H.I.S.オススメ オトナの旅 〜ニューヨーク〜

his-ny01雨のニューヨーク。チェルシーマーケットで、朝ご飯のサラダとパンを調達。忙しそうにパンを食べているビジネスマンを横目にのんびりと今日の計画をたてる。

よし!雨だし、博物館に行ってみることにしよう。

自然史博物館はアッパーウエストサイドにあり、セントラルパークからも近い。この博物館の最大の見どころは、恐竜の化石コレクション。中に入ると正面に巨大な恐竜の骨格標本が見えてくる。ティラノサウルス、ステゴサウルス、マンモスの迫力は想像以上。シロナガスクジラなどの海洋生物、鳥類、隕石などテーマに沿って展示が変わり、1日では周りきれない大規模な博物館だ。現地の小学生が社会科見学で訪れていた。目がキラキラしていて、楽しそうにお喋りしながらスケッチをしている様子が印象的だった。

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自然史博物館で長居したあと、セントラルパークを散歩していたら、なんだか晴れてきた。

ストロベリーフィールズに差し掛かり、前のベンチから、ベーグルを片手に人が通る様子を眺めてみた。ストロベリーフィールズは、ビートルズのメンバーだったジョンレノンが殺害されたダコタハウスの向かいに建てられた記念碑である。中央にimagineと書かれ、今でもジョンレノンを追悼する方々が世界中から訪れる。縁に沿ってバラが敷き詰められ、写真や手紙が置かれ、ファンでなくても厳かな気持ちになるのだ。周りのストリートパフォーマーが歌う曲は、もちろんビートルズ。

のんびりと休憩していると、突然、同性愛カップルの結婚式が始まった。ガヤガヤしていたセントラルパークはいきなり神妙な雰囲気になった。そこにたまたま居合わせた、見ず知らずの方全員で祝福した。私もその1人として、式に参加させてもらった。 神父の言葉に沿って誓いの言葉を述べながら、新郎の1人は号泣していた。その後、ストリートパフォーマーがジョンレノンのimagineを弾き、みんなで歌った。最高の場所で愛を誓う、こんなにも幸せな瞬間てあるんだなと感じ、なんだか嬉しくなった瞬間だった。

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結婚式が終わり、まだ私はベンチに座っていた。修学旅行っぽい団体さんはストロベリーフィールズの中心に寝そべり、次の観光客は自分の赤ちゃんを1人座らせて写真撮影する…なんて自由なんだろう。ランチでちょっとだけ休憩していただけなのに、この1時間半の間に沢山の人生ドラマを見た気がした。

その後、ブルックリンブリッジへ。マンハッタンとブルックリンの2つの島を繋ぐこの橋は19世紀に完成し、現在も多くのニューヨーカーや観光客で賑わっている。橋は上の歩道と、下の車道に分かれ、歩道は徒歩およそ30分で渡れる。ジョギングをしている人や、自転車で颯爽と通り過ぎる人、お散歩している老夫婦。橋を渡っているだけでニューヨーカーの日常を垣間見ることができるのだ。ブルックリンに向かって歩いていて、半分ぐらいで私は足を止めた。振り返ると、マンハッタンの混沌とした高層ビルが見えた。

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「ただのコンクリートの固まりが、どうしてこんなに綺麗に見えるのでしょう。」昔好きだったアナウンサーが、全米オープンの実況の合間にさらっと言った言葉を思い出す。当時は半信半疑だったものだが、その言葉の意味がやっとわかった。ビルとビルの間から見えた夕焼けは紫色でゾッとするほど美しく、マンハッタンの摩天楼によく映えた。

ニューヨーク。アメリカ最大の都市であり、金融、ファッション、文化の中心地。昔から変わらず世界中の人々が1度は訪れてみたい憧れの都市の一つだろう。トロントから飛行機で1時間半、バスで13時間ほどだ。何度行っても新しい発見がある。次に行くのが楽しみだ。