トロント不動産情報 VOL. 34

本文:照岡 敏介 -Toshi Teruoka オンタリオ州政府公認・リアルエステートライセンス保持者

不動産投資と外国人投資家

今年3月のGreater Toronto Area総合平均不動産価格は、$688,181 (MLS)と去年と同時期に比べて12.1%の価格上昇で、売却物件の新規登録数は14,864件と一昨年と比べるとマイナス3.7%であった。
需要には衰えはなく、カナダ国内の不動産投資の確信との見解が増えています。自然資源大国のカナダ、クルードオイル価格がUS$40前後の昨今、アルバータ州では不動産価格が下落したのに伴い、トロントの失業率や個人の借入金額の増加が懸念されていましたが、カナダドル通貨の下落に伴い製造業や輸出業などのドル安が好機となる業界が、オイル業界の歪を立て直しているようです。
不動産の話をする時によく耳にする“外国人投資家”、その人たちによりトロントやバンクーバーの不動産価格上昇に拍車をかけていると言われているこの頃、カナダの政府機関が実態を調査し始めていますが、誰が“外国人投資家”であるのか定義を決める必要があるようです。
例えば、留学中の大学生が家を購入して大学を卒業し、帰国時に売却した際には、その大学生は“外国人投資家”となるのか? また、カナダ国籍を保持し、海外で生活をしている人がカナダの不動産を購入した際には“外国人投資家”とみなすのか? や、永住権保持者で長期海外生活をしている人がカナダの住宅を購入した場合は“外国人投資家”とみなすべきか? など、外国人投資家を明確にすることが出来ずに政府機関も多難をきわめているようです。
下の表は今年と去年3月のMLS上での平均不動産売買価格と新規売却希望登録数です。 
MLS-sales-01