トロント不動産情報 VOL. 35

本文:照岡 敏介 -Toshi Teruoka オンタリオ州政府公認・リアルエステートライセンス保持者

GTAエリアの総合不動産価格は昨年に比べ、16.2%の価格上昇。最近の売り物件のNew Listingが減少している背景とは…

今年3月のGreater Toronto Area総合平均不動産価格は、$739,082と去年と同時期に比べ16.2%の価格上昇と著しい伸び。売り物件の新規登録(New Listing)が昨年より少ないが需要に衰えは無く、希望売却価格(Listing Price)が適正な市場価格であれば一週間でSOLDのサインを付ける事ができ、複数のオファーから最善の物を選びListing Priceを超える額での売却も多々。$100,000超え、$200,000超えも稀では無い昨今。ではなぜNew Listingが減少したのでしょうか?家を売却して次の家を購入した時に支払う税金である、Land Transfer Taxが一つの原因と言われています。トロント市以外ではオンタリオ州のLand Transfer Taxのみですがトロント市内で住宅を購入した場合はオンタリオ州とトロント市のLand Transfer Tax2つを支払う事になり引っ越しに伴う諸経費が高くなります。そして、家の売却を考えている人たちも年々2ケタ台での不動産価格上昇する今はまだ売却には早すぎる、もう少し価格が熟して考える方が多くいるようです。もう一つの考えとしては、高騰した不動産を今売却して大きな益を得ても次に購入する物件もトロント近郊であれば大きな利益を得る訳では無いと考える方も多く居るようです。
ベビーブーマー世代の方々も定年退職を迎えた方も住み慣れた家を出ていく決断が出来ず、出来るだけ長く住み慣れた環境で生活を送りたいと思っている方も多いようです。トロント市内で一軒家からコンドにダウンサイズした場合は芝刈りや雪掻きなどの家のメインテナンスの手間が無くなり数々のメリットがありますが、郊外の一軒家を売却して便の良い市内のコンドにダウンサイズした場合は生活環境は良くなりますが、維持費などの出費は郊外の一軒家よりも上回る場合もあるようですので、しっかりとした予算と計画が必要になります。
下の表は今年と去年4月のMLS上での平均不動産売買価格と新規売却希望登録数です。 
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