まだ食べられるのに捨てられる…「食品ロス」 | トロントの居酒屋風雲児【第27回】

寒く長いと思っていた今年の冬ですが、今月半ばからはサマータイムが始まります。少しずつ春を感じるようになってくる楽しい季節ですが、このまますんなり春を迎えられるのでしょうか?冬物のジャケットをしまうタイミングはもうすぐでしょうか。

先月2月は日本では3日に節分を迎えました。自分自身で節分を祝う事はここ最近ありませんでしたが、今年は我が家に日本の友人から鬼のお面と豆が送られて来たので、家族で初めて節分を楽しみました。『鬼は外、福は内』と言いながら豆をまいたのなんて何年ぶりだったでしょうか?この節分、実は1年間に4回あるってご存知でしたか?

1ラーメンブームは止まりませんね。日本製以外にもぞくぞくと新商品が 2Daddy I Love You 息子からの一枚。涙出ちゃいます 3休みの日は保育園のお友達家族と一緒に博物館へ

節分とは季節を分けるという意味があり、春夏秋冬それぞれがはじまる日の前日のことを節分と言うそうです。節分の豆まきはもともとは中国から伝わってきた風習で、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられていて、その鬼を追い払う儀式として行われたそうです。また豆まき以外にも柊鰯(ひいらぎいわし)という魔除けを玄関に飾る習慣もありますね。臭いものや尖ったものには魔除けの効果があるとされるので、鰯の頭を柊の小枝に刺して作り、鰯のにおいと柊のとげによって、鬼が家の中に入ってくるのを防ぐそうです。毎年やっていたかは定かではありませんが、私が小さい頃には祖母や母が作ってくれた事を覚えています。流石に柊鰯まで我が家ではやりませんでしたが、こういった古くから日本で続く習慣を私たちの子供の世代にも伝えていきたいですね。

4節分を家族で楽しみました 5初めてのバレンタイデーでチョコを友達から沢山もらってご満悦の息子 6寝相の悪い息子はベットから落ちても静かに寝ています

また最近では節分に「恵方巻き」という太巻きのお寿司を食べる習慣が定着しています。関西地方の一部で続いていた習慣でしたが、大手コンビニのセブンイレブンが20年ほど前に全国販売を開始したことで日本各地へ広まったと言われています。私は関東出身なので、あまり馴染みがないですが、毎年変わる恵方と呼ばれる方角を向いて一本まるごと食べる事で無病息災や商売繁盛の運を「一気にいただく」という事を意味しているそうです。

この福を呼ぶとされている恵方巻きですが、節分の日にだけ食べる季節商品のため次の日には大量に廃棄されてしまうと問題になっていて、SNS上ではコンビニなどで売れ残った恵方巻きの大量廃棄される写真が話題になりました。まだ食べられるのに、捨てられる「食品ロス」は恵方巻きに限らず日本で大きな問題になっています。

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まだ食べられるのに捨てられる食材は毎年632万トンと言われ、1300万人の東京都民が1年間に食べる食料に匹敵する量と言われています。という事は食品ロスだけで東京都民が食べていけてしまう計算になります。また世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた「食材援助」が320万トンと言われているので、その量の2倍近い量を日本では無駄に捨てている計算になると思うと凄い数でびっくりです。恵方巻きの廃棄量なんてこのごく一部にしか過ぎない訳です。

私たちも飲食店として食品の廃棄には大変気を使っています。魚でも肉でも野菜でもなるべく捨てる部分を少なくするように調理をしています。私たちはどんな食材もゴミにならないように「無駄なく、美味しく食べる」事が大切だと考えます。日本でもフードバンクへの参加やドギーバッグの普及などが少しづつ進み、食品ロスを少なくしようとする動きが見られます。これからの次の世代に古くからの習慣を伝えるとともに食品ロスを含む無駄が少しでも少なくなっていくと嬉しく思います。

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小笠原 克 Ogasawara Masaru

日本ではファッションブランドGapでアルバイトからマネージャーまで7年間勤務、新規店の立ち上げや日本売り上げNo.1店舗での管理職を経験し、2005年にワーキングホリデーでバンクーバーに渡加。ファッション業界からの転身となるが、調理師免許保持や両親の飲食関係の仕事の影響などもあり、大人気居酒屋Guuでワークビザを取得し男前店で副店長を務める。その後2009年トロントでのFC立ち上げ総責任者に任命されトロントへ。寒い冬でも毎日行列のできる大繁盛店となり、トロントの日本食パイオニアとなる。2014年にはKinkaFamily Inc.の副社長に就任し、居酒屋の他、ラーメン、寿司、焼き鳥などのブランドを管理、2015年10月末GuuとのFC契約終了とともに独立・起業。現在は世界で皆に愛される飲食店を開業できるようにと奮闘中。