トロント不動産情報 VOL. 36

本文:照岡 敏介 -Toshi Teruoka オンタリオ州政府公認・リアルエステートライセンス保持者

カナダの平均新築物件の価格が2007年以来の最高の上昇率を記録

供給が追い付かず価格が上昇し続けるトロントとバンクーバーの不動産価格、それと共にトロント郊外の新興住宅地はトロント市を核にして放射線状に広がっています。トロント市内での一戸建て物件の平均価格が120万ドルとなった昨今、トロント市内での住宅購入を諦めて郊外の新築庭付き一戸建てを求める人は多く、住宅販売の広告を出すと問い合わせが殺到するのが現状です。
カナダの平均新築物件の価格も1ヶ月に0.7%の上昇となり2007年以来の最高の上昇率となりました。土地開発公社は2年3年先を見越して土地の買収、開発を進め、建設会社は技術者の確保に躍起になっているとのこと。6月、7月の新築物件の施工開始件数は著しく増加しましたが需要を満たすまでには至らない様子です。
リセールもまた前年に比べると供給が減ってしまったのに需要は増すばかりで、価格はそれにつれて上昇、上昇率もGreater Toronto Area(TREB MLS)では全ての一般住宅(低層、中高層住宅)統計の平均上昇率15.95%、トロント郊外の一戸建て住宅は前年比で21%の伸びと大きく上昇しました。過去数年間、価格上昇があまり見られなかったコンドミニアムも去年の下旬から伸びを見せ、今月は前年比で約7%の上昇となり、コンドミニアムの人気に衰えが無いことを数字が表しております。
毎月の様に記録が更新される不動産価格は初めて家を購入する方や、住宅を賃貸される方には喜ばしい話では無く、家賃の上昇に伴い新しい賃貸物件を検討する方は多くなっています。トロントで働き始める新社会人にとっては住宅の購入は手に届かないものと考える方も増えています。Bank Of CanadaのStephen Poloz氏も今の不動産価格上昇は継続的では無いと見解を表していますが、カナダ全体の経済状態により低金利は続投していくようです。
下の表は今年と去年7月のMLS上での平均不動産売買価格と新規売却希望登録数です。

hudousan20160801