マーケットは一時の勢いはないが、高止まりを続けると予測|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット

住宅マーケット年別比較チャート

 出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。

 2019年3月のTREB全域の取引総数は7,187件となり、昨年同月の7,188件からの横這いとなりました。全物件タイプの平均価格は78万8335ドルで、2018年3月と比べプラス0.5%の微増でした。

 新規リスティング数はマイナス5.1%、有効リスティング数はマイナス2.5%と供給が弱くなっているのが見て取れます。平均売却日数は21日とプラス5.0%でした。取引数は変わらずリスティング数が下がると競争率が上がることを意味しますが、この春のマーケットがどう動くか注目です。

 物件タイプ別に平均価格を見ますとコンドアパートがプラス1.6%(市内プラス2.3%、市外プラス3.3%)、タウンハウスがプラス1.2%(市内プラス0.6%、市外プラス1.2%)、セミデタッチ(準戸建て)がプラス0.8%(市内マイナス1.3%、市外プラス 4.5%)、最後にデタッチ(戸建て)がマイナス2.1%(市内マイナス2.1%、市外マイナス1.2%)の順に並びました。

今月の金言

 Statistics Canadaのデータによると、オンタリオ州内でトロントとその周辺を離れ遠くに移動する年齢分布で多いのは4歳以下と30代であるとなっています。つまりは子供を持つ家族がトロントと周辺を離れている訳です。これは不動産価格の高騰に加えデイケアなどのコストで生活を支え切れない家庭がコストの低い郊外に移動しているからだと見られます。

 しかし仕事は大都市圏に集中するのは誰もが知っている事実で、仕事と住む場所のギャップの拡大が続いているのが現実です。この問題を緩和するには住宅の建設数を大幅にアップする政策に舵を取る必要があります。しかし確実な方向性は見えずマーケットは一時の勢いはないものの、高止まりを続けると予測されています。

D.H. Toko Liu(劉 東滉)

 オンタリオ州政府公認不動産免許保持。日本生まれカナダの高校大学を卒業。日本での営業管理・経営、及び不動産管理業を経験、移民し現在に至る。