純ジャパの僕が、5ヶ月のカナダ留学でもここまで英語を伸ばせた|TOEIC530点から 英語教師となるまで 英語力を磨き続けた男のトロント留学論【第1回】

 トロントには移民がたくさんいるからこそ、“国籍・学歴・頑張った過程”というのは当たり前にある違いで全然珍しい事ではなく、個人が今現在どんなスキルを持って、周りと自分をどう差別化できているかという方がトロントではさらに重要視されていると、現地に住んでいて私は感じてきています。

  言語も、国籍も、努力の過程も、人によって、当たり前のようにバラバラです。中国語、フランス語、スペイン語、韓国語、日本語…。電車の中でも様々な言語が自由に話されています。

 僕が通うTESLプログラムの生徒も教授たちも、いつも「自分の独自の」経験や視野を交えて、意見を伝える事に感覚的にフォーカスを置いて話していました。 あくまで養成講座を受ける一人の生徒、かつ英語教師として、自分が他の人にはないようなどういった個人的な経験をして、だから自分がどんな考えを持っていて、さらにどう行動してるのか。学んだ事に対して反対なのか、賛成なのか。それはなぜなのかを自分の意見に誇りを持ちながら話をしています。

 逆にいうと、どんな意見も、伝えるだけで尊重されます。たとえ先生の言葉を遮ったって、伝えることができればそれが評価される時もあります。
 
 日本の中学、高校で授業を受けている時は、常に話を聴く側でしたし、授業の流れを邪魔するという理由で、たとえ手をあげる時があっても僕は先生に無視される事もありました。あとでどうして無視したのか聞くと、「先生の話を聞く方が大切だ」と叱られました。こういう環境で育ってきているからこそ、欧米社会にあるこの考え方、「意見すること自体、その行為そのものが勇気ある行動として、社会に評価される」という事に、心から感動しました。僕にとってはそれは、社会そのものが、「自分らしくあれ!」と背中を押してくれたように感じるからです。

 日本で生まれ育って普通に義務教育を受けて日本の大学を出た純ジャパの僕からすると、この考えは最も革新的で、衝撃的かつ魅力的でした。反対する意見も先生がフォローして褒めてくれます。逆に自分が英語を教えていた個人的な経験を照らし合わせて、賛成する事だってもちろん認められます。勇気を持って発言する事、その行為自体が尊重される社会って、なんて素晴らしいんだ、って欧米文化に触れて、初めて心から実感しました。 自分の個性をアピールする事自体が勇気ある事とされる社会。トロントはそんなコミュニティであると思います。移住先を選ばれる上で、これが少しでも参考になれば幸いです。


荻野卓哉

 日本で英語学校を起業するという目標を立てTOEIC530点からカナダに留学しカレッジを卒業。現在は正社員としてトロントの英語学校教師として働く。『純ジャパの僕が、5ヶ月の留学でもここまで英語を伸ばせた2つの理由。』 https://youtu.be/I2qenHZdB6E