H.I.S.オススメ オトナの旅 〜アイスランド〜

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街中に溢れるクリスマスの装飾が、トロントの長く厳しい冬の始まりをなんだかわくわくさせてくれる12月初旬。今回は神秘の国アイスランドを紹介しよう。

アイスランドの面積は北海道より少し大きく、人口は沖縄の那覇市と同じほどだ。また、“アイスの島”という名前から極寒の国と想像しがちだが、流れる海流の影響で実はカナダよりずっと温暖な国で、真冬の2月のアイスランドの平均気温はプラス1度である。同時期のイエローナイフに比べるとはるかに暖かい。トロントからは直行便でたった5時間で行くことができる。

アイスランドは国中がオーロラベルトの直下に位置しているため、どこでもオーロラを見るチャンスがある。また、冬の日照時間が午前10時から午後3時までと非常に短く、夜がとても長いため、晴れた日の夜にはさらにオーロラ出現の確率が高くなる。夜にオーロラ鑑賞ツアーに出かけ、昼間は首都レイキャビークから出発する観光ツアーに参加するのがオススメだ。

アイスランドで1番の観光地といえば、ブルーラグーンだ。アイスランドは日本と同じく世界有数の火山国であり、その資源を利用した地熱発電の開発に成功した国である。その地熱発電の副産物であるのが、このブルーラグーンという温泉施設である。隣接する地熱発電所が汲み上げた地下熱水の排水を再利用した施設で、1987年から温泉浴場として一般公開されるようになった。露天風呂としては世界最大で、レイキャビークの空港近くに位置するため、その名の通りブルーと白が混じった強烈な色を、空からも見ることができる。レイキャビーク市内からブルーラグーンに寄り空港へ送迎するツアーもあるので、温泉に入ってから帰国の途に着くことも可能だ。

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ブルーラグーンと同じく有名なのが、ヴァトナヨークトルの神秘の氷の洞窟だ。レイキャビークから東へ6時間の場所にある秘境で、11月から3月まで冬季限定で一般開放される。1泊2日、または2泊3日の旅程でじっくり時間をかけ、他の観光スポットにも立ち寄りながら訪れることをオススメしたい。さてこのヴァトナヨークトルの氷の洞窟、アイスランド最大の氷河の中にあるのだが、その生成過程の特徴から奇跡の洞窟とも呼ばれている。神秘的でLEDライトのような強い青い光を放つ洞窟内は、息を呑むほどの美しさで見る人の心を奪う。しかしこの氷河、近年の気候変動と火山活動によって徐々に縮小してきているようで、いつ見られなくなるのかわからないそうだ。

アイスランドが誇るのは自然だけではない。ビョークやシガー・ロスといった世界的に有名な音楽家はアイスランド出身だ。彼らの音楽の壮大さは、アイスランドの神秘的で幻想的な自然を象徴している。アイスランドを訪れる際は、是非彼らの音楽を持っていっていただきたい。目に入ってくるどの景色もその音楽と一体となり、一層心に残る瞬間となるだろう。

またアイスランドでは、日本やカナダでは食べることが難しいサメやクジラ、パフィンを狩猟目的として調理することが許されている。この独特な食文化にも是非挑戦していただきたい。そしてお土産には、現地で有名なICE WEARというブランドの暖かいニット製品を。オーロラ鑑賞=イエローナイフというイメージが強いが、オーロラに加え、火山と氷河の自然美を見に、この冬アイスランドを訪れてみてはいかがだろうか。