トロントで初の成人式が開催

2月24日、日系文化会館でトロント初となる成人式が開催され、新成人18名が華やかな着物姿で参加した。

 開会式では冒頭に今回の実行委員長である秦ペレクリタ佐千子さんから開式の挨拶とトロント初の式典を開催できることに対する喜びと感謝が述べられた。

伊藤恭子総領事

 式典に参列した伊藤恭子総領事は、トロントにいる様々な国の方がこの式で出会えたことは一つの縁であり、貴重な機会であり、周りにいる人々の力があってこそ、これまで成長できたことを忘れないようにと語りかけた。そして子供の頃は自分のことで精一杯だったと思うが、これからは周囲に気を配り、人のためにできることを精一杯やり、子供の頃のような好奇心を持ちつつ、大人としての判断力・思考を育み、自分の信じた道を歩んでほしいとメッセージを贈った。

清水優子所長

 続いて国際交流基金トロント日本文化センターの清水優子所長は、自身が成人式に出席したときのことを思い出したことに触れるとともに、2022年4月からの日本の成人年齢の引き下げについても触れ、成人となった今自分でできることが増えるとともに責任が伴うが、自分で自分の道を決められるということを楽しんでほしいと述べた。

 新日系コミッティーの武元昭儒代表は、日系カナダ人の歴史に触れつつ、今のカナダの日系コミュニティがあるのは先人の方々のおかげであるということを強調し、JCCCをはじめ、これからの日系コミュニティを継続するために、新成人の若い力で盛り上げていってほしいと語りかけた。

武元昭儒氏

西野入淳子氏(中央)と新成人の皆さん

 祝辞の後、新成人の紹介が行われるとともに、浦島嵐さんが新成人を代表し、感謝とこれまでの歩みを述べ、「小中学校の成績は悪く、スポーツチームに所属しようとしてもテストに落ちてばかりで入れず、楽しくない毎日を送っていました。しかし、中学2年生の時に、叱られてばかりいた僕に転機が訪れました。先生から言われた「頭がいいね」という一言で本当に頭が良くなりたいと思いました。中学2・3年は勉強の仕方もわからないまま、毎日机にむかいました。中々結果の出ないまま、過ごしていましたが、高校1年のテストの時に成績がトップになっていました。さらに今まで所属できなかったクラブチームにも所属でき、自信が生まれました。

 つまり、先生というたった一人の、たった一言で僕の人生が180度変わったということです。この瞬間、僕の将来の夢は「先生になること」に決まりました。公平で差別をしない、生徒に信頼される先生になりたいと思いました」と自身の成長の歩みを述べ、今後の目標を語った。

アカペラグループ

日本舞踊のパフォーマンス

 式典では新企会の服部江理子会長から記念品が贈呈され、日本舞踏やアカペラグループによるパフォーマンスなども披露されるとともに、20年を振り返るスライドショーとともにこれまでの思い出や両親からの言葉が新成人に贈られるなど、終始和やかに式典は催された。