H.I.S.オススメ オトナの旅 〜ホーチミン〜

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南シナ海に沿って南北に伸びる細長いS字型の国ベトナム。北部にはベトナムの首都であり、自然が豊かな湖の街ハノイ、中部には世界でもっとも美しいビーチ トップ10にも選ばれたリゾート地ダナン、南部には活気溢れるベトナム最大の経済都市ホーチミンと見所がたくさんの国だ。今月はベトナムの人気都市ホーチミンを紹介させていただく。

朝、ホテルの最上階にあるレストランで朝食を食べていると、目を疑うような数のバイクが次から次へとやってきて渋滞が起こっているのが窓から見えた。そう、通勤ラッシュだ。バスやタクシーなどの公共交通機関はあるものの、市民の足となっているのはもっぱらバイクで、ほとんどの家庭に1台は必ずあるほどの必需品だ。クラクションを鳴り響かせながら大きな交差点を次々と通過していく。わずかな隙を見て右左折するバイクもおり、事故が起きるのではないかとひやひやした。

19世紀後半から半世紀以上の間フランスの植民地であったホーチミンは、「東洋のパリ」と称されるほど、フランス統治時代の建物が多く残っている。特にホーチミンの目抜き通り、ドンコイ通りを歩いているとサイゴン大教会(聖マリア大聖堂)、中央郵便局、市民劇場などの美しいコロニアル建築が次々と目に入ってくるので、ヨーロッパにいるような気分になった。

一方、ドンコイ通りから徒歩10分ほどの距離には、アジアらしい活気が感じられるホーチミン最大の屋内市場「ベンタイン市場」がある。ここには食料品や雑貨、衣料品など2000軒以上のお店が所狭しとひしめき合っており、食材を買いにくる地元の人々やお土産を求めてやってくる観光客で毎日賑わっている。市場での買い物を最大限に楽しむためのポイントは値段交渉だ。商品価格は設定されているものの、観光客向けに高く表示している事も多い。交渉次第では元値の半額以下になることもあるので、是非値段交渉をしてお目当ての商品を安くゲットしてほしい。また、市場が閉まる18時頃からは、市場の建物の周りにレストランやお土産の屋台が並び始め、ナイトマーケットへと姿を変える。日中とはまた違った雰囲気を味わう事が出来た。

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その土地のグルメを味わうのも旅の楽しみのひとつだ。ホーチミンのある南部の地域はココナッツミルクや砂糖などを使用した甘めの味付けが特徴で、南部の定番料理といえばベトナム風お好み焼きと言われている「バインセオ」。米粉とココナッツミルク、ターメリックを混ぜて薄焼きにした生地に、もやしやたまねぎ、えび、豚肉などの具を乗せて二つ折りにし、蒸し焼きにしてさらに油で皮をパリパリにした家庭料理。レタスにバインセオと香草を包んでヌクマム(ベトナムの魚醤)に付けて食べるのが一般的だ。日本人の口に合う味付けで、箸がどんどん進んだ。

今回の旅でベトナムにはスリムな人が多いということに気がついた。その理由は食生活が大きく関係しているであろう。よく知られている通り、ほとんどのベトナム料理にはハーブが使われている。レストランではメイン料理の他に大量のハーブと生野菜が別皿で用意され、無くなれば追加で持ってきてくれる。また、市場や街中など至るところで色鮮やかで豊富な種類の南国フルーツやフレッシュジュースを販売しているお店があり、手軽に食べられていたのも印象に残っている。こうしたバランスのよい食生活が健康の秘訣にちがいない。

フランスの文化とベトナム本来の伝統が共存するホーチミン。観光、ショッピング、グルメどれを取っても魅力的な街であった。