上昇傾向が続く秋のマーケット。政府によるレート切り上げも予測?|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット

上昇傾向が続く秋のマーケット。政府によるレート切り上げも予測されており、まだまだ先の見通しは不明瞭。

住宅マーケット年別比較チャート

 出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。

 2018年9月のTREB取引総数は6,455件で、前年8月の6,334件から+1.9%の微増となりました。全物件タイプの平均価格は$796,786となり、昨年同月比+2.9%です。新規リスティング数は-3.1%、有効リスティング数は+5.6%となっています。平均売却日数は26日で+8.3%でした。

 秋のマーケットの開始としては強くはないものの、上昇傾向に途切れはありません。このままマーケットが安定し落ち着くのか、政府によるレート切り上げの可能性などもあり、まだまだこの先の見通しは不明瞭です。

 物件タイプ別に平均価格を見ると、コンドアパートの+10.0%を筆頭にセミデタッチ(準戸建て)が+5.3%、タウンハウスが+4.1%、最後にデタッチ(戸建)が-0.6%の順に並びました。やはりコンドマーケットの勢いが全体を牽引しているのに変わりはなく、デタッチ(戸建)はまた若干下降しました。

今月の金言

 2018年は建設会社のコンドプロジェクトの展開に変化が見られます。ダウンタウンに象徴される高層コンドは若干数を減らし、12階かそれ以下の中層コンドのプロジェクトが増加すると見られています。これら中層コンドはダウンタウン周辺の住宅街に位置するものが多く、エリアにマッチングした規模とユニット構成になっています。

 ダウンタウンコンドでは小さめの賃貸向きユニットが多くを占めますが、住宅街のコンドは大きめの家族向けのユニットの率が増えています。これらは投資目的の賃貸用ではなく、実際にその住宅街近くに住みたい人々が自ら住むために買っていることが多いようです。そのエリアに住むのに戸建は無理でもコンドならば手が届く層が需要を支えていると見られています。


D.H. Toko Liu(劉 東滉)

 オンタリオ州政府公認不動産免許保持。日本生まれカナダの高校大学を卒業。日本での営業管理・経営、及び不動産管理業を経験、移民し現在に至る。