取引総数は先月に続き上昇基調。マーケットは底を打った?|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット

取引総数は先月に続き上昇基調。マーケットは底を打ったとの見方もあるが、判断は秋のマーケットを越してからだろう。

住宅マーケット年別比較チャート

 出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。


 2018年8月のTREB取引総数は6,839件となり、昨年8月の6,306件から+8.5%の増加となりました。全物件タイプの平均価格は$765,270で、昨年同月比で+4.7%です。新規リスティング数は+6.0%、有効リスティング数は+8.8%となっています。平均売却日数は27日で+8.0%でした。緩やかではありますが先月に続き上昇基調と見られ、マーケットは底を打ったとの意見もありますが、明確な判断は秋のマーケットを越してからとなるでしょう。

 物件タイプ別に平均価格を見ますと、コンドアパートの+6.4%をトップにセミデタッチ(準戸建て)が+3.6%、タウンハウスが+3.2%、デタッチ(戸建て)が+1.2%と並びました。少しずつですがデタッチマーケットも伸び始めているようです。この先どう推移するか注意深く見守りましょう。

今月の金言

 カナダ最高裁のオーダーにより不動産取引の実際の売却価格を含む詳細が誰でもオンラインでアクセス可能となります。情報は消費者のものであり業界の透明性を高めるためとの立場からです。但し、誰がいつどの不動産を幾らで買ったかを何の手続きもなく指先を動かすだけで知り得てしまう事に、それが本当に必要なのか?悪用される事は無いのか?個人的には多少の疑いを感じています。

 誰が幾らで不動産を購入したのかなどは大事な個人情報だと思いますが、その情報アクセスに何のプロテクションも無いことが果たして良いのかどうか。せめてアクセスは登録制にすべきではないか?今後データが消費者に解放された後に問題が起こり得ないよう、また問題が起こった場合にどう対処すべきか、政府とTREBは具体的なプロセスに向けた議論を積み重ねるべきでしょう。


D.H. Toko Liu(劉 東滉)

 オンタリオ州政府公認不動産免許保持。日本生まれカナダの高校大学を卒業。日本での営業管理・経営、及び不動産管理業を経験、移民し現在に至る。