春のマーケットが動き始めた感あり。需要が強まると価格は上昇傾向になるのは明らか|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット

住宅マーケット年別比較チャート

 出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。

 2019年4月のTREB全域の取引総数は9,042件で、昨年4月の7,744件からプラス16.8%と大きく伸びました。全物件タイプの平均価格は82万148ドルとなり、昨年同月比でプラス1.9%の増加です。

 新規リスティング数はプラス8.0%、有効リスティング数はマイナス0.9%となっています。春のマーケットが動き始めた感があり、需要が強まると価格は上昇傾向になるのは明らかです。マーケットから目が離せませんね。

 平均売却日数は19日とマイナス5.0%で、昨年同時期より少し早く動いているようです。物件タイプ別に平均価格を見ると、コンドアパートがプラス5.1%(市内プラス5.8%、市外プラス5.7%)、セミデタッチ(準戸建て)がプラス2.0%(市内プラス2.9%、市外プラス5.1%)、タウンハウスがプラス1.6%(市内マイナス4.7%、市外プラス3.7%)、デタッチ(戸建て)がマイナス1.3%(市内0.0%、市外マイナス1.7%)の順に並んでいます。

今月の金言

 戸建てマーケットは横這い状態ですが、郊外の戸建てはまだ多少弱く感じられます。人口増加にマッチする住宅ユニット数が提供されない限り、需要の高止まりは続くのは当然の結果と言えるでしょう。購入と賃貸の両面でその傾向は強まっていますが、特に最近の賃料の上昇には目を見張るものがあります。更に最近マーケットでは綺麗に改装された地下アパートがコンド並みの賃料で貸されるケースが多くなっていると思われます。

 戸建ての地下アパートは長年、低賃料の代表と言えるものでした。しかし最近の賃貸マーケットの住宅ユニットの供給不足を受け、市内の特に利便性の高いエリアでは改装された2BR地下アパートが2,600ドル以上とコンド並みの賃料で契約されるものもあります。綺麗に改装されているとは言え、住宅難の影響は明らかに地下アパートにまで及んでいるようですね。

D.H. Toko Liu(劉 東滉)

 オンタリオ州政府公認不動産免許保持。日本生まれカナダの高校大学を卒業。日本での営業管理・経営、及び不動産管理業を経験、移民し現在に至る。