TORJA読者旅行記#51 ブリティッシュコロンビア・スクアミッシュ

#051 ブリティッシュコロンビア・スクアミッシュ

今月のレポーター Yukoさん

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初めてカナダ・トロントの地を踏んでから、もう20年という月日が流れてしまった。当初は東京や大阪と比べるとなんと小さく大自然に囲まれた街なんだと思っていたが、そのトロントもここ数年は交通渋滞や建設ラッシュばかりが目につき、ついつい週末に向けてハイキングコースを検索という日々が続いている。

そんな時、航空会社のポイントがかなり貯まったという理由だけで、家族でブリティッシュコロンビア州に住む義妹を訪ねてみた。彼女が住むのはスクアミッシュ(Squamish)という人口1万7千人ほどの小さい町。バンクーバーから北に車で45分ほど、ウィスラーに続くSea to Sky Highwayと呼ばれるHighway 99沿いに位置する。周辺はいくつかの地域行政自治区で成り立っており、The Squamish and Lil’wat Nations (先住民族)の村が点在している。

バンクーバー空港からノースバンクーバーを通過し、Sea to Sky Highwayの名の通り、左に海、右に岩山という絶景をしばらく走るとスクアミッシュエリアにあっという間に到着。ハイウェイ沿いにはThe Stawamus Chiefと呼ばれる岩肌むき出しの山がそびえ立ち、その横にはShannon Falls(高さ335m)というBC州内で3番目の高さを誇る滝が流れ落ちている。

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町に入って気付いたことはとにかくキレイである。なんと説明すれば良いのだろうか?ブルーマウンテンやウィスラーのような観光地で見かける小綺麗な建物がいくつか並んでいるが、観光地のような雰囲気ではない。町行く人をみると観光客ではないがここで生まれ育ったというような人もあまり見かけない。そう、ここはクライミングで世界的に有名な場所であり、世界中からトップクライマー達が集まっているという少しユニークな町である。

とは言え、私はクライマーではないし、4歳&3歳の子連れ。そんな私でも十分楽しめたスポットをご紹介!

【Sea to Sky Gondola(seatoskygondola.com)】
8人乗りの大き目のゴンドラに乗り込み約10分。Shannon FallsやThe Stawamus Chiefを登る人々を眺めながら、楽々と頂上へ。ゴンドラは車椅子でも乗り込め、子どもからお年寄りまで絶景を楽しめる。

頂上にはさまざまなアトラクションがあり、景色&軽食を同時に楽しめるレストランや子どもたちにはたまらないプレイグラウンド、ドキドキワクワクの吊り橋を渡ったり、初心者から上級者まで楽しめるハイキングコースと、本当に誰でも楽しめる設計になっている。

【The Stawamus Chief】The ApronやThe Grand Wallと呼ばれる正に直角にそびえ立つ岩肌を登るのも楽しそう(私には絶対に無理ですが…)だけど、頂上まではハイキングコースがあり、登った人しか味わえない景色が楽しめる。この山には3点の頂上があり、私が子どもたちと挑戦したのはFirst Peak。駐車場から頂上までの往復距離は4kmほど。大人であれば、2〜3時間あれば往復できるらしい。

とは言え、ナメてかかると後悔するだろう。これハイキング?と言いたくなる石を登り、ハシゴやチェーンを使って登っていくので、初心者・子連れは要注意。特に天気が悪いと、岩肌は滑りやすく、またフェンスなどは全くないので、一歩踏み外せば崖の下…。水分・栄養補給はもちろん、トイレなどの施設もないので、しっかり準備してからチャレンジしてほしい。

【Water Sports】山だけでなくウォータースポーツも楽しめるのが西海岸の特徴。市内から数分でHowe Soundという入り江に面した砂のビーチがあり、強風を活かしたカイトボーディングを楽しむ人が見られる。その他、立って漕ぐパドルボードやカヌー・カヤック、ラフティングも手軽に楽しめる。

その他、マウンテンバイクのコース、キャンプサイトも点在し、それぞれ自分に合った旅のスタイルを選ぶことできる。しかし、トロントと比べて天気が安定しないのが弱点。そんな時はインドアで楽しめるアクティビティを楽しもう。

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【Ground Up Climbing(climbgroundup.com)】

740㎡ほどあるクライミングジムの壁は、12m以上の高さがあり、初心者・子どもからプロまで楽しめる。ローカルのクライマー達が日々集っている場所でもあり、クライミングを通して仲間になれる憩いの場となっている。滑り台付きの子ども専用壁や卓球台、カフェも併設されており、雨があがるまでここでまったり過ごすのも良いかもしれない。ちなみにここのオーナーの一人は私の義妹である。彼女もこの町、そしてクライミングに魅せられて移住した一人だ。

スクアミッシュはエンターテインメントは自然という町。しかし、大都会の喧騒の中で忘れかけていたものを再発見するとても良い旅となった。周りにあるもののうち、本当に必要なものは少ない。子どもにとっても最新の遊具やお勉強グッズ、日々忙しく通っている数々の習い事は必要のないものかもしれない。町を歩けば知り合いが声をかけてくれ、本当に好きなことを貫く為にミニマムな生活を送るという人生、ガツガツ仕事人間の私にとって、真逆であり少し羨ましく、また単純にすごいなぁと人生を見直す良い経験となった。みなさんもぜひ、人生を考えなおす旅に出てみてほしい!

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