお客様が店舗に足を運んでいただき、「TOKYO SMOKE」のスペシャリストと対話をした上で、購入をするに必要とされる気軽な、そしてフレンドリーな環境を作り上げることが私たちの目標です。

 オンラインでは大麻について学べるプラットフォームも用意していて、現在でも拡大している最中です。先ほども申し上げました通り、私たちはコミュニティに貢献することに時間と労力を費やしています。大麻について質問や不安なことがある人たちが気軽に話せる場所を作ること。それはオンラインでもオフラインでも、これから取り組んでいきたいことです。

ー大麻の使用にあたり、未成年者などに対する安全面や健康面で配慮していること、もしくは社会的活動があれば教えてください。

 私たちにとってお客様が最新の信用できる大麻使用に関する情報を入手できるということがとても重要なことと考えています。私たちのホームページにも大麻に関するFAQページがあり、店舗にいるスペシャリストたちは大麻や大麻の使用に関する情報について十分な研修を受けています。

 また、お客様にも責任を持って大麻を使用してほしい、大麻を摂取した後は一切運転しない、ということは常に念頭に置いています。そのためにも、以前は配車サービスのLyftとコラボし、4月20日は配車代が一律4ドル20セントというサービスも提供しました。

 また、カナダの保健省が出している大麻関連の政策にも日々注目し、未成年者に商品を提供しないことなど、常に規則に従っていることを確認しながら事業を展開しています。ルールや規則は変わることもあるので、そこには細心の注意を払っています。
 

 

道のりはまだまだ長い

ー大麻が合法化されてから一年が経ちますが、これから大麻産業がどのように成長していくとお考えですか?

 これはすぐに実現することではないということは理解していますが、大麻が一般的に使用されることはとても重要なことだと考えています。そして、カナダにおける大麻の合法化により、これに向けた進歩が徐々に見られているのも事実です。

 ただ、道のりはまだまだ長いです。大麻をはじめとした植物、そしてその使用者に対するマイナスなイメージが払拭されればされるほど、より多くの人に研究に基づいた大麻、そして大麻に含まれる成分に対する知識を広めることができると信じています。

ー今後さらに多くの大麻関連商品(エディブルやエキスなど)が合法になりますが、これにより「TOKYO SMOKE」のビジネスモデルはどのように変化していくのでしょうか?また、これからどのような商品を市場に出していくのでしょうか?

 合法化の第二弾は私たちからしてもとてもエキサイティングな時期です。より多くの商品を入手することが可能になることにより、各使用者の多様なニーズに合った大麻や大麻関連商品を提供していくことができるのではないでしょうか。現時点では様々な商品を開発中ですので、これからの「TOKYO SMOKE」を楽しみにしていてください!
https://ca.tokyosmoke.com